最短時間38分! 市民のためのより早い足となります。

地下鉄9号線2段階開通式

日付 2015年3月27日 | 場所 総合運動場駅9号線待合室

2008年6月に着工してから6年10ヵ月という長い歳月の末、いよいよ明日地下鉄9号線の2段階が開通されます。これでソウルはカンナム(江南)を超えて、「カンソ(江西)~ソンパ(松坡)移動30分時代」が開かれます。

まず、長い期間ご不便をお掛けしたにもかかわらず、ご理解とご協力をいただきました地域住民の皆様に感謝申し上げます。同時に、難しい工事環境の中でも今回の開通工事を安全に完了してくださった、工事関係者の皆様にも心より感謝申し上げます。

2018年9号線3段階区間(チョンハプンドンジャン<総合運動場>からポフンビョンウォン<報勲病院>まで)が開通されれば、ハンガン(漢江)の南側に沿ってソウルを東西に貫通する「東西高速時代」が開かれます。地域均衡発展と交通福祉、交通便宜の増進に大きく寄与すると思います。

しかし、本日のような喜ばしい日に、ソウル市関係者たちは重い責任感を感じざるを得ません。地下鉄9号線で発生している出勤時間帯の混雑問題が、2段階区間の延長開通を契機にさらに厳しくなるのではないかという心配からです。

出勤時間帯の深刻な混雑問題で、市民の皆様にご不便をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。理由のいかんを問わず、市民の皆様にご迷惑をお掛けしましたこと、大変申し訳なく思っております。出勤時間帯に忙しいサラリーマンや学生、そして多くの市民の皆様が朝から苦しい時間を送っていらっしゃると思うと、市長として本当に心が痛みます。

ソウル市長として、このような事態を招いたことに責任を痛感し、これから根本的かつ実質的な対策を設けるために、全力を尽くしていきます。同時に、市民の安全管理をさらに徹底してまいります。

ソウル市の努力にもかかわらず、市民の皆様の不便を完全に解消するには、まだ十分でないかもしれません。しかし、直ちに施行できる、カンソ区からヨイド(汝矣島)までの区間に無料急行循環バスを運行し、増車も速やかに行われるよう、最善の努力を尽くしていきます。

市民の皆様にもご協力お願い申し上げます。代替バスのご利用や柔軟勤務制のご参加など、積極的なご協力とお力添えをお願い申し上げます。ソウル市は、1千万人の市民の皆様から知恵とご協力、そしてご参加をいただきながら、市民とともにこの問題を解決していきたいと思っております。

地下鉄9号線の混雑が早期に改善され、頼もしい市民の足として生まれ変われるように、ソウル市は最善を尽くしていきます。難しい状況ではありますが、お互い協力すれば、この難関を乗り越えることができると信じています。ご協力お願い申し上げます。ありがとうございました。




ビジネスしやすいソウル、 創業しやすいソウルを目指します。

2015ソウル創業企業投資説明会

日付 2015年3月26日 | 場所 ヨンサン(龍山)区青年創業プラスセンター

皆様、こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。お忙しい中、「2015ソウル創業企業投資説明会」にお越しいただき、ありがとうございます。本日事業計画を発表するスタートアップは、13対1を超える競争率を乗り越えて新しい機会を掴んだ方々ですが、実際にこの場で見ると、多くの創業家がこのような機会を熱望していることを、改めて確認することができました。

そこでソウル市は、より多くの方々に良い創業機会を提供するため、民間創業支援機関と協力することになりました。今後、優秀なスタートアップ企業に対して、さらに積極的な投資が行われる環境がつくられていくと思います。

本日この場も、そのような努力の一環です。民間投資会社と創業企業との接点の場をつくって、投資会社が現場で直接投資を決定し、企業を支援する創業企業投資説明会を、これから毎月開催する予定です。創業を希望する人なら誰でも参加して、専門投資会社のコンサルティングと投資を受けられる、良い機会になると思います。

本日は、その第一歩を踏み出す非常に重要な日です。先ほど、ソウルの創業企業に計28億ウォン規模の投資意向を示した民間投資会社らと了解覚書を締結し、「ソウル創業企業投資支援センター」の開所式も行われました。これからソウル創業企業投資支援センターを中心に、投資会社と積極的に協力しながらスタートアップ企業を集中的に育成し、教育及びネットワークを通じた企業の投資力強化に、最善を尽くしていきます。また、「チャレンジ1000プロジェクト」による青年創業の支援や、現在造成している「ソウル創業ハブ(マポ<麻浦>区コンドク<孔徳>洞)」など、優秀な創業企業を輩出するためのインフラづくりも続けていくつもりです。

今後ソウル市は、企業しやすいソウル、創業しやすいソウルづくりを行い、多くの企業がもっと誕生して雇用が増えることで、皆でともに成長していきます。1千万人の市民がともに幸せな「株式会社ソウル特別市」の夢を、今後も継続していきます。

創業企業の皆様、これからも挑戦し続けてください。ソウル市が身近でいつも応援し、支援いたします。本日意義深い場にお越しくださった皆様、そして発表企業の皆様に実りある結果がありますように、お祈り申し上げます。ありがとうございました。




ソウル、アジアを代表する 映画にやさしい都市に生まれ変わります。

「映像文化産業発展総合計画」記者説明会

日付 2015年3月25日 | 場所 インディスペース

本日は、少し特別な場所に記者の皆様にお越しいただきました。記者室で説明会を行おうかとも思いましたが、ここはソウル唯一の民間独立映画専用上映館であるインディスペースです。年間映画館の観客動員数が1億人を突破し、動員者数1千万人以上の映画が増えている大韓民国の首都ソウルに、このような独立映画専用館が一つしかないのが不思議です。私も残念に思います。

昨年5月でしたでしょうか。私が映画関係者の方々に出会った際、様々な学問の中でも基礎科学が重要であるように、純粋文化芸術の活性化が重要であると、活性化すればそれを土台にして商業芸術も発展できるとお話ししました。また、独立映画をはじめとする我が国の映画に対する体系的な支援はもちろん、ちゃんとしたシネマテークを作って映画人と市民たちがともに映画芸術を享受し、疎通できる空間として活用したいとお話ししました。本日この場におきまして、この2年間にわたって市民と映画人、そして専門家たちが協力し築き上げてきた結果を、発表させていただきたいと思います。

映画監督のウディ・アレンは、一度も失敗したことのない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人であると言いました。本日私は、皆様とともに2年間の論議を経て、過去にも何回か試みてきましたが、これからは失敗しないことを始めようと思っています。言い換えれば、一歩ずつ前進していくことです。まず、シネマテークを作って独立映画を支援しながら撮影しやすい都市を作り、映画界の宿願の事業である映画産業の支援と作品制作の支援を行っていきます。

