「ふくろうバス」の運行が9月13日(金)に開始されてから、11月1日(金)でちょうど50日がたつ。ソウル市(都市交通本部)は、この50日間の利用状況について発表した。
「ふくろうバス」とは、深夜専用の市内バス路線を指す。従来2路線のみで運行されていたが、9月13日からは9路線に拡大して運行している。この50日間の利用者累積総数は30万3,940人、1日平均利用者数は6,079人であった。これは、バス1台あたりの1日平均利用者数が138人となる。ソウル市内にはバス停が1,056箇所あるので、バス停1ヵ所あたりの利用者数を求めると5.8人であったという計算になる。
路線別に見ると、従来から試験運行路線であったN26番(江西~中浪)が1日平均利用者数1,214人で最も多かった。次いでN37番(恩坪~松坡)の946人、N61番(新亭~蘆原)880人、N16番(道峰~温水)868人が続く。
曜日別ではやはり金曜日の夜から土曜日の朝方にかけての利用が多かった。土曜日の平均利用者数は7,333人で、運行期間中の1日平均利用者数より1,254人も多かった。次いで水曜日(6,731人)、金曜日(6,611人)、木曜日(6,536人)、日曜日(6,166人)の順であった。
時間帯別の利用者数を見ると、午前1時から午前2時までが1,696人(27.9%)で最も多かった。そして午前2時から午前3時までが1,657人(27.3%)と続いている。この結果から、午前1時から午前3時までの2時間の間に利用者の55.2%が殺到していたことがわかった。午前3時から午前4時(1,325人、21.8%)が続き、零時から午前1時(795人、13.1%)、午前4時から午前5時(607人、10.0%)の順となっている。
乗客層は一般会社員などが64.6%(4,158人)で最も多く、代行運転手23.5%(1,514人)、学生11.9%(763人)となっている。男性77%、女性23%で、試験運行期間には少なかった女性の利用者数が多少増えたと言える(12.3%→23%)。
深夜専用市内バス路線の拡大後、前年同期に比べてタクシー乗車拒否届出件数が減少するという効果も認められた。2012年10月1日から10月31日までにソウル市で受付けたタクシー乗車拒否届出件数は、計1,218件だったが、今年の同時期には1,110件だった。これは前年に比べて8.9%(108件)減という結果である。