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プレスリリース

  • ソウル市、自治体初の独自「メタバースプラットフォーム」構築し 新しい公共サービス開始

  • プレスリリース SMG 2,843
    • 自治体初の「メタバース・ソウル推進基本計画」(2022年から2026年)は7分野20課題
    • 来年から3段階に分けて「メタバース・ソウル」プラットフォーム構築開始し、経済や市民相談など市政の全分野に拡大
    • 市民相談窓口や企業支援、観光名所、焼失した歴史的資源、ソウルを代表するフェスティバルなどあらゆるものを仮想空間に実装
    • クロスリアリティ(XR)技術で社会的弱者の安全や便利サービスを開発、物理的・制度的基盤を整備

    ソウル市は、ポストコロナ時代の非対面コミュニケーション・チャンネルとして急浮上しているメタバース・プラットフォームを全国に先駆け独自に構築し、市政全般に導入して新しい公共サービスを開始する。 高性能の独自プラットフォーム「メタバース・ソウル」(仮)を来年末までに作り、来年から3段階に分けて経済、文化、観光、教育、市民相談など市政の全分野の行政サービスでメタバース・エコシステムを実現する。 「メタバース・ソウル」は導入(2022)-拡張(2023年から2024年)-定着(2025年から2026年)の3段階に分けて実現していく。来年開始予定の第1段階ではプラットフォームを構築し、経済、教育、観光など7サービスに導入する。計39億ウォンを投入する。プラットフォームは来年1月に入札を実施して事業者を選定し、年末までに構築を完了させ市民に公開する予定だ。 今年年末に行われるテスト事業、普信閣(ポシンガク)での除夜の鐘イベントを始まりに、来年からは仮想市長室、ソウルフィンテックラボ、インベストソウル、ソウルキャンパスタウンなど、ソウル市の各種企業支援施設やサービスもメタバースの中に順次、登場する。 2023年には仮想の総合市民相談室「メタバース120センター」(仮)が作られる。現在は市庁の市民相談室を訪問しないと受けられない市民相談窓口でのサービスをメタバース上に作り、アバターの職員に気軽に相談できる。 また、光化門(クァンファムン)広場や徳(トク)寿宮(スグン)、南(ナム)大門(デムン)市場などソウルの主な観光名所は来年「仮想観光特区」となり、敦(ト)義門(ニムン)など焼失した歴史的資源も再現される。2023年からはソウルを代表するフェスティバルもメタバース上で開催され、世界中のどこからでも楽しめるほか、クロスリアリティ(XR)技術を用いた障がい者向け安全・便利コンテンツなど社会的弱者のためのサービスも開発する。 ソウル市は先端技術を基盤としたメタバース・プラットフォームを通じて時空間の制約や言葉の壁など、現実の限界を超える公共サービスを提供する一方、市政の全分野に拡大して職員の業務効率を高めたい考えだ。 市は、こうした内容を骨子とした5ヵ年「メタバース・ソウル推進基本計画」(以下、基本計画)を6日(水)発表した。自治体初のメタバース政策における中長期総合計画で、オ・セフン市長が「ソウルビジョン2030」で掲げる「未来感性都市」計画の中心戦略の一つだ。 ソウル市は公共や民間のメタバースの動向とサービスのニーズを反映し、7分野、推進20課題を基本計画に盛り込んだ。 分野は①経済(メタバースを活用した産業エコシステムの育成)②教育(メタバース基盤の実感型学習支援)③文化観光(時空間の制約を受けないオンライン文化マーケティング)④コミュニケーション(市民中心のニーズに合わせた開かれたコミュニケーション)⑤都市(現実と仮想を融合させたXR基盤の都市革新)⑥行政(現実より便利な新らしい仮想行政)⑦インフラ(「メタバース・ソウル」の安定的なインフラ整備)の7つ。 第1の経済分野では、現在、オフラインで行われている企業支援サービスをメタバース上で行えるようにすることで海外からの投資の誘致を支援し、企業間教育・協力の場を提供して新型コロナで委縮した産業エコシステムの活性化を図る。また、メタバース上での企業育成に向けたデジタル・コンテンツの制作教育やキャンパスタウンのベンチャー企業によるネットワーク作りも後押しする。 メタバース基盤「ソウルフィンテックラボ・プレイグラウンド」(仮):2018年から運営を開始した汝矣(ヨイ)島(ド)ソウルフィンテックラボをメタバースに作り、フィンテック産業の育成に向けたオン・オフラインクラスターを構築する一方、アジアのフィンテックをリードする都市として飛躍を目指す。 外国人投資の誘致「メタバース・インベスト・ソウル」:ソウルの投資環境を知らせ、有望な企業の成長を後押しするインベスト・ソウル・センター(鐘路(チョンノ)区所在)もメタバースに実装する。 デジタル・コンテンツの制作プレイグラウンド(仮):各種デジタル・コンテンツを制作し体験できるオン・オフライン空間を作り、メタバース企業との協力を通じてコンテンツ制作の基盤を整備する。 メタバース・ソウル・キャンパスタウン:大学34校と地域社会の協力で共に生きる地域コミュニティを築いているソウル・キャンパスタウンにもメタバースサービスを導入し、ベンチャー企業間の交流や協力の場を提供する一方、教育やキャンパスタウン・フェスティバル、広報館など様々な仮想サービスを提供する。 第2のメタバースの導入がもっとも活発な「教育」分野では、ソウル市民大学の仮想キャンパスをメタバース上に作り、「ソウルラン」は講義やメンタリング、進路説明会などと連携してメタバース環境に慣れ親しむ青少年に様々な体験型コンテンツを提供する。 ソウル市民大学メタバースキャンパス:実際の市民大学で提供されている7学科のハイレベルな講座をワークショップや討論といった参加型メタバース学習コンテンツとして制作し提供する。 ソウル型教育プラットフォーム「ソウルラン」と連携:若者が新技術の活用能力を育み、未来の有望な職業を体験できるようメタバース基盤の実感型講座を新設し、「ソウルラン」と連携して学習履歴も管理する。 第3に、ソウルならではの魅力ある観光資源を「メタバース・ソウル」に登場させ、文化観光面での競争力を高めると共に、コロナなどのパンデミックの中では実際に楽しむのが難しい各種フェスティバルや展示会をメタバース上で開催できるよう、体験型コンテンツサービスも提供する。 メタバース観光ソウル:光化門広場、徳寿宮、南大門市場などソウルの主要な観光名所を「仮想観光特区」と定め、メタバース上でシティー・ツアーも実施する。

