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[2013] 市長挨拶

  • 「生きる喜びを感じるソウル」に向かって、大きな歩みが始まりました。

  • [2013] 市長挨拶 SMG 1,550

    希望ソウル政策博覧会白書発刊の辞

    月日:2013年2月28日

    昨年秋のソウル広場の様子が忘れられません。ソウルが「生きる喜びを感じる都市」に変化することができるという確信を持てたためです。ソウル市長に当選して「市民が市長です」というスローガンを掲げました。市民であれば誰もが願うことを成し遂げることができるソウルをつくりたいと思ったからです。常に市民の立場で、市民の願いを実現するために努力しました。「うまくやっているか」いつも自らに尋ねます。しかし、ずっと気がかりでした。市民の話を直接聞きたかったのです。うまくやっているのか、何を補うべきか知りたいと思いました。

    スウェーデン東南のゴットランド(Gotland)島の浜辺の休養地ヴィスビュー(Visby)で開かれるアルメダレン週間(Almedalen Week)という少し変わった政治イベントが思い出されました。政治家たちのロックコンサートとも呼ばれるアルメダレン政治週間では、多様な主題や課題を中心に400個を超える多彩なカンファレンスが開かれます。有名な政治家はもちろん、労働組合と市民団体、個人も誰でも参加して同等な立場で自分の意見を明らかにして討論できます。少数の意見も同じく尊重され、お互いに意見を傾聴する「アルメダレン政治週間」イベントをうらやましく思いました。

    政治家と労働組合、市民社会団体とメディア、そして個人が隔たりなく接して対話していました。政治的ビジョンをめぐって繰り広げる自由な対話と水平的な討論の場こそが、スウェーデンが国家の生産性と競争力を維持し、福祉国家として発展を続ける力の根源です。

    2012希望ソウル政策博覧会は、ソウル版アルメダレン政治週間に向かう第一歩です。ソウルが、ひいては大韓民国がスウェーデンよりもっと暮らしやすい都市になり、もっと暮らしやすい国へと向かう礎になることを希望します。10月13日の朝から夕方まで政策の共有、疎通、政策参加という三つ主題のもとで進行する行事を直接見て回り、希望は確信に変わりました。41団体と約2万6000人の市民たちがソウルの現在と未来を共に討論し、意見を出してくださいました。初めての試みでしたが、少なからぬ参加者の数に驚き、市民が発表した政策アイディアに感激しました。ソウル市の室・本部・局長が1対1で直接市民の言葉を聞く市民政策アイディアマーケットを通じて、市民でなくては考えにくい政策を268件も聴取できました。「バスカードの残額不足時に案内するコメントを改善しよう」という提案をはじめとして、「道路の木と木の間に緑の空間をつくろう」など、市民たちにいただいた政策アイディアは、皆が幸せなソウルをつくっていく希望の種です。この種が大きな木に育ち、より多くの実を結べるようにする上でも、市民の言葉を傾聴します。

    「重くない、楽しい、もはやこれ以上必要なものはない」。2012年希望ソウル政策博覧会に参加した市民(@mondrian_k)の感想です。そうです。幸せなソウルをつくっていくことは楽しいことです。決して重いはずがありません。もう第一歩を踏み出しました。より多くの市民が参加することができるように、もっと大きなイベントを開きます。市民が直接ソウル市の政策をつくってください。3カ月の準備過程と1泊2日に及ぶ政策博覧会の全過程を一冊の本に編集して出すのも、よかったことは発展させ、できなかったことは反省して、さらに発展した政策博覧会を開きたいという願いが込められています。2013年にも続く希望ソウル政策博覧会により多くの関心を持ってください。希望ソウル政策博覧会がスウェーデンのアルメダルレン政治週間イベントと並ぶほどに発展すれば、ソウルの発展もそれだけ早くなるでしょう。市民が市長です。