いつかはソウルで、ソウルを背景にした、さらにはソウルのストーリーを描いた映画が、記録的に観客を動員することを楽しみにしています。また、本日いらっしゃっていますが、世界的にも有名なパク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督の後を継ぐ新人監督も、続々と出てくるでしょう。いつかはみんなから世界映画の過去と現在、未来を知るにはソウルに行けと言われるようになることを期待します。本日ソウルは、その第一歩を踏み出しました。今日を機に、アジアを代表する映画にやさしい都市、アジアを代表する先端映画の中心地という夢を実現していきます。これに対して、ソウル市は確たる信念を持っています。みんなで抱く夢は、現実になるからです。

まず、韓国映画とは切っても切れない名所であり、象徴的な場所であるチュンムロ(忠武路)に、「パリのフランセーズ」や「ニューヨークのフィルムフォーラム」に並ぶ映像文化複合空間である「ソウルシネマテーク」を建立します。約200億ウォンの予算を費やし、2018年上半期の竣工と開館を目標としています。

映画上映館、フィルムアーカイブ、映像メディアセンターなどを備えたソウルシネマテークは、市民たちから愛され、映画ファンに好かれる空間となっていくでしょう。映画制作者には創意力とインスピレーションを与えてくれる空間であり、普段なかなか接することのできない映画に出会える様々な機会を、市民の皆様に毎日提供する空間となっていきます。

ある方がおっしゃったように、私は、映画は答えより問いを投げかけながら成長してきたと思います。これから完成されるソウルシネマテークからは、多くの問いが出てくるでしょう。どのような映画を制作するかという問いから、どのような人生を送るかという問いまで、私たちはこれらの問いに対する答えを見つけながら、より良い社会を築いていくと思います。 このような期待で、私の胸はもう膨らんでいます。

第2に、ソウルは映画産業の基礎になる独立映画と芸術映画の制作や安定的な上映を支援していきます。何よりも優秀な創作作品が冷遇されないよう努めていきます。すぐれた独立映画の制作からマーケティング、上映、配給に至るまで、全過程にわたって体系的に支援します。

大企業によるスクリーンの独占で、上映の機会すら失っていた独立映画のための上映館も拡大していきます。インディスペースのような専用館を、ソウル市内に多くつくっていくようにします。2018年までに12ヵ所をつくることが目標です。ソウル市には25の区がありますが、それでも2区に1ヵ所しかないぐらいの数です。これからより多くの市民から愛される場所となり、ソウル市民が様々な映画を楽しめるようになればと願っています。

第3に、昨年マポ(麻浦)大橋やDMCなどで撮影した映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が、今年の夏に公開されます。私は損得勘定が苦手ですが、この映画による経済効果が250億ドル以上になるという統計があるそうです。

去る2013年のことでしょうか。私は、ソウルオールロケーション作品の映画、『監視者たち』を映画館で観ましたが、ソウルの道や路地、ビルなどが映画の背景として出てきました。実にソウルは映画撮影に優しい都市になっています。東京や上海では映画撮影が難しい環境だと言われていますが、ソウルは映画撮影に協調的な都市です。ソウルで映画の撮影を希望する国内外の映画会社には、よりロケがしやすいようにしていきます。名付けて、「撮影しやすい映画都市ソウル」にしてまいります。同時に、韓国映画の海外進出のためのマーケティングも観光政策と連携していくなど、全力で取り組んでいきます。

最後に、本質は人です。映画創作の主体である監督をはじめ、プロデューサー、作家など創作者を中心に支援しながら人材の幅を広げていきます。支援はもちろん、優秀な映画関係者に対する創作活動支援費も大幅に増やして、500億ウォン規模の映画専門ファンドを造成し、映画界の格差を解消するなど、小規模でも優れた映画の制作を支援していきます。

このように約束しながらも、多くの方々から次のような疑問を投げかけられるでしょう。ソウルのランドマークが必要ではないか、ランドマークというものがあるかと。その話を聞くたびに、私は次のように答えています。「はい、あります」と。昨年ソウルを訪れた観光客が1,200万人を超えたのも、2000年の歴史都市としての魅力があるからです。ソウルの外郭と都市中心部はそれぞれ外四山と内四山と呼ばれる山々によって囲まれ、またハンガン(漢江)が流れるなど美しい自然があります。そして、ソウル市民の方々がソウルのランドマークだと思います。以上の3つが、ソウルの美しいランドマークです。これらだけでも十分と思いますが、私はもう一つのランドマークを思い描いています。

それは、ソウルのストーリー、ソウルの映画です。歴史や自然、人が築き上げた都市ソウル、そこから生まれる面白いストーリーと多彩に輝く映画作品が、世界から注目を集めるもう一つのソウルのランドマークになることを期待しています。

映画「いまを生きる」の中でキーティング教師は、「人間の言語はただ一つの理由からこの世に生まれた。それは、男性が女性に求愛するための産物だ」と言いました。映画関係者の皆様、ソウルで皆様の言語を自由に表現してください。皆様の言語である映画を通じて、世界の人々を素晴らしいデートに誘ってください。ソウルは皆様の求愛を積極的に後援し、協力していきます。詳しい内容は、映像を観てからお話しさせていただきます。ありがとうございました。




「善良な病院」として 公共医療モデルの役割を充実に果たします。

「ソウル医療院9大革新発表」記者説明会

日付 2015年3月24日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

こんにちは。先週、ソウル施設公団革新発表に続き、本日この場で皆様にソウル市の革新に向けた取り組みである「ともに革新」、その第8弾についてお話ししたいと思います。ソウル市傘下の18投資出捐機関の革新のうち、本日はソウル医療院に関する内容でございます。

ソウル医療院は、1982年9月30日に設立されたソウル市傘下の公共医療法人です。30年以上の歴史を持っており、計653床のベッド数を有しているほか、国内33の地方医療院のうち、最大の規模を誇ります。このようなソウル医療院を、ソウル市民のために何を、どのように革新すべきか熟考に熟考を重ね準備するのは、ある意味であまりにも当然なことかもしれません。

公共医療が行政においてどれほど大きな割合を占めているかについてお話する前に、市民の生活にどれほど大きな影響を与えているかについて、今さらお話しする必要はないと思います。人間が生きていく上で欠かせないものとして、衣食住が挙げられますが、そのうち衣と食は概ね解決されました。私は衣服を表す「衣」は、これからは医療の「医」の文字に変わるべきだと思います。小さい子どもを持つ親たちは子どもが元気に育つことを、老いた親を持つ子は親が病を患わずに長生きすることを切に願うはずです。そのような市民の思いを支えるのが、行政の大きな責務だと思います。その責務を果たすためには、数多くの課題を解決しなければなりません。

