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[2012] 市長挨拶

  • 皆様すべてがファースト・ペンギンです。

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    ソウル市定例朝礼の挨拶

    日付:2012年3月21日 場所:ソウル市庁・厚生棟講堂

    ソウル市本庁及び本部、事業所の皆様!お会いできて嬉しいです。朴元淳です。

    先ほど、我々のファースト・ペンギン(自発的に発展と革新を遂げた人のこと)さんにペンギン人形を差し上げました。もっといいプレゼントを差し上げたかったのですが、市長という立場は思ったより制約が多いようでして。私の心が込められているものだと思ってどうかご理解ください。

    本当はこの場にお越しいただいた皆様だけでなく、ソウル市庁の職員全員にこのペンギン人形を差し上げなければならないと思います。ここ数ヶ月、本当に私のせいで苦労も多く、さぞかし大変だっただろうと思います。それにもかかわらず、いつも黙々と最善を尽くしてくださった市の職員の皆様に心から感謝申し上げます。

    ペンギンたちも大変だと思います。天敵もいますし、いつも飛び込んで遊んでいる海だとしても、あの冷たい水に最初に飛び込まなければならないのが、そう簡単なことではないからです。しかし、ペンギンたちも知っているはずです。結局、その冷たい海に飛び込んではじめて餌も食べられますし、安心して種族を保ち続けることができる。そして何より自分たちの存在意義を見出せるということを。

    私はここにいる皆様すべてがファースト・ペンギンだと思います。自分が先だとは思いません。たくさんの職員たちが、献身的な姿勢で新しい価値を生み出すことや、新しいパラダイムとプロセスにチャレンジしてくださいました。慣れない仕事でずいぶん大変だったと思いますが、そのおかげで成し遂げることができたことです。

    今年1月9日には「人」が中心となる「希望ソウルの市政運営計画」を発表しました。それに続きまして「公共交通機関の料金の見直し及び経営革新計画」、そしてずいぶん前からの課題だと思いますが「ニュータウン整備事業における新政策構想」は先制的行政の良い事例でした。完全週五日授業制の施行に伴う「子どもちが幸せになる土曜日プロジェクト」も実現しました。

    皆様が所属されている室や局、事業所の仕事がなくなったからと、あまり残念に思わないでください。それを全部説明するためには、この朝礼を明日の朝までやっても時間が足りないくらいです。一つひとつお話しすることさえできない仕事を私たち皆が共にやり遂げてきました。ひとえにファースト・ペンギンの皆様の功績だと思います。

    ところで皆様、フース・ヒディンク監督の名言を覚えていらっしゃるでしょうか。「I’m still Hungry」、つまり「私はまだお腹が空いている」。それにスティーブ・ジョブズ氏も人気がありますよね。彼はもう亡くなりましたが、自分自身は2年で中退したスタンフォード大学の卒業式で残した「Stay hungry, Stay foolish」という言葉は、今もなお時代のキーワードとして話題となっています。

    いかがでしょうか?気が早い方は「まさか、定例朝礼の時にも仕事の指示をするつもり?」、「あの人は何であんな話をするんだろう」と心配もあるでしょうが、ご安心ください。私は、ヒディンクでもスティーブ・ジョブズでもありません。もちろん、私だって本当にまだまだお腹が空いています。かなりの欲張りでもあります。徹夜で仕事することもできます。革新的で創造的な市政と市民の幸せのためなら「Stay hungry」であり「Stay foolish」なわけです。

    しかし、我々は一緒に仕事をする。一緒に仕事するためには、少し遠回りすることもあるでしょう。そして、何よりも必ず市民と共に作っていかなければなりません。そうしてはじめて、都市は生命力を持ち、ソウル市民の幸せは持続可能なものになるからです。

    それに、そうしてこそ市民の皆様が幸せになれると思います。一人で歩く道はさびしくて辛くて、それでいて失敗する可能性も十分にあります。また、私たちはそうやって一緒に仕事してはじめて、各自の地位や給料のレベルを超えた使命と働き甲斐と人生の意味を見出せます。私は何より一緒に夢見て一緒に実践したいと思います。

