ソウル労働権益センター開所式
日付 2015年2月24日 | 場所 ソウル労働権益センター
皆様、こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。ソウル労働権益センターの開所式を心からお慶び申し上げます。本日をきっかけに、ソウルの労働者の未来がより明るくなるであろうと確信しております。
労働は我々の生活の源であり、我々社会の根幹となるものです。社会の様々なところで汗を流しながら黙々と働いてきた労働者がいたからこそ、これほどまでに発展することができました。労働者が健康であってはじめて、市民が幸せになり、ソウルが幸せになれると思います。
しかし、これまでのソウルの労働環境は、そう明るいものではありませんでした。動労者3人に1人は非正規労働者であり、最低賃金も保証されない労働者が22万人に達しています。また、若者と高齢者の雇用は、ますます不安定で劣悪なものになっているのが現状です。
このようなもどかしい現実を改善するために、ソウル市は「労働行政」という概念を取り入れて、自治体としては初めて労働政策課(2012年)を新設し、公共部分における非正規雇用約5,625名を正規雇用に切り替えましたし、2018年からは約1,700名を追加で正社員化する計画です。また、労働者らの人間らしい生活を保障するために、ソウル市の物価水準を反映した「ソウル型生活賃金制」を今年から本格的に施行する計画です。
また、中央政府と差別化・特化したソウル型労働政策を開発し、地方政府労働政策の先行モデル創出と民間部門への拡大誘導を柱とする、「ソウル市労働政策基本計画」を立てています。特に「動労者保護ガイドライン」を策定し、公共分野及び弱い立場の労働者らの労働条件を守る手引書として活用するようにします。このような一連の計画を、弱い立場の労働者に対するソウル労働権益センターの専門的な調査と政策研究を基に、本格的に推進していく所存でございます。
今、ソウルは「ビジネスしやすい都市」を超えて、「働きやすい都市」へと飛躍するための第一歩を踏み出しました。「働く市民が幸せなソウル」、「労使が協力し、ともに発展できる共存のソウル」、「労働者が尊重されるソウル」を作りあげる上で、ソウル労働権益センターにそのけん引役をお願いしたいと思います。ソウル労働権益センターが弱い立場の労働者らの権益を守り、福祉増進において大きな活力となり、人間らしく働ける労働環境が守られ、流した汗に対する正当な対価が支払われる労働と幸せな暮らしをともに支えていただきたいと思います。ありがとうございました。