統計庁の資料によりますと、2012年度の平均寿命は81歳、健康寿命は73歳で、約8年間の隔たりがあります。これは生涯8年という長い期間を医療や治療、闘病に費やしていることを意味します。さらに大きな問題は、韓国保健社会研究院(2014.7.4.)の資料が裏付けるように、所得と教育水準など、社会階層別に健康と関連する生活の質の格差が非常に大きいということです。ソウル医療院の究極の目標は、ソウル市民であれば誰でも、金、学歴、居住地域に関わらず、元気に長生きできるようにサポートし、その中核的な役割を果たすことです。

ご存じのとおり、ソウル医療院は赤字です。しかし、それは善良な赤字であり、善良な病院の役割を果たしているからだと思います。既にソウル市は、2012年「ソウル市公共医療マスタープラン、健康都市36.5」を発表しました。我々社会の公共医療の概念を拡大し、市民全員が普遍的に適切な水準のサービスが受けられるようにすると約束したことがあります。本日、ソウル医療院の革新という約束も、その延長線上にあります。

現在、ソウル市傘下にはソウル医療院を含め、計13の市立病院があります。ソウル医療院は市立病院の革新において、ハブの役割を担っていきます。また、ソウルの「洞マウル福祉センター」の推進と関連し、自治区と地域の保健所などを連携する軸となっていきます。長期的には「マウル医療生態系」の構築にも、その活動領域を拡大していく計画です。

去年、ソウル医療院は介護に追われ日常生活が無気力になっている患者家族の代わりに、無料専門看護サービス「患者安心病院」を運営し、市民から大きな支持を得ました。これを60の医療機関に広めて、医療サービスの水準を高め、市民の生活の質の向上に主導的な役割を果たしてまいりました。

私は本日の革新を約束することで、今後ソウル医療院はより良いサービスで、市民にとってさらに大きな力となる公共医療機関になるであろうと期待しております。記者の皆様もソウル医療院の約束をしっかり見守っていただき、応援していただければ幸いでございます。ありがとうございました。




市民の幸せのための 一流公企業としての誓い

「ソウル施設公団10大革新対策」記者説明会

日付 2015年3月18日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

お会いすることができて嬉しいです。本日の記者説明会は、ソウル市の革新シリーズ、「ともに革新」の第7弾を発表する場です。先週のSH公社から始まり、ソウル市傘下18の投資出捐機関の革新発表が続きます。本日は、その2番目としてソウル施設管理公団の発表です。私たちがこのように革新のスピードを上げている背景には、何よりも切迫した心境があります。ソウル市民の幸せのために誰かがしなければならないことなら、これ以上遅れてはいけないという切迫感があったからです。革新は遠いところにあるものでも、難しいものでもありません。

昨年11月、ソウル施設管理公団は子供専用追悼公園である、「蝶の庭園」をオープンしました。夢を追いかけることもできずにこの世を去った小さな蝶が、天国では自由に飛びまわってほしいと願う親心からつけられた名前です。よく子供が先に死んだら胸の奥に埋めると言いますが、そのような胸中を察したことそのものが革新ではないでしょうか。私たちの革新の方向性と内容を、よく表している事例だと思います。

これからは施設管理だけではなく、市民の生活を整え、生活の質を高めていく施設公団となっていきます。施設管理公団は、活動の幅が実に多様です。市立昇華院や追慕公園の管理事業だけでなく、2002年ワールドカップを成功裏に開催したソウルワールドカップ競技場や50年の歴史を持つチャンチュン(奨忠)体育館、子供たちに人気の子供大公園、サラリーマンが休み時間によく訪れるチョンゲチョン(清渓川)、その他にも自動車専用道路の管理、障害者向けコールタクシーの業務など、計22の事業を展開しています。ソウル市がやりづらい仕事は、施設公団に全部任せてきました。ソウル施設公団は、30年間以上にわたってソウル市の各種施設を管理しています。

チョンゲチョンに沿って歩いてみると、多くの芸術作品が目に映ります。地下道の商店街も芸術空間として造成し、都市生活に疲れた市民たちに、癒しの空間を提供しています。このようにソウル施設公団は、施設の管理に加えて、市民共感プロジェクトもともに推進している機関です。

もう春が近づいています。春という季節の言葉を準備していますが、私は空間にも人々に与えてくれる言葉があると思っています。空間が私たちに与えてくれる言葉が、市民の幸せに寄与してくれることを願います。子供がいるご家庭では近くの子供大公園に、サッカーが好きな方々はワールドカップ競技場に行かれると思いますが、その際、まず安全が優先になります。「ハインリッヒの法則」によれば、大きな事故が発生する前には、それと関連する様々な兆が必ず現れると言われています。これを予防するために、安全革新も設けています。その安全革新にも、ご期待とご声援をお願い申し上げます。ありがとうございました。




「危険社会」からの挑戦と ソウルの進むべき道を肝に銘じます。

「ウルリッヒ・ベック(Ulrich Beck)教授追悼行事」追悼の辞

日付 2015年3月17日 | 場所 プレスセンター国際会議場

ウルリッヒ・ベック先生、こんなにも早くこの世を去っていかれるとは、実に残念でなりません。ちょうど勉強を始めようとするときに師匠を失ったような気持ちで、とても寂しいです。未だに先生のはきはきとした声が聞こえてくるようです。

昨年夏、ソウル市の招待でお見えになり、「危険社会(リスク社会)からの挑戦と、ソウルの進むべき道」について論議されましたが、実に時宜にかなった訪問でした。ベック先生は、「セウォル号沈没事故」によって韓国国民が深く悲しんでいたあの時、来られました。当時私たちはベック先生が提唱した「危険社会」を、全身で感じていました。災害が後を絶たない、後期近代の時代的性格について説明してくださった時、学者でもない私も、すぐに理解することができました。

先生は不可解な「セウォル号沈没事故」を、人々が時代を学習して見直していくきっかけにしよう、とおっしゃいました。近代化が生んだ数々の副作用がますます拡大されることを予想して省察しながら、「破局的な状況」を「解放的な破局」にしなければならないと強調しました。先生が投げかけたその希望のメッセージは、人類の歴史に対する信頼と人間に対する愛を持たなくては、決して伝えられない言葉であることをよく知っております。

ベック先生は特に、「圧縮された近代化」過程を経て、急に豊かになった東アジアの国々に大きなご関心を持っていました。振り返って見れば、この半世紀の間、韓国は世界のどこでも見られない、輝かしい経済成長を遂げてきました。産業化と政治民主化を成し遂げ、「圧縮された近代化」に成功し、「ハンガン(漢江)の奇跡」を通じて国民1人あたりの所得が3万ドルに達する社会になりました。

