ベルグルーエン・ホールディングスの代表取締役で「ホームレス大富豪(homeless billionaire)」として知られるニコラス・ベルグルーエン(Nicolas Berggruen)氏が10月29日、ソウル名誉市民証を取得しました。
ベルグルーエン氏は、フィナンシャル・タイムズが発表する「世界長者番付」にもランクインされた人物で、世界各地を転々としながらホテル暮らしをし、投資事業よりも哲学と政治、社会変革に関心の多い人です。
ベルグルーエン氏が米カリフォルニア州のガバナンス改革のために1億ドルを投じて設立した「ベルグルーエン・ガバナンス研究所」は、元米国務長官のコンドリーザ・ライス氏や元独首相のゲルハルト・シュレーダー氏、グーグル社のエリック・シュミット会長ら世界の著名人に政策を提言するシンクタンクです。
ソウル市のパク・ウォンスン(朴元淳)市長がベルグルーエン氏と面会するのは今回が3回目で、ベルグルーエン氏が11月に中国で開かれるグローバル・ガバナンス協議体「21世紀委員会」への出席を前に、ソウル市を訪問することで実現しました。
パク市長は、「今回のベルグルーエン氏のソウル訪問は、世界の著名人らに政策提言するシンクタンクであるベルグルーエン・ガバナンス研究所とソウル市がパートナーシップを構築するうえで重要なきっかけとなるだろう。パネル・ディスカッションで市場の発展に向けたガバナンスの将来について踏み込んだ議論が交わされることを期待している」と述べました。