ソウル市は、公共施設の屋上と阿利水(アリス)センターなどの空間を、エネルギーを生産する太陽光発電事業者に低価格で提供する。
太陽光発電事業者には、環境施設3ヶ所、庁舎5ヶ所の8ヶ所がモデル事業用で提供されることになり、これによって公共施設の屋上では年間5,750MWh、1,600世帯分の電力が生産されると期待されている。
ソウル市はそのためにエネルギー条例を改正し、公有財産の使用料を5%から1%にまで引き下げ、住居地域などにおける太陽光発電の立地規制を解除する一方、複雑な認可・許可の手続きを改善するごとによって新・再生可能エネルギーの普及を拡大する方案を積極的に進めるという方針である。
ソウル研究院によると、ソウルには計67万棟の建物があり、屋根面積はソウル市総面積605㎢の1/6にあたる102.6㎢が存在する。また、ソウルの太陽光エネルギーの潜在量は200万TOEと、2014年までのソウル市の達成目標とする省エネおよび生産量と同量である。