しかし、その「成功」は「危険」のもう一つの名前だという重要な事実を、先生は教えてくださいました。近代国家が成功した歴史の裏には、数多くの危険も潜んでいるというお話は、大きな共鳴を呼びました。

「危険社会からの挑戦と、ソウルの進むべき道」というテーマで話を交わすうちに、ベック先生は何度も「これから世界的な問題を解決できる主役は、グローバル都市であり、その過程でソウルが重要な役割をやりこなすことができる」とおっしゃいました。危険社会へ急激に移動した東アジアを懸念しながら、グローバル都市としてソウルが成し遂げるべき役割について、言いたかったのでしょう。

折から「セウォル号沈没事故」に遭って、「圧縮された近代化」とスピード至上主義から脱しなければならないと、全国民が覚醒と模索をしていたところでした。ベック先生は、私たちに「再帰的近代化(reflexive Modernization)」と「文明的脱皮」という話題を投げかけ、危険社会に対する国際比較研究と、ソウルプロジェクトを共同で推進するとお約束しました。

先生がソウルを発った後も、大小の災難は続きました。そのたびに、「危険社会」に対する先生の講義を思い浮かべ、先生のお言葉通りグローバル都市としてのソウルが、世界とアジア都市の問題解決に向けた様々な転換への試みに拍車をかけました。「原発一基削減運動」を持続的に展開していますし、信頼と省察を基にした「村共同体運動」を強化して、共有と協力の社会を作りあげるための努力を広げています。何よりも、先生が強調していた市民と疎通して協力する協治の市政、省察を通じた革新の市政も、揺らぐことなく広げています。

ウルリッヒ・ベック先生、「カタルシス的学習を通じた脱皮」を呼びかけた先生の教えは、もう遺志になってしまいました。先生の見果てぬ夢は、生き残った私たちの宿題として残りました。省察的な市民意識、リスクを増幅しない生き方、そして問題解決に向けて楽しく膝を突き合わせる協治の市政が、ただの修辞的表現ではなく、私たち人生を導く、力を持って輝く言葉になるよう、努力してまいります。

グローバル都市ソウルが、どの都市よりも敏感に危機を察知し、解決できる可能性を持っているという先生のお話。そのお言葉を胸に刻んで、ソウルが東アジアのハブとなるよう、市民とともに持続可能な暮らしのための転換と連帯を成し遂げていきます。先生の夢を、私たちの夢にしていくことをお約束します。心からウルリッヒ・ベック先生のご冥福をお祈りいたします。




市民が幸せな 福祉の起点をつくります。

「SH公社革新約定」記者説明会

日付 2015年3月11日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

ソウル市の革新シリーズが現在続けられており、本日は「ともに革新」という題名で6番目、第6弾となります。昨年末の「ともに革新」第3弾では、ソウル市投資・出捐機関の革新方案を記者の皆様に発表しました。その後18の投資出捐機関では、個別的に市民たちが共感できる革新案を準備するために、苦心に苦心を重ねてきました。ソウル市では安全、福祉、財政、経営など、様々な分野における専門家が参加する革新諮問団を構成し、市民が体感できる革新案をつくることに重点を置きました。

本日のSH公社の革新発表は、すべての機関が市民たちと結ぶ、明確かつ具体的な約束の第一歩です。この約束がこれから順調に進められるように、今後の動向を是非見守っていてください。

SH公社は、1989年に設立されてから賃貸住宅だけで16万5千戸を含む、計25万5千戸の住宅を供給し、ソウル市民の住居安定に大きく寄与してきました。民選5期の2011年、私が就任してから不動産市場の低迷や賃貸住宅建設が難しい状況の下でも、SH公社は6兆8,490億ウォンの債務を減らしました。その結果、昨年末の基準でソウル市全体の債務7兆2,890億ウォンの債務を減らすという成果を上げました。同時に、8万戸の賃貸住宅建設目標を達成したことで、不可能だと言われていた債務削減と建設目標達成を両立させることができました。SH公社は、財政健全性を確保するとともに、賃貸住宅の建設という本来の任務を果たしました。このことで自ら革新できる力量、潜在力を持つ主体であることを自ら証明したと思います。真の革新は、本質的任務から実現するべきだと思っています。外形的な目標を達成するだけではなく、それを越える自体動力を確保するということなのです。

本日、この場でSH公社の新しい構想を市民の皆様に提示しようと思います。ソウル市は昨年8月、ソウル市政4ヵ年計画を発表しました。ソウルが目指していく、今後の100年を描く都市再生の方向性や、市民幸福の基礎を設けるための住居福祉を宣言しましたが、本日、革新の主体になったSH公社は、都市再生において市のパートナーとなり、市民の生活の起点である住居福祉を、市民の生活の現場で実現していきます。

新学期、引越しのシーズンを迎えて、家賃の上昇で市民の生活は相変わらず厳しい状況です。ソウル市は、市民のニーズに合わせた共同体住宅1万戸の供給と、ニュータウン解除地域の住居地整備を通じて、ソウル市民の負担を減らしていくことをお約束いたします。特に、この場にお越しくださった市民代表のお三方には感謝申し上げるとともに、今後この約束が守られていくのか、是非見守っていただければと思います。




再び開花した3.1精神で 新しい未来を切り開くときです。

第96周年三一節記念 民族精気宣揚大会

日付 2015年3月10日 | 場所 ペクポム(白凡)記念館コンベンションホール

尊敬する光復会会員の皆様、愛国志士の皆様、遺家族の皆様、こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。この場に立ちますと、96年前のあの日の喜びと興奮、情熱が感じられます。第96周年の三一節を記念する民族精気宣揚大会が開かれましたことを、心よりお慶び申し上げます。また、国のために犠牲になり、献身された愛国志士と殉国の士の方々に、深甚なる敬意と感謝を表します。

1919年3月1日、我々の烈士たちは、祖国の独立と主権を取り戻すために、憤然と立ち上がりました。「大韓独立万歳」を叫ぶ声が、全国津々浦々に響き渡りました。老若男女を問わず、社会的身分や階層、さらには宗教の壁を越え、みんなが心を一つにして声高らかに「大韓独立万歳」を叫びました。真の意味で一つになりました。その日の偉大なる叫びが力となり、臨時政府の樹立と国権回復を成し遂げ、大韓民国が建国されました。そして今や我々は、このように世界が羨む経済大国に上り詰めました。

ソウル市は、烈士たちの崇高な自己犠牲と献身を心に留め、その志を受け継ぐため「三一運動100周年記念事業」など、様々な事業を企画、推進しています。タプコル(塔谷)公園とサミルロ(三一路)など、三一運動の精神が宿る場所を発掘してソウル市民はもちろん、大韓民国や世界に我々民族の誇りを高めていく計画です。

