希望オンドル・プロジェクト立ち上げ式における開会の挨拶
日付:2011年11月30日 場所:徳寿宮(トクスグン)大漢門(テハンムン)の前
「希望オンドル・プロジェクト」の立ち上げ式にお集まりくださった皆様に、心から感謝申し上げます。お会いできて嬉しいです。本日はあいにくの雨ですが、昔から韓国では引越しの日や結婚式の日に雨が降ると縁起が良いといわれています。このプロジェクトがうまくいくという明るい兆しかも知れません。そうなれればそれはひとえに皆様のおかげです。
もともとこの場は、ソウルにお腹をすかせた人や、暖房が効かない寒い部屋で過ごす人が一人もいないようにという願いから誕生したのです。このような同じ願いを持っている皆様と、地域ボランティア団体の会員の皆様、そして市民企画委員会委員の皆様と共にこのように非常に意義深いプロジェクトを立ち上げることができ、大変光栄に存じます。
このプロジェクトでは、隙間市場を攻略します。商売やビジネスにおいても成功の秘訣として、よく「隙間市場を狙いなさい」と言われたりします。福祉も同じです。隙間を狙うべきです。公共部門と民間部門が協力し、生活保護の受給者ではありませんが、実際に困難を強いられている「隙間」階層を見つけることです。そして、公共資源や民間人の後援を通じて、実質的にお役に立つようにすることです。
今回のプロジェクトの大きな特徴の一つは、共同体型参加です。市民一人ひとりがわが町、わが地域の恵まれない人を見つけ、ボランティアや後援活動を行います。ソウル市はただお手伝いをさせていただくだけです。必要な情報の提供と公共支援の形で行うことになると思います。共同体本来の人間味あふれる温かい絆を取り戻すことにお役に立てればと思います。
本日この場の主役である共有の会やボランティアの皆様、頑張ってください!ソウル市も私も頑張ります。ファイト!本当にありがとうございました。