世界的なソプラノ声楽家スミ・ジョー(チョ・スミ)氏が、12月23日に開催したクラシックコンサート「スミ・ジョー&フレンズ
」にて共演したアーティスト達と共に、合計1億5千万ウォンを、自立を準備する青年たちのために使用してほしいとソウル市に寄付した。
この寄付は、スミ・ジョーの善良な影響力に共感した出演アーティストのホン・ジンホ(チェロ)、ダニー・クー(ヴァイオリン)、キル・ビョンミン(バスバリトン)、ソン・ヨンジュ(ピアノ)、ナリ(ヘグム(奚琴))、チェ・ヨンソン(指揮者)もまた演奏料の寄付に賛同したことにより、その意味が一層深まったといえる。
寄付金は、ソウル市児童福祉協議会を通じて自立を準備する青年を支援するソウル市傘下の「ソウル市児童自立支援事業団」に伝達され、施設を卒業して幼い年齢で自立しなければならない自立準備青年たちに支援される予定だ。
この日、公演の終了後に行われた寄付金の伝達式にて、スミ・ジョー氏は、「音楽はそれ自体が労いを与えるものではあるが、まだ私たちの社会には衣食住などの経済的困難を抱えている多くの青年が存在していることを知っています」と述べ、「音楽で労うとともに、経済的支援を通じて現実的なサポートも行いたいです」と語った。
なお、ソウル市は自立準備青年に対して実質的な自立を支援するため、2021年9月には保護終了期間の延長、自立定着金の引上げなど経済的な支援を骨子とする「保護終了児童に対する自立支援強化対策」を発表しており、2022年9月には心理的・情緒的支援に集中する追加対策を設けた。
これによって、11月11日より、自立準備青年が関連支援をワンストップで受けられる「自立支援専担機関」の運営が開始されており、生活の安定、心理・情緒、雇用支援など分野別の対策を推進中である。