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[2015] 市長挨拶

  • 都市の持続可能な未来のために 各都市が手を組みました。

  • [2015] 市長挨拶 SMG 700

    2015イクレイ世界都市気候環境総会開会式

    日付 2015年4月8日 | 場所 トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)

    こんにちは。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。2015イクレイ世界都市気候環境総会にご出席いただいた皆様、心から歓迎いたします。気候変動の時代に、都市の持続可能な未来に悩む全世界のリーダーが一堂に会する世界総会が、ソウルで開催されて大変光栄に存じます。

    忙しい中、時間を割いて総会にご出席いただいたコシエンチョ・ラモクゴパ(Kgosientso Ramokgopa)南アフリカ共和国ツワネ市長、ジョージ・ファーガソン英国ブリストル市長をはじめとするイクレイ会員都市と主要都市の市長と副市長、そして代表団の皆様、ジョセフ・ロイグ世界都市・自治体連合(UCLG)事務総長、イボ・デ・ブールグローバルグリーン成長研究所(GGGI)事務総長、ヨランダ・カカバドス世界自然保護基金(WWF)総裁、イブラヒム・チャウ国連環境計画(UNEP)事務次長、ジャン・シンション国際自然保護連合(IUCN)総裁をはじめとする国際機関の代表の皆様、今回のソウル総会の準備に当たりご尽力下さいましたジノ・ヴァン・べギンイクレイ事務総長とデイビッド・キャドマンイクレイ会長、そして今回の総会開催をお祝いしてくださり、世界都市及び団体と気候環境問題をともに悩んで対策を探すためにご列席いただいたソウル市議会のパク・レハク議長、チョン・ヨンマン環境部次官、グリーンソウル市民委員会、原発一基削減市民委員会、韓国環境会議など、市民団体関係者とソウル市民の皆様、お会いできて嬉しいです。都市の責任と発展方向を検討する有意義なこの場にご参集くださいましてありがとうございます。

    イクレイ創立25周年となる年に9番目に開かれる今回のソウル総会は、「都市の未来に向けた持続可能な解決策(Sustainable Solutions for an Urban Future)」というスローガンの下、未来を夢見る世界約200の都市が参加した、とても意味深い総会です。

    都市の持続可能な未来を脅かす最大の危機要因が気候変動であることは、ここにいらっしゃるすべての方々も共感されていると思います。IPCC第5次報告書によりますと、破局を防ぐためには地球の気温上昇を2℃以下に維持しなければならず、そのためにはCO2の削減を2050年までに2010年比の50%から70%を減らさなければなりません。

    世界のいたるところで地球の気温上昇とともに豪雨、猛暑、寒波、台風など、異常気象がますます頻繁になってきています。極地方の氷山が溶けて海面が最小10センチから最大2メートルまで上昇し、低いところにある都市と島が浸水して、ホッキョクグマの生息地がなくなっています。気候変動と直結している多くの問題が、人類の生存を脅かしています。

    気候変動を起こす温室効果ガスの80%以上が、都市から排出されています。都市が先頭に立って気候変動による危険要素を減らし、回復力を強化しなければなりません。地球全体が共同で対応する必要性が、いつにも増して切実な状況です。私たちみんなが運命共同体であるという認識の下、都市間の緊密な協力が必要です。気候変動や環境問題、地域社会の崩壊など、私たちが直面している問題は個別都市、個別国家の力だけでは解決できません。お互いの知恵と経験、政策と技術を共有して、一緒に実践しながら解決策を模索しなければなりません。

    本日この席には、UNFCCC、UNEP、UN-Habitat、WWF、GGGI、IUCNなど、環境と関連した国際機関の代表の皆様が集まってくださいました。今この場にいない国際機関代表団や、やむを得ず今回の会議に出席できなかった国際機構にも、都市の結集した力量が国際社会で発揮できるように、プログラム、財政、専門家など様々な支援をお願い申し上げます。

    本日のこの席は、2020年以降に始まる新気候体制発足のための橋渡しの役割を果たす、非常に重要な会議となるでしょう。今回のイクレイソウル総会は、気候変動対応及び持続可能な発展に向けた世界地方政府の約束と決意を集め、今年の12月にパリで開催する国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC COP)にお伝えします。国連が気候変動協約政策を転換するのに大きく貢献することが期待されます。

    今回のソウル総会では7回の総会(Plenary)、8回の特別テーマ会議(Sub-plenary)、そして28回の分科会議(Thematic Sessions)と都市の自然(Urban Nature)、研究者シンポジウム(Researchers’Symposium)などの多様な機会を通じて、各都市が気候変動に対応して持続可能な発展のためにどうすればよいのかを一緒に悩んで対策を研究し、各都市の優秀な事例を共有します。

    1千万人の市民の巣であるソウルも経済成長を成し遂げてきましたが、その裏には環境汚染から自由になれなかった暗い記憶を抱えています。しかし、弛まない努力で今では堂々とした世界気候環境都市になり、イクレイ世界総会の開催都市として皆様をお迎えすることになりました。今回の総会を通じて、ソウルは元気で快適な生活環境と都市の持続可能な発展のために市民とともに努力した過程とその結果を、ここにいらっしゃる世界の様々な都市の代表団の皆様と共有いたします。

    昨年新たに発足したソウル市政の代表スローガンは、「ともにソウル」です。私とあなたではなく、私たちになる時、そして「ともに」なる時、私はどんな問題や困難も克服して解決していけると思います。

    未来世代のためのエネルギー政策である「原発一基削減」事業は、当初の目標期間より6ヵ月も繰り上げて200万TOEに達する、原発一基分のエネルギーを節減する成果を収めました。今はエネルギー自給率を2020年までに20%に引き上げるために、省エネルギーと生産、効率化に1千万人の市民の参加を促しています。

    市民の健康と直結するソウルの大気質も、速いスピードで改善されています。エコカーとボイラーの普及を政策的に推進するなど、清らかで澄んだ都市を作り続けています。

    ソウルにいらっしゃった方たちにぜひ見ていただきたい、指折りの名物がいくつかありますが、その中でも代表的なのが、ソウルの中心とも言えるクァンファムン(光化門)の都心の真ん中で数万人の市民たちが直接品物を販売して、収益金を寄付する最大規模の「希望分かち合いマーケット」です。このようにソウルは、市民の参加でリユース文化が拡散される都市、資源が循環するソウルを作っていっています。

    1千万人のソウル市民とソウル市が一緒に取り組んでいる努力は、4月10日午前に「Seoul on Stage」で具体的に説明いたします。その日の午後の現場ワークショップ(Mobile Workshop)で、ソウル市の至る所に盛り込まれている私たちの努力を、見て感じることができると思います。

    5日間、120時間はダイナミックで柔軟な都市と地方政府が実践の主体として立ち、気候変動に対応するための方案を議論して解決策を探す、価値のある時間となるでしょう。

    総会から導き出される結論は、国連をはじめとする国際機関に伝え、反映されるようにします。私たちの悩みが大きな実を結び、その恩恵がすべての加盟都市と市民たちの元に届くように、心よりお祈りいたします。ご静聴ありがとうございました。

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