中核政策ニュース

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  • 2018新年のご挨拶

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  • 市民の暮らしを変える、ソウルの10年革命

    市民の暮らしを変える、ソウルの10年革命

    敬愛なるソウル市民の皆様、愛するソウルの家族の皆様。
    昨年2017年、私たちは力を合わせて新しい時代を切り拓きました。
    「これでも国か」という怒りと真っ当な国づくりへの熱望が、ろうそくの火となって広場を埋め尽くし、ついには大韓民国を動かしました。
    この度の政権交代は、民主主義、私たちの常識、明るい未来を勝ち取った、私たちの勝利の証でもあります。

    2018年、新しい年、新しい時代が始まります。
    ムン・ジェイン(文在寅)政府は、政策は国民の暮らしを変えることができなければ何の意味もないものであると強調しました。
    新しい政府の国政運営は、国民の暮らしの質の向上、そしてより豊かな国づくりを全体の方針としています。
    それは現在、市民の暮らしが窮地に立たされているためです。共同体が崩壊しつつあり、孤独死が増え続けています。
    格差社会を皮肉る「金の匙、土の匙」という言葉が流行するほどに、韓国社会は重い病にかかっています。
    ソウル市も、政府とともに、市民の暮らしがより良くなるよう最善を尽くしてまいります。
    自己責任が声高に叫ばれる時代に終止符を打ち、共同体を回復させて社会的連帯と友情の時代を切り拓いてまいります。

    1. これまでの6年間、市民の暮らしを変えてきた幸せな旅路

    私たちはこれまで6年間をかけて、ソウルを変えてまいりました。
    ソウルは今や偉大な都市になりました。ソウルは、巨大資本と少数の既得権益者によって左右される巨人の所有物ではなく、平凡な市民がそれぞれの力で歴史の新しい1ページを描き続ける都市です。

    かつて、ソウルは人間ではなく土建に投資をしていたこともありました。
    かつて、ソウルは福祉を浪費とみなしていたこともありました。

    しかし、2011年を境に、ソウル市民はそれとは異なる道を選びました。
    私は都市を優先して人をないがしろにしていた「失われた10年」に終止符を打ち、
    人のために存在する都市をつくることを皆様にお約束いたしました。
    まず、「市民の暮らしを変える最初の市長」になると、お約束いたしました。
    その約束を守り、ソウル市民、ソウル市の家族とともに、大きな変化を導きだしてまいりました。

    この6年間、ソウルは市民とのガバナンス、イノベーション、コミュニケーションという理念を掲げ、実践してきました。
    この6年間、ソウルは市民の暮らしに投資してきました。
    この6年間、ソウルは人という財産に投資してきました。
    この6年間、ソウルは債務を半分に減らし、福祉予算を2倍に増やしました。
    普遍的福祉の時代が始まり、必要とする人のもとへこちらから訪ねていく福祉制度へと、パラダイムシフトを成し遂げました。
    この6年間、都市発展のパラダイムは変わりました。
    ソウルは取り壊しては建て替える都市ではなく、メンテナンスして使い続ける都市となりました。

    人に投資することで、都市競争力はより高くなりました。
    韓国の国家競争力が26位にまで凋落する間、ソウルの都市競争力は6位にランクインするほど上昇しました。
    さらには、世界とより強くつながるようになっています。
    持続可能性と経済的不均衡の克服のために、世界の都市と協力しています。
    ソウルの夢は、ソウル、そして韓国にとどまらず、世界を駆け巡っています。

    この6年間、ソウル市の政策は、野党の市長が提案したということを理由に弾圧を受けてきました。
    異なる常識と価値のもとにあった中央政府との協力関係はとうてい望めず、
    推進しようと考えていた政策はことごとく却下されました。
    学校給食の無償提供、村共同体事業、
    福祉予算の拡大、非正規雇用の正規雇用転換がそうです。
    若者にささやかなチャンスを与えるための「青年手当」は、悪魔の誘惑であるとして罵倒されました。
    ソウル市が試みるすべての挑戦は、パク・ウォンスン(朴元淳)が率いるということだけで牽制され、抑圧されました。

