単なる技術展ではなく、人間中心の価値と哲学が込められた先端技術を紹介する新しい形のICT博覧会がソウルで開催される。世界中の都市から人々がソウルに集まり、技術トレンドやアイデアを共有するとともに、革新的な技術が日常生活の中で実現されるスマートシティ・ソウルを体験することになる。
ソウル市は、第1回「ソウルスマートライフウィーク(SLW)」を10月10日(木)から12日(土)までの3日間、ソウルのCOEXで開催すると発表した。オ・セフン(呉世勲)市長は6カ月前の今年1月、米国の「CES2024」を訪れた際、「スマートライフウィークをうまく立ち上げ、3年以内にCESのようなイベントに発展させたい」と述べた。
*(2024年)スマートライフモデル都市⇒(2025年)スマートライフリーディング都市⇒(2026年)スマートライフハブ都市
イベント概要
‣ イベント名:ソウルスマートライフウィーク(SLW; Smart Life Week) ‣ テーマ:ハイテクが変える都市生活の未来 ‣ 主催・主管:ソウル市・世界スマートシティ機構(WeGO)/ソウルデジタル財団 ‣ 期間・場所:2024年10月10日(木)~10月12日(土)/COEX ‣ スローガン:Human-Centric Tech, Connect to a Better Life (人間中心の技術、より良い暮らしにつながる) |
「ソウルスマートライフウィーク(SLW)」のプログラムは大きく分けて▲展示館の運営、▲ソウルスマートシティ賞授賞式、▲国際フォーラム・会議で構成される。
SLW展示館の特徴は、海外都市の関係者と企業が直接対面する機会が得られるところにある。ソウル市はSLWに参加する海外都市の問題解決のためのプレ・ヒアリング(事前需要調査)を前もって実施し、ソリューションを持った企業を事前に募集する。選ばれた企業は、イベント当日、海外都市の市長と対面して、オーダーメイドのプレゼンを行う。都市と企業間の需要を1対1でマッチングするというこの画期的なプログラムは、SLWのアイデンティティを示すモデルケースといえる。
Presentation for Your City
海外都市を対象 とした需要調査 |
➡ | 企業を対象 とした募集公告 |
➡ | プログラムの準備 | ➡ | プログラムの運営 |
都市問題・解決課題に関する関心事項の調査 | ソリューションを持った企業募集 ※興味のある都市ごとに申請 |
発表企業の確定・準備、都市と企業のマッチング | 企業別に都市問題のソリューションについて発表 |
様々な国際フォーラムや会議も運営される。海外都市の市長が出席する「Mayorsフォーラム」などを通じて、世界のスマートシティの成果を共有する計画だ。
また、第2回「ソウルスマートシティ賞(Seoul Smart City Prize)」の授賞式も同時に開催される。「ソウルスマートシティ賞」は、ソウル市が世界スマートシティ機構(WeGO)と共に市政運営の理念である「弱者との同行」の価値を掲げ、都市の二極化問題の解消と包括的な成長を促進するスマートシティのビジョンを世界に広めるために、2022年9月に制定したもの。
SLWのメインステージにおいて国内外の都市の市長を含む150人が出席する中、人間中心・技術革新など計21部門の表彰が行われる予定だ。
□ホームページ(英語):https://www.slw.kr/eng/main.do
「ショールームの鳥瞰図」 | 「オンライン展示館」 |