ソウル市は、これまでの余暇の過ごし方など、消極的な自転車利用の観点から脱し、市民が生活の中で自転車をより積極的に活用できるよう、グループ型自転車出勤制(別名「ソウル自転車バス」)を6月8日に初めて運営し、今年末まで毎月22日に行う予定だ。
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「ソウル自転車バス」は、出発地と目的地がある自転車通勤路線を定め、最初の出発地点からスタート後、指定された自転車停留所で時間帯ごとに合流し、市内までグループで出勤する方式で、参加人数は1自転車バスあたり10~15人前後になる見込みだ。
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6月8日、初の試験運用が行われた自転車バス路線は「峨嵯山(アチャサン)コース(12.44㎞)」で、峨嵯山~市庁まで約1時間かかった。ソウル市は今後、年末までに6路線を追加運営していく計画だ。
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ソウル市は、7月から自転車バス路線別にメンバーを確保するため、ソウル市職員だけでなく自転車通勤者をはじめとした自転車同好会のメンバー、自転車市民パトロール隊員、一般市民などを対象に参加者を随時募集していく計画だ。
「ソウル自転車バス」関連の詳細については、ソウル市自転車総合ホームページ(
bike.seoul.go.kr)で確認、参加申し込みも可能だ。
一方でソウル市は、自転車通勤を拡散させるための努力だけでなく、自転車と車が道路を共有し、市民の共感を広げていくため、先進国型の道路共有キャンペーン「Share the road」を共に展開していく計画だ。
ソウル市は、今回推進される「ソウル自転車バス」の運営を皮切りに、今後自転車が主な通勤手段のひとつとして定着するようになれば、長期的には都心交通難の解消、ソウル市内の大気質の改善、新しい自転車文化の定着など、様々な成果をもたらすものと期待されている。