    しかし、それでもソウル市は成果を上げ続けてきました。
    ソウル市の同僚の皆様、市民の皆様が支えてくださったからこそ、
    市民の暮らしを変える幸せな旅路は、実を結ぶことができたのです。

    2. 市民の暮らしを変える最初の都市、ソウル特別市

    ソウル市がこの6年間、孤独に戦って始めた変化は、今では新しい政府とともにつくっていく巨大なものとなりました。
    ソウルの政策は、いまや新しい政府の政策です。
    ソウルのイノベーションが、大韓民国のイノベーションの標準となりました。
    ソウル市が政府に建議した課題の59%が、大統領の選挙公約と一致しています。
    非正規雇用の正規雇用転換、訪問する洞住民センター、国公立保育園など、ソウルが始めた暮らしに密着した政策は、今では全国に広まっています。

    私たちは、「市民の暮らしを変える最初の都市」を完成させなければなりません。
    この6年間最善を尽くしてまいりましたが、1千万人の市民の暮らしを変えるためにすべきことは、まだまだたくさん残されています。
    だからこそ、ソウルはさらにその責務を重く感じ、遠い道のりを歩んでいかなければなりません。
    ソウルの明日の姿はこの6年間の続きであり、拡大でなければなりません。
    ソウルの明日の姿はこの6年間の蓄積であるとともに、さらに進化しなければなりません。

    ソウルの明日は、どのような表情をしているのでしょうか。期待で胸が膨らみます。

    ① 愛に投資する都市、ソウル

    1番目に、ソウルの明日の姿は、「愛に投資する都市」です。
    若者世代は、恋愛をすることすら恐ろしいと話します。恋を育み、結婚し、こどもを産むことが彼らにとっては恐怖であると語ります。若者にとって出産とは、自分の人生をあきらめることに等しいことになってしまいました。

    「少子化社会」という言葉は、表面的な現象を言い表しているにすぎません。
    その本質は、女性がこどもを産むためには自分の人生を犠牲にしなければならないという点にあります。
    ソウルは、小説『82年生まれのキム・ジヨン』の主人公の人生を変えてみせます。
    ソウルは、出産と子育ての公共責任制度のモデルとなります。
    乳幼児の子育ては、国が共同で責任を負うべきと考えています。
    ソウルは、「保育責任制」を実施し、中央政府に拡大させて実施していけるようにします。
    2018年、国公立保育園数は1,500を超える予定です。
    2011年には平均して徒歩25分だった国公立保育園への距離は、平均9分へと縮まりました。
    2020年には、保育園に通う乳幼児の半分は
    より近くにある国公立保育園に通うことになるでしょう。

    また、結婚を考えている若者に立ちはだかる最大の難関は、住居問題といわれています。
    ソウル市は、住まいを必要とする新婚の若者に、公共住宅の支援を行います。

    ソウルは若者たちが愛し合い、こどもを産むことに恐怖を感じないように、若者の愛に積極的に投資していきます。

    市民の暮らしを変える最初の都市、若者が思う存分愛し合える都市・ソウルです。

    ② 未来に投資する都市、ソウル

    2番目に、ソウルの明日の姿は、「未来に投資する都市」です。
    私は、不平等で不公平な現実を解消する方法として、
    「みんなのための経済(WEconomics)」を宣布し、実践に移してまいりました。
    この6年間、経済の民主主義化を実現する都市・ソウル、労働を尊重する都市・ソウルを目指し、若者の未来へ積極的に投資してきました。
    ソウルから始まった経済の民主主義化は韓国全体に広まっており、
    ソウルから始まった労働尊重もまた、韓国全土に広まりつつあります。
    ソウルは不平等と不均衡を解消し、人間の尊厳性を守る歩みを続けてまいります。

