アメリカ・ニューヨークの“顔”でもある黄色いタクシー「イエローキャブ」のように、ソウルを連想させるデザインにリニューアルした「街のゴミ箱」が都心のあちこちに設置される。目立つ色、大きくなった投入口で捨てやすく、処理しやすい。さらにキャップをかぶってニコニコしている形で、遊び心もプラスした。
ソウル市は、「楽しくて活気あふれる都市ソウル」に向けた「デザインソウル2.0」事業の一環で、<ソウル型ゴミ箱>デザインを開発し、市庁とDDP周辺のバス停、マロニエ公園の入口など、人の流れが多い都心15カ所にリニューアルされたゴミ箱30基をテスト設置したと発表した。
既存のゴミ箱は、目立たない色で四角い形で、投入口も狭く、ごみを捨てにくいとの意見が寄せられてきた。
市は、市民の意見を受け、ネガティブなイメージを払しょくするために、親近感が湧くポジティブなデザインで、ゴミの放置、悪臭、都市の美観を損ねるといった公共的問題も解決できるデザインを、市民、環境公務員、専門家と一緒に工夫した。また、自治区の現場関係者と専門家からアンケートで意見を収集した。
この一連の過程を経て、①シンプルな形で、なめらかな曲線のAタイプ ②笑顔のデザインで面白い要素のあるBタイプ 2つのタイプにリニューアルされた。
Aタイプ
(左)基本型 (右)特化型
Bタイプ
(左)基本型 (右)特化型
市は、街のゴミ箱のリニューアルにおいて、捨てやすく処理しやすいように、▴識別性 ▴利便性を重視し、▴象徴性と ▴清潔性も考慮したと説明した。
市は、これから市民と管理者を対象に、審美性、利便性、周辺環境との調和、清潔状態、処理の利便性などを評価し、デザインを補完した街のゴミ箱を、自治区を通じて普及する予定だ。
ソウル市のチェ・インギュデザイン政策官は、「今回リニューアルされた街のゴミ箱は、都市の景観と利便性、面白い要素などを全部考慮したデザインで、都心における生活の質向上に寄与するだろう」とし、「これからも市民のために、魅力的で活気あふれる都市づくりに向けて新しいデザインを開発し、生活の質向上に取り組みたい」と述べた。
添付 リニューアルされた街のゴミ箱
○ 一般型
○ 特化型