何より今年は三一運動96周年とともに、光復(植民地支配からの解放)70周年の節目となります。ソウル市は光復70周年を迎え、過去を心に留め、顧みながら、新しい未来を切り開いていくための多彩な行事を、一千万人の市民とともに進めていきたいと思います。各界各層の要人が参加する市民委員会を立ち上げ、市民が中心となり、三一節と光復の叫びを再び轟かせることで、みんなが一つになり、嬉しさと喜びがほとばしるお祭りの場とする計画です。

タンジェ(丹斎)・シンチェホ(申采浩)先生は、「歴史を忘れた民族に、未来はない」とおっしゃいました。ソウル市は三一運動の自主独立精神を心に刻み、受け継ぎ、新しい未来を切り開いて、ともに幸せに暮らせる特別市ソウルをつくり上げていくことに、全力をあげて取り組んでまいります。皆様の多大なご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。本日の記念すべき行事のためにご尽力いただいた光復会ソウル市支部のキム・グファン支部長ならび光復会のパク・ユチョル会長に深く御礼申し上げます。愛国志士、光復会会員の皆様をはじめ、お集まりいただいた全ての方々に感謝申し上げます。ご清聴ありがとうございます。




町を生かし、ソウルを生かす 女性マウル(町)共同体の活性化を図っていきます。

2015年女性政策「女性がつくり、みんなが享受するマウル共同体&社会的経済」記者説明会

日付 2015年3月5日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。今月8日は、世界女性の日でございます。私が市長に就任して以来、世界女性の日を迎えてこのように記者説明会で女性政策を発表することが一つの恒例行事となりました。この記者説明会だけは、いくら忙しくても、私が直接行うことにしております。その理由は単純です。「女性」に対する真剣な悩みと政策的支援なしでは、ソウルの明日に対する具体的な青写真を描くことができないと思っているからです。

2012年「女性の生活を変えるソウルビジョン」の発表以来、2013年女性安心特別市、2014年女性雇用総合対策など、毎年その年に重点的に推進する特化された政策を発表し、実行してまいりました。

その成果について簡単に申し上げますと、私が初めてソウル市長に就任した当時は、3級以上の女性幹部は一人にすぎませんでしたが、今は6人の女性人材がソウル市民のために活躍しています。女性が夜道を安全に歩く環境も整えつつありますし、非正社員として働く女性労働者を正社員化するなど、女性のための良質な雇用を創出するために頑張ってまいりました。

それにもかかわらず、不十分な点がまだまだたくさんあります。ソウルの女性の生活をより良いものにしていかなければなりません。今年もソウル市の努力は続きます。不十分であっても、女性の生活をより良くするために具体的な取り組みを実践してまいります。

詳しい政策内容について申し上げる前に、先日、私がチョンノ(鍾路)区にあるヘソン地域児童センターを訪れたときのお話をしたいと思います。実はクリスマスの前に地域児童センター職員の労をねぎらうために訪れたのですが、そこで行われる様々な活動を見て、むしろ私の方が大きなクリスマスプレゼントをもらった気持ちになりました。そこでは町の人々がともに町の図書館をつくり、親同士のコミュニティを通じて手作業共同体をつくるほか、高齢者向け読書会を開設し、芸術家と縫製工場の社長がともに環境にやさしいアップサイクルシャツを制作していました。子育て、教育、文化、雇用に至るまで、より良い生活が、その町やその地域からつくられていました。

さらに驚くことは、このような事例が、この町だけのものではなかったということです。驚いた私は、注意深く観察しました。そしてその中心に、「女性」がいるということに気付きました。その発見は、より大きく実践的な発見へとつながりました。ソウル市の女性政策の方向性が、これから大きく変わると思います。「女性の生活を変えるソウル」ではなく、「ソウルの生活を変える女性」を目指します。

それからも悩みは続きました。このような町の女性の活動と自助グループが、どうすれば持続的な雇用につながるのか。経済的に報われないボランティア活動のようなマウル(町内)活動は、シードステージにとどまり続けるしかありません。また、ある調査結果によりますと、町で働く人々の殆どは女性であるにもかかわらず、実際住民代表と社会的経済CEOの割合は、男性のほうが女性を大幅に上回っています。これもやはり問題の一部ではないかと思いました。このような問題の答えを見つけるために、イタリア・ボローニャの事例を取り上げたいと思います。

イタリア・ボローニャの女性雇用率は64%に上ります。イタリアで最も高い地域の一つですが、その理由は簡単です。まさに市民が、日常的に協同組合に参加するからです。また、この協同組合で行われる女性の自助的な活動が、自然に社会サービス分野の雇用創出につながったからです。そのため、女性雇用率が高く、生活が安定するわけです。そうだとすれば、ソウルでは不可能でしょうか。女性が中心となっているマウル共同体を活性化し、これが社会的経済につながり、現在50%強にとどまっている女性経済活動参加率を高める、これは空虚な夢にすぎないのでしょうか。ソウル市は、このような可能性に注目しました。2015年度から私の任期中は、継続的に「女性がつくり、みんなが享受するマウル共同体と社会的経済」を推進してまいります。

第一に、女性の町活動が社会的経済につながるように、後押ししてまいります。その手始めとして、町の女性が運営する国公立保育園を、2018年までに100ヵ所を設置します。イタリアのカラバフ(KARABAK)プロジェクトのように、地域女性が協同組合を結成し、保育園の活用や給食、住宅修理事業まで、全て社会的経済の主体が供給するモデルをベンチマークしたソウル型カラバフプロジェクトを推進してまいります。また、高齢者のデイケアにおいてもデイケアセンターを新たに100ヵ所を設置し、そのうち10%を社会的経済の主体に委託します。

最近マスコミで報道された、給食不正問題に関する欠食児童問題も、女性の町活動で解決してまいります。いわば「お家ご飯プロジェクト」を通じて、欠食児童にオーガニックの食材を使用した食品を直接提供し、これを中心とした女性雇用共同体を拡大してまいります。

キャリア断絶の高学歴女性のための協同組合の設立も支援してまいります。キャリア断絶の高学歴理工系女性が、協同組合を結成して放課後教室で教える「数学・科学教育遊び協同組合」のような事例を広めていきます。特に、自由学期制の導入に伴う進路教育ニーズの増加に対応するため、地域内の高学歴女性を雇用する計画です。教育庁や学校などと積極的に協力し、放課後教室だけでなく売店、制服など、学校を基盤とする様々な協同組合の更なる拡大を図っていきます。

