「乗用車曜日制」に加入すれば、ソウル市内の公共機関だけでなく、提携する民間機関1,057店舗でガソリン代や洗車料金などの割引サービスを受けることができます。
2003年に始まった「乗用車曜日制」は、月~金曜日の中から市民自ら運休日を定め、専用の電子タグを車両に付着し、該当曜日には車両を運行しないというものです。2015年1月末時点でソウル市に登録された乗用車241万台のうち30.9%(74万台)が加入しています。
ソウル市は、乗用車曜日制に加入した車両に対し、自動車税減免や混雑通行料減免、公営駐車場の駐車料金割引など、公共部門で報奨を提供するとともに、電気自動車カーシェアリング業者や眼鏡店、花屋、飲食店、銀行など、趣旨に賛同する加盟店を募集しています。
区分 | 優遇内容 | カ所 | |
民間部門 | ガソリン代 | 1ℓ当たり10~30ウォン割引 | 11 |
洗車料金 | 5~10%または1,000ウォン割引 | 7 | |
自動車整備センター | 5~15%割引 | 946 | |
飲食店の食事代 | 5%割引または料理のサービス | 3 | |
健康検診費など | 10%割引 | 7 | |
自動車定期点検費用 | 10%割引 | 13 | |
公共部門 (ソウル市) |
自動車税 | 5%減免 | |
混雑通行料 | 50%減免(2,000ウォン→1,000ウォン) | ||
公営駐車場 | 駐車料金20~30%割引 | ||
住民優先駐車区画 | 選定時に加点付与 | ||
交通誘発負担金 | 20%減免 |
また、乗用車曜日制に加入している車両の中で、電子タグの発給日が満5年経過した車両は90日以内に電子タグの再発給を受けなければなりません。これを履行しない場合は、自動的に資格が消滅されます。ただし、制度変更に伴う混乱防止などを避けるために、2006年~2010年に電子タグの発給を受けた約60万台は、2016年3月30日までに再発給を受ければ良いこととします。
今後、ソウル市は区役所及び洞住民センターとともに乗用車曜日制への参加PRを地道に行い、加入後に電子タグをはがしたり、運休日を守らなかったりといった違反の取り締まりを強化・拡大する計画です。乗用車曜日制無線認識(RFID)システムを19カ所に設置するとともに、固定型リーダー機52台を稼動させており、2014に3回以上摘発された1万3,366人に対して優遇措置を中断しました。また、移動式リーダー機を活用した現場取締りも強化する計画です。