ソウル市は、子どもたちが日常においてさまざまなアートに触れ、思う存分遊び、休むことのできる環境を提供するため、「第1号拠点型わが町のキウムセンター」を、12日(月)から試験運営を始める。
拠点型わが町のキウムセンターは、ソウル市ではじめて取り組むフィンランドのアナンタロ型の学童ケア施設で、多様な文化・芸術・体育プログラムを運営する計画である。利用料はすべて無料。当該センターは、従来の学童保育施設の従事者や利用する子どもたち‧保護者の「思う存分走り回り、遊べる空間」と「文化・芸術・体験」へのニーズに応えるために取り組んできた事業である。
第1号拠点型キウムセンターは、周辺環境、アクセス性、近くのケア施設の現状などを検討し、地下1階・地上5階の規模で建てられた。
韓国ではじめてフィンランドのアナンタロ型教育方法を導入することで、遊びと休みを通じて子どもたちが自ら目標を設定するようにし、動機づけや集中力の向上、社会的共感能力などを育てることができる環境づくりを目指している。
▴スイングスツール、▴移動式本棚、▴プレイマットなど、学び・論理・遊びというテーマに沿ってデザインされたカスタマイズ家具が備えられている。子どもたちが自らその機能と造形をつくって使用することで、子どもたちの独創性と問題解決能力を引き出すとともに、センターで行われるプログラムを補助する役割を担う。
施設は、多目的体育・遊戯室、ケア・遊び空間、料理教室、メーカーズ室など10室の活動室で構成されており、子どもたちに身近に感じてもらえるよう、各室の名前は子どもの目線に合わせて名づけられている。
試験運営で進められるプログラムは、ポストコロナ時代に合わせて▴小規模、▴非対面、▴オンライン形式で行われるよう、その開発に心血を注いできた。利用する子どもの家や他の中小ケア施設からもプログラムへ参加できる。
「拠点型キウムセンター探訪」は、利用する子どもたちに料理教室、メーカーズ室などの施設を紹介し、文化・芸術・体育プログラムを提供する。
ソウル市は、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、事前予約や1プログラム当たり利用者数を10人に制限するなど防疫心得を守り、ソーシャル・ディスタンシングの段階に合わせて安全に万全を期して運営する計画である。試験運営の期間中は、中小ケア施設を利用する子どもたち向けの文化・芸術・体育プログラムを提供し、新型コロナウイルス感染拡大が緩和してからは、ソウル市民に公開する予定である。
(わが町のキウムポータル:
https://icare.seoul.go.kr/icare)
試験運営の完了後、ケア資源のコントロールタワーの運営や地域社会とのコミュニケーションを大切にする、圏域の学童ケア統合システムを構築していく計画である。