また、地域女性にこのような求人情報を提供するために、「社会を変える99件の女性向け求人」と題した雇用ロードショーと説明会を、町ごとに開催する計画です。

第二に、社会的経済のシードステージとなれる、様々な女性共同体の活性化に取り組んでいきます。このような取り組みを通じて生涯周期別共同体の結成を支援し、特に更年期障害の女性のための健康共同体を支援していきたいと考えています。自治区保健所や地域女性団体、医療生協などが参加する地域女性健康生態系を造成し、地域社会の遊休空間などを活用した「女性健康カフェ」を設置するほか、運営者中心の地域女性健康プログラムを運営して、地域女性の健康を守る自助共同体の活動空間を設けます。

高齢女性のキャリア断絶と孤独を防ぐため、「老老ケア」を基盤とした高齢女性コミュニティも2018年までに25の自治区に拡大します。孫を育てる祖父母の家庭を中心とした、高齢女性共同体の活性化にも取り組んでいきます。

一人暮らしの女性の住居、食事、健康、生活面における困難は、お互いに助け合うことができると思います。一人暮らしの女性のためのコミュニティも、2018年までに20ヵ所以上拡充します。安全分野においても、もはや女性は受身的な存在ではありません。

女性を安全対策の主体とする、暴力のない安全な町づくり事業を25の自治区に拡大します。また、子育ての悩みを共有する親コミュニティを2018年までに300ヵ所拡充するほか、共同育児団体も2018年までに100団体設置します。

第三に、女性が町の中心となるよう、支援してまいります。洞マウル福祉センターの機能を見直し、女性が大半を占めている統・班長らに対する教育と役割を拡大してまいります。これを通じて地域の統・班長が、ジェンダーの観点を身につけた地域のリーダーとしての役割を果たせるように支援してまいります。

また、協同組合や社会的企業の代表の大半が男性であることを考慮し、女性の社会的経済CEO育成課程や女性メンター制度など、女性の社会的経済人らのネットワークを強化します。小規模の女性自助グループの立ち上げから社会的経済へ発展していくまで、段階別にコンサルティングする案内者の役割を果たす社会的経済ガイドも育成します。

第四に、女性による持続可能な町活動の基盤を構築します。洞マウル福祉センターに、女性の自助的な活動と社会的経済のシードステージにある会合を支援する、疎通と触れ合いの場を設けます。また、地域の女性人材開発センターやマウル共同体支援センター、社会的経済支援組織など、ネットワークを強化して持続可能な共同体生態系が形成されるようにします。また各圏域別に、このような共同体活動のハブとなれる施設を拡充し、女性家族施設の体系的組織化に取り組みます。

まず、トンジャク(銅雀)区テバン(大方)洞に設置される「スペースサルリム」は、今までの女性家族施設とは全く異なる、新しい概念の施設となると思います。一方的な支援ではなく、女性の潜在力が発揮され、代案的自立経済が実現する空間となると思います。ノウォン(蘆原)区には、「北部女性起業プラザ(仮称)」を設立する計画です。手作業を中心に女性が起業できる基盤を築き、協同組合支援空間やマウルコミュニティセンターなどを通じて、工芸、女性起業、社会的経済の中心地となると思います。

また、ウンピョン(恩平)のソウル革新センター内に、草の根女性会合の成長をサポートする、女性NGOセンターが設置される予定です。東部地方裁判所の移転跡地にも、このような計画と関連した介護労働者への支援と協同組合の活性化に向けた空間、女性と家族の休息空間が設けられます。

このような計画が実現されれば、ソウルは大きく変わると思います。女性は時間を柔軟に使うことができるほか、地域社会へ貢献する機会も広がり、経済的補償も支払われる良質な雇用が創出され、地域社会の社会サービスの質も高くなり、町の経済も活性化されると思います。これは過剰な夢でしょうか。

女性が主体となるこの政策も、様々なセンター同士の協力が重要です。特に国公立保育園など、委託権限を持っている自治区の協力を引き出すために、ソウル市は全力をあげて努力してまいります。また、生協やヘルパー協同組合の認可権を持っている中央政府にも働きかけてまいります。

ソウル市は今回、町で行われる女性の活動が雇用につながるよう、戦略的に取り込みたいと思います。そのため、女性が主体となって町を生かし、ソウルを生かす持続可能な女性共同体の夢を一つ一つ現実のものにしていく所存でございます。暖かく見守っていただき、応援いただきますようお願い申し上げます。ありがとうございました。




女性が幸せな 「女性安心特別市ソウル」

2015「女性安心帰宅スカウト」発足式

日付 2015年3月5日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール

皆様、こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。「女性安心帰宅スカウト」に選抜されたすべての方々に、お祝いとご感謝の言葉を申し上げます。

「女性安心帰宅スカウト」は、日増しに深刻になっている女性対象犯罪を、事前に予防するため開始した事業です。これまで10万件を超える帰宅支援を通じて、多くの女性を家まで安全に送り届けてきました。スカウト皆様のそのような活動は、実際に夜の女性犯罪予防に大きく貢献し、何度もマスコミを通じてその成果が報道されました。

しかし、女性たちを対象とするこれらの犯罪は、依然として時間や場所を問わず発生し続け、女性たちは不安と恐ろしい気持ちを断ち切れていないのが現状です。

それでも私は、「女性安心帰宅スカウト」の皆様のおかげで、大分安心できるようになったと思いますが、皆様はどう思われますが? 私自身もスカウト隊員として「帰宅サポート」に直接参加し、パトロールにも挑戦してみましたが、スカウトの皆様の苦労も知ることができ、また市民の安全を守ったという自負心も感じられました。ソウル市は、これからも市民の安全のために、もっと努力していきます。特にスカウト皆様の活動に困ることがないよう、最善を尽くしてまいります。

皆様、3月8日が何の日かご存知ですか? 正解は「国際女性デー」です。ソウル市は、「国際女性デー」を迎えてソウル市の女性政策をさらに強化するために、本日午前、新しい女性政策を発表しました。その要は、韓国社会をよりよい社会に変えていく過程において、女性の力をより多く活用するということです。

そこで、地域の女性たちが運営する「国公立保育園」、「デイケアセンター」、「お家ご飯プロジェクト」、「放課後教育協同組合」などの政策を通じて、女性が中心となる多様な共同体を活性化し、それを社会的経済につなげることで、女性に経済の一つの主体になっていただくのです。女性の力でソウルを変えていくことに、力量を集中する計画です。皆様、いかがですか? 大賛成ですよね?

