2012年6月「近現代遺産の未来遺産化の基本構想」を発表した以後、ソウル全域にわたり372件の未来遺産が選定された中、今回は2016年度ソウルの未来遺産に54件を確定した。
今回の選定対象には1962年以来、マッコルリ(マッコリ)を生産し、ソウルを代表するマッコリのブランドとして位置付けられている「ソウル長寿(チャンス)マッコリ」、ソウルの伝統的な料理である「ソルロンタン」なども初めて含む。
今回は、日本による植民統治期から1970年代までを背景としたり、発表されたりした現代小説や現代詩、そして映画部門を未来遺産に選定するため、委員会の開催以前からその分野の専門家の意見をまとめる事前審議を行った。
市民の誰もがソウル未来遺産のホームページ(http://futureheritage.seoul.go.kr)を通じ、未来遺産の提案ができ、9千件以上にあたる未来遺産のアーカイブ資料などの利用ができる。
選定された「ソウル未来遺産」に対しては、ソウル未来遺産認証書を交付し、所有者の同意が得られた場合、銅板標識を付け、対外的にソウルの未来遺産であることを知らせることで、所有者の自負心を高める。
今後もソウル市は、未来遺産を発掘し続けるとともに指定された未来遺産を活用し、地域の歴史・文化及び生活と連携した文化スペースとして造成する方案を推進する予定だ。