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交通

ソウル市の障害者バウチャータクシーの利用件数、前年比倍増…移動利便性の改善が有効

交通ニュース

2024/06/11 458

ソウル市の障害者バウチャータクシーの利用件数、前年比倍増…移動利便性の改善が有効

2023年9月から運営改善を実施した結果、会員数は前年比49%増(14,978人→22,384人)、一日あたりの平均利用件数は同104%増(1,417件→2,894件) 待ち時間の短いバウチャータクシーへ需要がシフトし、障害者コールタクシーの平均待ち時間は6分(47分→41分)減少 ソウル市は、障害者の移動利便性の向上のために障害者バウチャータクシーの料金や利用可能回数などで利便性の改善を図った結果、利用件数が前年比2倍の104%増と大幅に増加したと発表した。これは障害者の移動権の増進に向けて2023年9月から本格的に運営の見直しを進めて以来、約8か月という短期間で市民の利便性が向上したものと見受けられる。 ※ 障害者バウチャータクシー:車椅子を使用しない障害者が中型タクシーの配車を依頼すると、ソウル市が料金の一部を支援する事業 主な改善点としては、▴料金の見直し、▴利用可能回数の拡大、▴運行車両の増台、▴配車依頼システムの効率化などが挙げられる。代替交通手段である障害者バウチャータクシーの利便性が大幅に改善されたことで交通手段の選択肢が広がり、効率も高まった。 その結果、会員数は前年比49.4%増、一日あたりの平均利用件数は同104.2%増という成果が得られた。 [障害者コールタクシー/障害者福祉コール利用者別バウチャータクシーの利用状況] 障害者コールタクシー/障害者福祉コール利用者別バウチャータクシーの利用状況 区分 バウチャータクシー登録会員数 一日あたりの平均利用件数 2024年の累計利用件数(5月時点) 合計 22,384人 2,894件 382,140件 障害者コールタクシー利用者(重度歩行障害者) 14,036人 1,139件 113,626件 障害者福祉コール利用者(視覚・腎臓機能障害者) 8,348人 1,755件 268,514件 障害者コールタクシーの代替交通手段である障害者バウチャータクシーへ需要が分散したことで障害者コールタクシーの利用環境が全体的に改善され、平均待ち時間が前年の47分から41分に6分減少するなど、障害者の移動効率が高まったものと評価される。 これを受け、利用需要の増加に対応し、障害者の移動権をより厚く保障するために、ソウル市は36億ウォンの追加予算を編成して障害者バウチャータクシーを利用する障害者を持続的に支援する方針だ。 障害者の移動権保障に向けたソウル市の交通手段支援の現状 (2024年4月末基準) 障害者の移動権保障に向けたソウル市の交通手段支援の現状 区 分 ソウル施設公団 ソウル視覚障害者連合会(福祉政策室) 障害者コールタクシー バウチャータクシー 障害者福祉コール 利用対象 重度歩行障害者<車椅子利用/非利用の障害者> 障害者コールタクシー・福祉コールの会員でバウチャーを別途登録した者<車椅子非利用の障害者> 障害度の重い視覚/腎臓機能障害者<車椅子非利用の障害者> 利用方法 ソウル施設公団移動支援センターに配車依頼 ・福祉コールの会員→ナビコールに電話・ 障害者コールタクシーの会員→ソウル施設公団に電話 生活移動支援センターに配車依頼
ソウル市における2023年度交通事故死者数が過去最低を更新…自治体初の1人台へ

交通ニュース

2024/06/04 442

ソウル市における2023年度交通事故死者数が過去最低を更新…自治体初の1人台へ

ソウル市、人口10万人あたりの交通事故死者数1.9人…1970年の初集計以来53年目にして過去最低 人口あたりの死亡率で全国最低、安全対策の強化により歩行者や高齢者の交通事故死者数が減少 2023年度におけるソウル市の交通事故死者数が人口10万人あたり1人台に突入し、過去最低を記録した。これはOECD加盟国のノルウェーなど欧州諸国並みの水準で、世界の大都市の中でも高いレベルの交通安全性を示していると解釈できる。 ソウル市は「2023年度交通事故統計」をもとにソウルの交通事故死者数を集計した結果、前年の221人より41人減の180人、一日平均0.49人を記録したと発表した。これは交通事故集計を開始した1970年以来、53年間で最低値であり、2014年に交通事故死者数400人を記録して以来、10年目にして死者数を半分以上減少させたことになる。 具体的には、ソウル市の人口10万人あたりの交通事故死者数は1.9人、自動車1万台あたりの死者数は0.6人となった。これは全国最低水準であり、全国で初めて1人台に突入したもので、交通事故の発生が比較的少ないOECD欧州諸国と同レベルといえる。特に、交通量の多い大都市にもかかわらず持続的な減少傾向を示しており、前年(2022年)比18.6%、約10年前(2014年)に比べて55%減少した数字となる。 これはOECD加盟国統計(2021)で交通事故死者数が最も少なかったノルウェー(1.5)、スウェーデン(2.0)、スイス(2.3)と類似した数字であり、OECD平均(5.3)、ドイツ(3.1)、フランス(4.6)、米国(12.7)よりはるかに低い水準だ。 <ソウル市における交通事故死者数の現状(2014~2023年)> 交通事故死者数が前年比18.6%減少したことは、ソウル市が推進してきた「安全速度5030」事業など歩行者を優先する交通運営システムの定着による効果と分析できる。 さらにソウル市は、交通事故防止のため、交通事故多発地点に対する改善事業やスクランブル交差点の拡大、歩行者安全設備の設置など、歩行者の安全のための設備を改善するとともに、交通弱者施設の訪問教育、運転免許証を返納する高齢者への支援事業などを行っている。
ソウル市、世界の交通の中心へ!…23か国45機関にソウル交通環境の素晴らしさを発信