    もちろん、息苦しい思いをされると思います。ほとんどの場合、機関の首長らはファースト・ペンギンになって「俺に従え!」というのが普通だと思います。そうすれば、責任の所在もはっきりするでしょうし、目に見える成果も現れるでしょう。しかし、これからは市民たちに直接聞いて、地位の上下を問わず一緒に討論し、市民と共に決めた上で進めてほしい、そういわれても「それで果たして仕事がうまくいくのだろうか」という懐疑の念を抱くこともあるかもしれません。

    しかし、親愛なるソウル市の職員の皆様、よく思い浮かべてみてください。世界有数の都市は、市長が誰なのか、どんな哲学を持っているのか、などとは関係なく、素晴らしい都市ならではのカラーや成長エンジンで持続的に発展しています。悠久の歴史の中で脈々と受け継がれてきた市民の生活の質を維持しております。

    これからは、ソウル市もそうなるべきではないでしょうか。皆様と私はその過渡期に立たされています。

    今年2月で就任100日を迎え、この100日間に成し遂げた大小の成果を100個の「希望の種」として選定しました。その中では「昼食時間の小規模な飲食店の前における駐車違反の取締りを緩和する」ことが最も評判が良かったでしょう。昨年冬には「希望オンドル(床暖房)・プロジェクト」を通じて、一人のホームレスも凍死させなかったという、その小さな奇跡も我々が市民の皆様と共に成し遂げたことです。

    小さな希望が与えてくれる大きな感動。これだけではありません。我々はソウル市の中長期的な計画の大きなビジョンとなる「希望ソウルの市政運営計画」も共に作り上げました。これには政策討論会からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、「市長に願いを」プロジェクト、そして「聴策(市民の意見に耳を傾け、それを政策に反映すること)ワークショップ」などを通じて寄せられた市民一人ひとりの声はもちろんのこと、官民連携諮問機関である「希望ソウルの政策諮問委員会」も大きな力になりました。

    我々はそうやって市民と共に、かなり多くの夢を現実のものにしました。今の小さな変化は近いうちに大きな実を結ぶと確信しています。それを裏付ける根拠が我々にはたくさんあるからです。

    尊敬するファースト・ペンギンの皆様、今年は各種経済指標や見通しなど先行き不透明なことが多い上、総選挙と大統領選という二つの大きな政治に関するスケジュールが決まっています。だからこそ、ソウル市政の運営により力を注いでいかなければなりません。こういうときこそ、このように一緒に仕事をするからこそ、選択と集中がより重要になってきます。主要政策の実現を成功させるために、政策目標の達成すべき時点を予め定め、その推進状況を的確に分析、管理する綿密かつ体系的な細部のスケジュールを確立してください。より良い政策の質を保つためには、市民の声に耳を傾け、問題点を見つけて、現場の中で最も現実的な答えを出すことを優先すべきだと思います。

    同時に、市民の皆様が日常生活を営む上で不便を感じることがないよう、ソウル市が管理する施設の中で、安全確認を怠ったことが原因で事故が起こらないよう、そして我々の職員の皆様すべてが楽しく働けるよう、お互い配慮し、細心の注意を払って努力してください。

    後ほど、キム・ホ代表からコミュニケーションに関する貴重なお話を伺う予定です。透明性と本気度がますます重要になってくる現代社会において、失敗に対応するコミュニケーションのパラダイムである「クール・コミュニケーション(Cool Communication)」について話してくださる予定です。危機と対立をうまくコントロールし、信頼関係を築く方法、そして人間関係がより柔らかくなる新たな方向性を示してくださると思います。ソウル市政、その中でも特に対立を解決していく上で、大いに役立つことと思います。皆様にとって有意義な時間になれば幸いです。

    ソウル市のファースト・ペンギンの皆様、私は海に飛び込みました。ただし、皆様と一緒に飛び込みました。最初のうちは慣れなくて大変かもしれませんが、我々が釣った魚は私だけのものではなく、我々皆のもの、市民のものになると思います。いつも感謝し、応援しております。頑張りましょう。ありがとうございました。

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