- ソウル市の「2019年3・1独立運動100周年記念事業」:100年の歴史を共感・記憶・省察する30の事業
- 大韓帝国を大韓民国に転換・継承させた万歳を再現する「100年万歳行進」、世代・年齢・宗教・地域・国・人種を超え一つになる「市民の大合唱」など
- 日常で100年の歴史を学ぶ記念空間を造成…三一大路一帯、安国駅、泰和館跡地など
- 外国人独立運動家特別展、柳寬順オペラなど様々な展示・公演・講座を通じて正しい歴史認識づくりを
「2019 3・1独立運動100周年記念事業」には、この3年間推進してきた記念事業を完成すると同時にこれからの100年の未来を切り開くという意味が込められている。中核となるキーワードはこの100年間に対する▲共感(3・1独立運動100年の歴史に対する市民共感の拡大)、▲記憶(記念空間の造成・活用)、▲省察(正しい歴史認識づくり)で、30の詳細事業が進められる予定。
〈①共感:ソウル広場での3・1独立運動100周年記念行事、柳(ユ・)寬(クァン)順(スン)オペラなど文化行事〉
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- 「3・1独立運動100周年ソウル市記念行事(3月1日ソウル広場一帯)」:3・1独立運動100周年を記念するメインイベント
- 「花を待ちます」独立運動家追慕展(3月2日~8日、ソウル広場)
- 文化公演:「3・1独立運動100周年記念コンサート(3月2日、世宗(セジョン)文化会館)」ではソウル市立交響楽団が上海臨時政府の国歌だった「オールド・ラング・サイン」や「安重根(アン・ジュングン)獄中歌」などを演奏し感動を再現する。また、ソウル市合唱団と市民が柳寬順烈士の炎のような人生を歌う「ソウル市合唱団 柳寬順オペラカンタータ(3月2日、ソウル文化会館大劇場)」が初披露されるほか、3・1運動の主な拠点だった泰和館(テファグァン)跡地では韓国楽、ジャズ、器楽など様々なストリートライブ(2月26日~3月5日)が行われる予定。
- 記念展示:ソウルと平壌での3・1独立運動の背景や展開過程を遺物、動画などで確認できる特別展「ソウルと平壌の3・1独立運動(3月1日~5月26日)」がソウル歴史博物館で開かれ、市立南ソウル美術館では世界史的観点から3・1独立運動を見て、南アフリカ共和国や台湾、トルコ、ベトナム出身の作家の作品を展示する「現代美術展示(3月1日~5月26日)」が開催される。
〈②記憶:泰和館跡地、三一大路など歴史的な場所を日常で独立精神を記憶する空間に〉
3・1独立運動当時、民族代表らが独立宣言文を読み上げた「泰和館跡地」や3・1独立運動の発祥地である「三一(サムイル)大路(デロ)」など、祖国への犠牲精神が宿る歴史的な場所が市民の日常の中でより身近なものとして、独立精神を記憶・記念できる空間に生まれ変わる。
- 泰和館跡地「3・1独立宣言広場(8月15日開場予定)」:3・1独立運動当時、民族代表らが集まり独立宣言書を読み上げた泰和館跡地は3月から工事に入り、8月15日の光復節に合わせて「3・1独立宣言広場」として生まれ変わる。
- 三一大路(安国(アングク)駅~鍾(チョン)路(ノ)2街)一帯市民空間(2019年3月完了):3・1独立運動の発祥地といわれる三一大路周辺には独立宣言文を配った配布地(休憩スペース、緑地)、天道教中央大教堂(フォトゾーン、庭園)などを中心に5つの市民空間が造成される。
- 安国駅駅舎内の独立運動をテーマとした「100年階段」:己未独立宣言文が刻まれた「100年階段」が今年3月に完成される。
- ディルクシャ復元(2020年完成予定):民族代表33人の独立宣言文を入手し、日本警察の監視を逃がれて3・1独立運動を世界に知らせたアルバート・テイラー氏の居住地「ディルクシャ(Dilkusha)」は、2020年の完工を目標に現在復元工事が行われている。
- 独立運動の史跡周辺のバス停に名称を併記(2019年2月完了)。
〈③省察:展示・学術シンポジウム・講座などで正しい歴史認識を確立できる機会を提供〉
日本軍「慰安婦」記録物の展示(2月25日~3月20日、ソウル都市建築センター):日本軍慰安婦の歴史的真実を発信する展示会(「記録・記憶:日本軍慰安婦の物語、聞き残した話」)。被害当時の状況が読み取れる史料や海外の資料、そして一部の実物資料が公開される。
3・1独立運動とカナダ人(2月23日~3月31日、市民聴シティーギャラリー):石(ソク・)虎(ホ)弼(ピル)という韓国名で3・1独立運動の精神と堤岩里(チェアムリ)虐殺事件の惨状を世界に知らせたフランク・スコフィールド博士など5人のカナダ人を紹介する記念展示会。
- 展示:光復軍や臨時政府要員が祖国帰還時に乗った軍用輸送機の「ダグラス C-47(汝矣(ヨイ)島(ド)公園内)」を活用した教育・展示プログラム、朝鮮人強制徴用の痛ましい歴史を振り返る「クナムド‐軍艦島 展示会(9月中)」、日本植民地時代に北村(ブクチョン)韓屋を守り抜いた鄭(チョン・)世権(セグォン)先生の記念展示会(4~5月)など様々な教育・文化プログラムが年中開催される。
- 教育・学術シンポジウム:ソウル市民大学では企画講座「大韓民国100年のルーツを知る」を3月に開講し、3・1独立運動、大韓民国臨時政府、近現代史などについての正しい理解を助ける。臨時政府樹立100周年となる4月には、臨時政府活動の業績と意義を考察する学術シンポジウムが開催される。
- ソウル市のパク・ウォンスン市長は「100年前、民族の独立意志を世界に知らせると同時に大韓民国の幕開けとなった3・1独立運動は、韓国が必ず記憶すべき歴史だ」とし、「3・1独立運動100周年ソウル市記念事業には、この3年間自治体としては初めて発掘、推進してきた事業を完成するとともに、これからの100年を切り開いていくという意味が込められている。ソウルのここかしこで催される様々なプログラムを通じて「100周年となる今日」について市民と共感し、過去100年間の独立の歴史を省察したい」と述べた。