    メタバース・フェスティバルや展示会サービス:

    ソウルドリームフェスティバル、ソウルランタンフェスティバル、貞(チョン)洞(ドン)夜行(ヤヘン)祭りなど人気のフェスティバルに段階的にメタバースを適用させ、アーティストとのふれあいなどあらゆる実感型イベントを実施する。 第4に、市民相談サービスや公共施設の予約など、市民によく利用される公共サービスをメタバース上で提供して利便性を高める一方、デジタル化時代に必要な市民のデジタル力向上も支援する。 メタバース120センター(仮)の運営:ソウル市が運営している各種市民相談サービスを便利に利用できる仮想の総合市民相談室。市はまず、各部署が個々に行っているサービス状況を分析し、効果的なサービス実装案をまとめる計画だ。 メタバース市長室:ソウル市庁内にある市長室を実写ベースのメタバース空間として実装し、コミュニケーションと意見の取りまとめに向けた様々な機能を適用して常時開かれたコミュニケーションの場として活用する計画だ。 シチズンプラットフォーム:市民が自分でオリジナル空間やコンテンツを作り、展示会や販売会などのイベントを主催できる「シチズンプラットフォーム」。市は、専門家のコンテンツ制作および活用教育とハードウェアなどのインフラを支援し、市民による活用の幅を広げる計画だ。 第5に、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)など仮想と現実が融合したクロスリアリティ(XR)技術で都市管理スキルを一段階アップさせ、障がい者など社会的弱者の安全と利便性向上に向けたサービスの開発にも取り組む。 XR基盤の知能型都市管理:デジタルツインやAI、XRなど新技術とリアルタイムIoTセンサー情報で都市の状況をリアルタイムでモニタリング・分析するなど、知能型都市管理体系を整え、市民にとってより安全なソウルづくりを推進する。 XR体験型都市:視覚や聴覚障がい者の安全と利便性に向け、緊急の状況をイメージや音声、手話で知らせるコンテンツを開発する。文化財をスマートフォンで映すと過去の姿を再現するスマート実感・体験空間も景(キョン)福宮(ボックン)や西村(ソチョン)一帯の観光名所に整備する。 第6に、ソウル行政にもメタバースを導入して効率化を図り、環境の変化に素早く対応して市民の目線に合わせた新しい仮想行政サービスを提供する。メタバース・カンファレンスサービスを導入し、各種イベントの開催やコミュニケーション・チャンネルとして活用する一方、各種新技術と連携したメタバース基盤の非対面勤務環境も構築する。公共・民間のビッグデータを直観的に活用・共有できるビッグデータサービスも提供する。 メタバース・カンファレンス:カンファレンスや討論会など、各種イベントの開催に向けたサービスを導入し、対内外向けコミュニケーション・チャンネルとして積極的に活用する。 メタバース基盤のスマートウォーク:市が数年前から構築・強化してきたリモートワーク向けインフラに大胆にもメタバースを融合させ、時空間の制約を受けずに行政業務を行える仮想空間のスマートオフィスを整備する。 メタバース・ビッグデータサービス:人口や経済、環境などソウル市が保有する行政のビッグデータを民間のデータを融合させ、AI基盤で検索・分析した結果をメタバース上で立体的に提供するテーマ別ビッグデータサービスを段階的に推進する。 第7に、以上の内容で推進される予定の各分野でのメタバースサービスを安定的に運営するための物理基盤「メタバースソウル」の構築を来年から開始し、健全性の確保に向けた制度基盤も整備する。 「メタバース・ソウル」プラットフォーム構築:ホームページのメイン画面に当たる最初の接続先であり各サービスへのゲートの役割を担うソウル市庁とソウル広場を実装し、各種イベントを開催するふれあいの場として活用する。 「メタバース・ソウル」ガイドライン樹立:市政各分野のメタバースサービスの有機的な連携と体系的な運営に向け「メタバース・ソウル」の構築・運営ガイドラインを設け、標準となる手順を定めるなど管理体系を整える。 ソウル市のパク・チョンス スマート都市政策官は「メタバースは技術レベルや利用者のニーズによって様々な形に進化しており、特に新型コロナウイルス以降、新たなパラダイムとして急浮上している」としながら「ソウル市は公共のニーズと民間技術を融合した『メタバース・ソウル』という新大陸を切り拓いていく。あらゆる年代が利用できるよう『メタバース・ソウル』を推進し、名実共にスマート包摂都市を築いていきたい」と語った。

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