ソウル市は、これからも女性が安心して安全な暮らしを過ごせるソウル、女性が中心となって変えていく、女性が幸せなソウル、さらに皆が幸せな人生を送れるソウルに作ってまいります。皆様もぜひ力を貸してください。ありがとうございました。




東北アジア平和繁栄の道、「ベセト」が共にすれば現実になります。

2015世界言論人会議 基調演説

日付 2015年3月4日 場所 ソウルロッテホテル

お会いすることができて嬉しいです。2015世界言論人会が主催する貴重な行事にご招待いただき、ありがとうございます。世界各国からお越し下さった200人余りの言論人の皆様、そして行事が開かれるまで努力してくださった韓米両国の代表言論である世界日報とワシントン・タイムズの関係者の皆様に深く感謝申し上げます。そして、この場でソウルの未来また東北アジアの明日を考えて見る機会を持とうとしています。

今から約20年前の1995年5月のことです。中区のセシルレストランでは非常に歴史的な事件がありました。韓国と日本の現職言論人5万5千人を代表する両国の言論組合が、両国の協力関係の発展と東北アジアの平和定着のために努力するという内容の共同宣言文を発表しました。同じような時期に、「解放50周年記念韓日言論人シンポジウム」も開かれました。130人以上の日本の言論人が訪韓し、300人余りの両国の言論人が参加して国家当局の理解から脱皮し、東北アジアの平和と民主主義の拡大のために協力することに意見が一致しました。国家間の理解関係は常に衝突する場合があります。

今の韓日関係がそうでしょう。

しかし、その理解関係から少しでも超然としている言論人が、市民社会が、または地方政府が先頭に立てば、新しい道を開拓することができると思っております。言論の自由の根さえ十分に堅固ではなかった時期にすでに新しい社会を開こうとする言論人たちの努力があったことです。このような試みは東北アジアの平和と繁栄の種となり、架け橋となってきたと思っております。そして本日、私はその道の上で皆様と共に「都市」と「都市外交」について申し上げようとしています。

私は常に主張してきました。国家間の公式的な外交以外にも「ローカル・トゥ・ローカル」、「ピープル・トゥ・ピープル」の外交が重要だと思っております。「人と人」、「地域と地域」、「都市と都市」間の協力や交流こそが新しい明日を開く重要な鍵となると信じております。

皆様、今世界は非常に速い速度で「都市化」が進んでいます。今日世界人口の半分が都市で居住しています。2050年になると70%の人類が都市に住んでいると言われています。また2020年まで人口1,000万以上の大都市が12都市生まれるそうです。今も人々はより良い生活のために都市に流れ込んでいます。このため都市は様々な未来対案のハブとなり、人類の最も偉大な発明は都市から誕生しました。

しかし、光と影は常に共存するはずです。都市の成功の裏側には人類が直面している難題が山積しています。貧困と公害、環境とエネルギー、雇用と格差問題、住居、交通、生活安全まで人類が直面している様々な難題を都市は解決して行かなければなりません。

私が尊敬しているある学者は次のように言いました。「大統領は原則を述べるが、市長はゴミを拾う」。私は毎日ゴミを拾っています。言って見れば、市民たちの生活を現場から具体的に対応しなければならないということです。このような難題を解決する唯一の方法は何でしょうか?

協力だと思っております。私は競争よりは「協同の力が大きい」ということを生活の中で経験してきました。また、人類歴史の重要な場面で協同はその力で歴史の流れを変えてきました。実際に私たちが直面している最も切迫した問題の一つである環境問題について話して見ましょうか。

来る4月にソウルでは86か国1,000余りの会員都市が参加する気候環境分野の世界最大地方政府ネットワークであるイクレイ世界総会が開かれます。今人類が直面している最も大きな問題は環境問題と思っておりますが、この問題についてソウルを含めて会員国の都市間の協力を通じてその対案を設けるという明白な意志の表現です。

私はこの総会を契機に私たちが一歩前進した実践的な方案を作ることを希望します。すでにソウルと北京が気候大気問題について協力を強化しています。去年9月にニューヨークではソウルと北京、東京等13都市の代表が集まって都市別大気汚染減縮の目標を定めて共同対応していくことを決意したことがあります。

両側を見てください。ソウルの山が鮮明に見えていませんか?プカンサン(北漢山)とプガクサン(北岳山)、イナンサン(仁王山)、そしてナムサン(南山)とクァナクサン(冠岳山)です。今日は良い天気ですが、春には中国から飛んでくる黄砂とほこりがソウルの空を黄色く覆う日が多いです。これはソウルの力だけで解決される問題ではありません。したがって本日のような機会を設けてアジアの13都市をお招きして具体的な減縮の目標を定めたわけです。

また私は先月に日本を訪問しました。舛添東京都知事を含む日本の重要人物と共に、都市安全を含む私たちが直面している様々な問題について両都市間の善意の目標を共に達成していくということに意見が一致しました。むろん、現在の東北アジアの情勢は非常に大きな困難に直面しているのが事実です。過去史の壁、経済領域の壁、国際情勢の壁等があります。

しかし、世界各地からお越し下さった記者の皆様、私たちの「ベセト」、北京・ソウル・東京3つの都市の市民たちには力があり、共同の夢があると思っております。何よりも私たちの市民たちは現実を直視して、過去を省察して、未来共同繁栄の夢を共に実現していく明確な理由があります。それは、「人と人」、「都市と都市」間の交流、協同の力だけが私たちの生存と幸福な生活を約束できる実践的な対案ということを知っており、歴史を通じて学んだためです。

振り返って見ましょうか?ヨーロッパの話です。過去ヨーロッパは100年戦争、薔薇戦争、第2次世界大戦等、血塗られた歴史を持っています。比較的に最近の第2次世界大戦中、フランスとドイツは最も代表的な敵国でした。この葛藤関係を解決したのは政治家たちでしたが、彼らと合意をして現実化したのは両国の国民でした。フランスの外務長官だったロベルト・シューマンと外交館長のジャン・モネが道を開け、行政については実質的な実践方案を設けて、市民たちは合意をして実際に動きました。

当時、核心資源だった石炭と鉄鋼を共同生産し、管理する共同機構を作ろうとした提案がなされ、これはついに1951年4月、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体という機構の誕生に繋がりました。このように形成された資源共同管理システムであるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体は今日私たちが見ている国境や主権を超えた共同体であるヨーロッパ統合の土台になりました。このような経済協力を出発点として、交通と環境等、様々な社会セクションが協力してこれは歴史の和解という大きな成果に繋がりました。そしてついにヨーロッパ連合という大きな成果をおさめたことです。

それでは皆様、私たちはできないのでしょうか。アジアではできないのでしょうか?「ベセト」は東北アジアの平和と繁栄への道を共に開けないのでしょうか。もしできるとしたら、その道を開いていく市民の力はどのように集めれば良いのでしょうか。私はその答えを今日いらっしゃった皆様から探したいです。

言論人の皆様、言論は市民の力を伸ばせ、市民の力は言論を育てます。ソウル市長として経験したのは市長の力はだけでは何もできないことです。市長は市民の助けが必要です。市民の力を、助けを得ようとすれば、言論人の力をまず得る必要があるという事実を長い間の経験から知りました。言論人の皆様、力を借してください。3か国の言論が「ベセト」連帯の重要性、交流・協力の成果をどのような観点から報道するか、それがこの夢を現実に導く重要な鍵です。3か国の国民と言論だけがこれら全ての役割を果たすことができると思っております。ワシントン・タイムズをはじめ、他の国際的な言論の助けも必要です。言論の協力がこの夢を達成するにあたって非常に決定的な要因となります。