    今、世界は第4次産業革命という大きな流れに直面しています。
    イノベーションなくして成長はなく、成長なくしての分配は困難です。
    ソウルはイノベーションと成長をもって、「みんなのための経済」を実現いたします。
    ソウルは政府のイノベーション経済政策を積極的にサポートし、
    より多くの雇用を増やす「ソウル型イノベーション成長プログラム」をスタートさせます。
    バイオ、R&D、MICE、都心製造業、文化コンテンツ事業という、この5大有望産業を中心に具体的な拠点をつくり、世界のイノベーターたちが集まるビジネスしやすい環境をつくってまいります。
    そして気候変動に対応するため、ソウルは「太陽の都市」になります。
    すでにソウルは市民の力を合わせ、
    この5年間、原子力発電所2基分のエネルギーを生産・削減することに成功しました。
    そして、2022年までに、原子力発電所1基の設備容量に匹敵する1GW(1,000MW)を、太陽光によって供給する予定です。
    ソウルでは、3世帯当たり1世帯が太陽光エネルギーを生産することになります。
    ソウルの約束は、「野心を燃やす各都市の約束」へと拡大しました。
    2020年までに温室効果ガス排出量を1千万トン減らすというソウルのプロジェクトは、
    ドイツ政府の支援をうけ、世界で初めて東南アジアの都市における低炭素都市づくりに適用されることになりました。
    ソウルの挑戦は、新政府のエネルギー転換政策をリードし、世界的なモデルケースとなりつつあります。

    ソウルは、未来を担う若者世代に積極的に投資いたします。
    青年手当、青年公共住宅、青年ニューディール雇用がさらに拡大します。
    ソウルは、未来を担うもう1つの世代、「50+世代」にも投資します。
    人生の第2幕を歩むことをサポートする「50+財団」は、さらに積極的に活動いたします。

    また、ソウルは人口の変化による家族形態の多様化に、積極的に対応していきます。
    単身世帯と多文化家庭に対し、多彩できめ細かいサポートをご用意いたしました。
    ソウルのアイデンティティは、多様性にあります。

    市民の暮らしを変える最初の都市、持続可能な未来がある都市・ソウルです

    ③ 平和に投資する都市、ソウル

    3番目に、ソウルの明日の姿は、「平和に投資する都市」です。
    南北関係や北東アジアの不穏な雰囲気は、ソウルの評価を下げる大きな要因となっています。
    韓半島の平和のため、ソウルはムン・ジェイン(文在寅)政府に歩調を合わせて歩んでまいります。
    南北関係は常に平和で、かつ疎通し合う関係であるべきです。
    ソウル駅には、「ユーラシア鉄道の始発駅」という旗が高々と掲げられています。
    ユーラシア鉄道は大陸へつながりヨーロッパへと延びていくため、ソウルを孤立した島ではなく、
    世界市民の集まるプラットフォームへと変えていくでしょう。
    ソウルはこのような大きなビジョンをもって南北交流や都市外交の基盤を築いてまいります。

    68年間続いてきたソウルの平和は、
    数多くの市民が日々築いてきた勇気と誠実さでもって守られたものです。
    その結果、ソウルは世界で最も会議をしやすい都市であり、
    年間外国人観光客1,300万人が訪れるグローバルシティとなりました。
    ソウルは、世界市民とともに生きる「平和の都市」です。

    市民の暮らしを変えた最初の都市、平和の都市・ソウルです。

    3. 10年革命、パク・ウォンスン(朴元淳)

    敬愛なるソウル市民の皆様、愛するソウルの家族の皆様。
    ソウル市民の暮らしは、「平凡だが幸せ」なものであるべきです。
    新しい人生を始められる都市・ソウルは、社会的連帯で協力し合い、友情をはぐくむ都市です。
    社会的連帯は、自己責任ばかり問われる社会を共同体へと回復させる力となります。

    6年前と同じ、初心の志をもって、未来のことを考えています。
    世界を変えるためには10年掛かるといわれます。市民の暮らしを変えるにも、10年の歳月は必要です。

    私は6年前から準備を始めました。
    10年革命は「市民の暮らしを変える」大転換のための歳月であり、そして「市民の暮らしを変える最初の都市・ソウル」を完成させるものでもあります。

    私たちはともに、偉大な都市を夢見ています。
    ソウルは東京、パリ、ロンドンのような、世界で最も住みやすい都市へと歩んでまいります。

    敬愛なるソウル市民の皆様、愛するソウルの家族の皆様。
    市民の暮らしを変える「ソウルの10年革命」は、皆様とともに歩まなければ実現できない大きな夢です。
    新年も「市民の暮らしを変える幸せな旅路」の一歩を踏み出し、ともに歩んでいきましょう。
    2018年も何卒よろしくお願いします。