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ソウルの大気環境は、ソウル内部の要因だけで決定されるものではなく、周辺国からの影響も大きい。そのため、ソウル市は、モンゴルの砂漠化地域に植樹することで黄砂およびPM2.5を予防するという取り組みに乗り出している。土地のうち90%が砂漠化する危機に瀕しているモンゴルのアルガラント郡に、2016年から40ヘクタール規模で4万本を植樹しており、2018年にも20ヘクタールに2万本を追加で植樹する予定だ。
とくに、樹木の成長が遅く生存率も高くないモンゴルの地域的特徴を考慮し、持続的に木の補植を並行させており、段階的に面積を広げ、今後は100ヘクタール規模まで拡大する計画だ。
※ モンゴルにおける樹木の平均生存率は50%前後
この取り組みに関しては、現地の住民も積極的に参加しており、今後も持続的な管理を可能にできるよう所得の創出と連携させて推進していることから、現地でも肯定的に受け止められている。ソウル市は、今後も大気環境の改善のため、様々な角度から努力し続ける予定である。