私は2004年に統一されたドイツを3ヶ月間訪問して多くの人々を対象にインタビュー調査を行いました。当時、私が得た結論も同じです。ドイツの統一過程で放送は決定的な役割を果たしました。分断されていた状況の中で電波越境を通じて相手国の放送を視聴できたのが、東ドイツの住民たちが新しい変化を熱願するようになった基礎的な原因でした。想像もつかなかったのは、ドイツが分断された日から統一される日まで西ドイツの放送を持続的に見ることができたという事実です。このようなことが積み重ねて統一の効果として現れたのです。皆様の力は国境を越え、「ベセト」を一つにまとめてくれる役割を果たす最も強力な方法となり、媒体となり、プラットホームになると信じております。

再び20年前ソウル中区のセシルレストランに戻って見ましょう。言論環境も劣悪で、東北アジアの緊張関係も残っていた当時、韓国と日本の現職言論人5万5千人を代表する両国の言論組合が出会い、両国の協力関係の発展と東北アジアの平和定着のための共同宣言文を発表しました。当時、私たちはすでに良い種を巻いたのです。

今の私たちができない理由でもありますか?私は我が東北アジアの「ベセト」ならできると思っております。私たちは互いに繋がっており、互いが願っている切迫した状況だと信じております。持続可能な未来への道、エネルギー環境への道、共通の都市問題を解決して未来の食材を準備する道、共に顔を合わせて、共に力を集めれば、新しい歴史、新しい未来への道を歩んでいくことができると信じております。さらには東北アジアの平和繁栄の夢を実現し、これは世界平和への道に繋がります。これが世界日報とワシントン・タイムズが歩んで行く、また目指している未来だと思っております。

私たちソウル市も最善を尽くして助力します。都市間の外交、協力の力が花を咲かせて「ベセト」3都市の市民が共に見ている市民の夢が東北アジアの平和と繁栄、さらには全世界の対案的なモデルになることができるとしたら、私が助力しない理由はありません。言論人の皆様も力を貸してください。ありがとうございました。




不可能を可能に、 絶望を希望にしていく夢を抱きましょう!

2015学年度ソウル市立大学校新入生入学式

日付 2015年3月2日 | 場所 ソウル市立大学校大講堂

ソウル市立大学新入生の皆様! そしてご家族の皆様! こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。新入生の皆様、ソウル市立大学へのご入学を心よりお祝い申し上げるとともに、大変歓迎いたします。これまで受験生並みに、もしかしたらそれ以上に必死で受験生のお世話に余念がなかったご両親の皆様も、大変ご苦労さまでした。本当にご心配だったのではないかと思います。本日この瞬間のために様々な困難を乗り越えてこられた皆様にお会いすることができて、本当に誇らしく感心します。

先にウォン・ユンヒ新任総長からもお話がありましたが、我がソウル市立大学は公立大学です。そのため他の私立大学とは異なり、社会の公共部門に対する格別な責任感を感じざるを得ません。そのため実力があり、人格も優秀な学生を選抜しなければならないという強い使命感があります。皆様もこの点をしっかりと念頭においていただき、自負心と責任感を持って、学校と社会の発展のためにこれからも精一杯邁進していってください。

私は、ソウル市長に就任する前から、個人的に大学入試制度に格別な関心を持っていました。そこで、市長に就任して間もない2012年に半額登録金を施行し、2014年と2015年には大学の教授陣や外部専門家、学生のご両親などで構成された「入学制度改善企画団」を通じて、入学制度を一つずつ改善しています。

同時に、受験生と受験生のご両親の負担を減らし、優秀な成績はもちろん素晴らしい人格を持つ学生を選抜できる方向へと展開しています。このようなソウル市立大学の改善案などは、現政府の入試政策にもかなり沿ってきています。これは教育部が入試政策を設ける際に、ソウル市立大学の選考案が政策決定に大きく影響を与えているためです。なので、政府の入試立案の標準モデルになっているソウル市立大学の入試案に、大きな自負心を持ってください。

新入生の皆様、学業も重要ですが、私は何よりも「夢に向かって大胆に挑戦する」皆様の姿を期待しています。夢に向かって挑戦するのは、皆様だけの特権と言っても過言ではありません。

最近、「5放棄世代」という言葉が流行していると聞きました。厳しい就職難のために「恋愛」、「結婚」、「出産」、「マイホーム」、「人間関係」まで諦めたとの意味だそうですね? また達観世代(さとり世代)という新造語まで登場していますが、今の時代を生きている若者たちが、どれだけ厳しい生活を送っているかをもの語ってくれるようで、悲しく重い責任感を感じざるを得ません。

ですが、私は本日皆様の姿を見て、大きな希望を感じました。人生を1日に例えると、皆様は昇り始めた「朝の太陽」のような存在だからです。皆様は朝の太陽がどれだけ玲瓏で、どれだけ希望に満ちているかよくご存知ですよね?

私は、「世の中は夢を見る人々のもの」という言葉をよく話します。人生には幾多の苦難と挫折がありますが、苦難と挫折を乗り越えるためには、何ものにも屈しない「夢」と「希望」の力が必要だからです。夢があれば希望があり、希望があるところには幸せが芽生えるものです。

皆様、いくら辛く厳しくても「夢」と「希望」は絶対諦めませんよね? 何よりも私は、皆様が「成功した人生」という社会的な基準によって皆様の人生を評価するより、「価値のある人生」を夢見ながら熱情を持って生きていただければと願っております。

私が大好きで尊敬する俳優は、「オードリーへプバーン」です。「ローマの休日」という映画に出演した有名な女優です。彼女は有名な女優でありながらユニセフ親善大使としても活動し、世界のいろんなところで困難な生活をしている人々のための救護活動と、社会貢献活動を行ってきました。そんな彼女が、次のように言いました。「何事も不可能ではない。その言葉自体がそう語っている。私は可能だ(I’m Possible)と」。

皆様、「不可能」を「可能」にしていく力、「絶望」を「希望」にしていく力は、皆様の挑戦と想像から出ます。果敢に挑戦し、想像したものを実行していく皆様の堂々とした姿、見せてくれますよね? 私をはじめとするソウル市やソウル市立大学の関係者、そしてご両親の方々にも、皆様の夢への努力に支援と配慮、激励を惜しまないつもりです。ソウル市立大学の一員になられましたことを、心よりお祝い申し上げます。皆様、愛しています。ありがとうございました。