ソウル市が建物を提供し、純粋な民間財政で運営する新たな民間参加事業方式の多文化センターが、9月に江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のソウル医療院にオープンする。
ソウル市はこれまで、政府主導で推進されていた多文化家族(国際結婚家庭)支援事業から脱皮し、ますます増え続けている多文化家族への民間参加を誘導し、多文化政策に対する社会の認識転換のきっかけを設けるため、韓国初の民・官が共同で運営する多文化センター「ソウルヘビチ多文化家族教育センター」をオープンする。
これに関し、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長とヘビチ社会貢献文化財団のイ・ヒボム理事長、(社)韓国多文化センター共同代表のポソン僧侶は、6月8日午前10時30分、ソウル市庁別館でMOUを締結した。
MOUを通じて▴ソウル市は、江南区三成洞「ソウル医療院」の建物の一部(1,124㎡)を提供し▴ヘビチ社会貢献文化財団は施設設置費5億ウォンと、毎年運営費12億ウォンを負担し▴(社)韓国多文化センターは、教育プログラムの開発および運用業務を分担することで合意した。
呉世勲市長は「民間の積極的な社会貢献活動は、財政の限界がある政府主導の社会福祉事業に大きな力を与えてくれる」と述べ、「この事業をきっかけに、多くの民間企業や団体が多文化家族の支援に関心を持って参加することで、多文化家族が韓国社会により簡単に適応し、韓国社会の一員として共に歩むきっかけとなることを望む」と述べた。