交通ニュース

2024/06/03 427

ソウル市、世界の交通の中心へ!…23か国45機関にソウル交通環境の素晴らしさを発信

6月3日(月)、「2024国際公共交通連合ソウル会議」がDDPにて開催…世界の公共交通機関の関係者が集結 ソウル市、議長都市として公共交通機関の包摂性・持続可能性・アクセシビリティなど世界の交通の未来に関する議論をリード 「気候同行カード」などのソウル市の革新的な交通政策やソウル市を代表する交通企業・政策の現場を紹介することでソウルの魅力を発信 「弱者との同行」に向けた交通革新を目指し、世界23か国から45の主要交通機関の関係者がソウルに集結する。 「2024国際公共交通連合ソウル会議(2024 UITP Seoul Meetings)」が6月3日(月)から5日(水)までの3日間、トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)で開催される。今回の会議は、コロナ禍以降ソウルで初めて開催される最大規模の交通関連国際会議でなる。 ソウル市は2021年から国際公共交通連合アジア・太平洋地域政府機関委員会(AP OAP, Asia-Pacific Organising Authorities Platform)の議長都市を努めている。さらに、その活発な活動が認められ、2023年からは政策委員会(Policy Board)の韓国代表を務めており、ソウルの交通環境の素晴らしさを世界へ積極的に発信している。 今回の会議には、2023年に締結された業務協約に基づき、交通を中心とした政策でソウル市と持続的に交流しているシンガポール陸上交通庁(LTA)をはじめ、バルセロナ交通局(TMB)、日本の東京メトロ、香港鉄路(MTR)など世界の主要都市における公共交通機関の関係者が出席する。さらにアジア開発銀行(ADB)なども出席し、アジア太平洋地域における交通分野での開発協力事業について議論する場が設けられる。
ソウル市、「気候同行カード観光券」発売!…7月から1・2・3・5日券導入へ

交通ニュース

2024/05/20 9,510

ソウル市、「気候同行カード観光券」発売!…7月から1・2・3・5日券導入へ

外国人観光客・国内の短期訪問者向けにカスタマイズされた観光券を発売…環境にやさしい交通イノベーションの受益者の幅を広げる目的 1日券(5千ウォン)、2日券(8千ウォン)、3日券(1万ウォン)、5日券(1万5千ウォン)…リーズナブルな価格でソウルツアーが可能 ソウル市は2024年7月1日から、外国人観光客と国内の短期訪問者向けに「気候同行カード観光券」を発売すると発表した。 「気候同行カード観光券」の価格は、▴1日券5,000ウォン、▴2日券8,000ウォン、▴3日券10,000ウォン、▴5日券15,000ウォンと、1日当たり2~3回公共交通機関を利用する場合の価格設定となっている。選択の期間中、ソウルの公共交通機関の無制限利用が可能なため、観光客に便利かつ経済的なサービスが提供できると期待される。 7月からソウル観光プラザ・観光情報センター(チョンノ(鐘路)区チョンゲチョンロ)、ミョンドン(明洞)観光情報センター、1~8号線の顧客安全室、地下鉄から近いコンビニにおいて、実物のカードを購入した後、ソウル交通公社1~8号線、9号線、シンリム(新林)線・ウイシンソル(牛耳新設)線の駅構内にあるチャージ機で自分のスケジュールに合わせて券種を選択・チャージできる。 1・2・3・5日券はこれまでの気候同行カードでもチャージできるが、30日券(従来の気候同行カード)の場合、チャージ日から5日以内であれば使用開始日が選択できる反面、1・2・3・5日券はチャージ当日から自動的に使用開始になるため、注意が必要だ。 さらに、観光券も一般の気候同行カードと同様、ソウル市立科学館やソウル大公園の入場料の50%割引など、文化・公演施設の割引特典が受けられるため、観光客の利便性が大幅に改善する見通し。 <7月発売の新しい気候同行カード(実物)>