国際交流ニュース
2024/03/15
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ソウル市、「ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業」を開始…途上国を支援
全国自治体で初、途上国都市の援助ニーズを募集…3都市を支援 ソウルの圧縮型経済成長と都市開発政策に基づいた都市政策・開発ノウハウを共有 途上国における都市問題の解決に向け、政策諮問・能力強化などを本格支援へ ソウル市は、開発途上国の都市を支援するためのODA(政府開発支援)*事業「ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業」を開始する。オ・セフン(呉世勲)市長の民選8期市政運営の中核となる「社会的弱者との同行」を世界に拡大した取組の一環だ。 ※政府開発援助(Official Development Assistance):国・自治体・公共機関が、OECDのDAC(開発援助委員会)でリストに挙げた援助受取国の経済発展と社会福祉増進に協力するため、開発途上国及び国際機関等に行う援助。 「ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業」は、圧縮型経済発展を成し遂げてきたソウル市が都市開発および都市運営政策の経験を活かし、開発途上国の都市が直面している都市問題の解決を支援する協力事業だ。 従来の政府開発援助(ODA)事業の場合、中央政府や多国間開発銀行の主導による事業に参加する形となっていたが、今回のチャレンジ事業は、ソウル市が直接資金を投入して都市問題の解決を望む開発途上国の都市からの援助ニーズを発掘・実施する。 対象は開発途上国(DAC援助受取国)の地方政府であり、4月5日(金)までオンラインで申請を受け付ける。交通・環境・福祉などソウル市の都市政策や発展経験に基づき、3つの都市を選定して開発途上国の都市問題を解決する政策などをもって、各事業に最大3億ウォン(約25万ドル)の支援を行う予定だ。 事業の詳細は、ソウル市ホームページとソウル国際開発協力団(SUSA)ホームページ(https://susa.or.kr/home_eng/)で確認できる。 ソウル市は開発途上国の都市が申請した内容を基に、事業計画の適切性、事業内容の効果、持続可能性を評価した後、支援する都市を選定する予定だ。その後、事業ごとに国内の専門コンサルティング会社を指定して都市計画の策定、公務員の能力の強化、政策諮問、主なインフラを構築するためのフィジビリティスタディ(実現可能性調査)、モデル事業などを支援する。 ソウル市は、今回のチャレンジ事業で選定した事業の効果を高め、事業が持続的に行われるよう、国内の政府開発援助(ODA)専門機関や国際開発金融機関(MDBs:Multilateral Development Banks)などとも連携を強化し、国際開発事業を発掘・実施する予定だ。これにより、ソウル市が国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献し、開発途上国の都市政府と交流を拡大することで世界5大都市へと一歩近づけるものと期待している。 政府開発援助(ODA)チャレンジ事業の公告 ソウル特別市公告第2024-704号 「2024ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業」の募集公告 ソウル市は、開発途上国において持続可能な都市の発展を促進し、暮らしの質を向上させるための国際協力を積極的に取り組むため、「2024ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業」の申請受付について次のとおり公告します。 2024年3月6日 □事業概要 〇事業名:2024ソウル政府開発援助(ODA)チャレンジ事業 〇事業規模:海外の1都市当たり最大3億ウォンの事業費を支援(約25万ドル(USD))/3都市を選定 〇事業タイプ:マスタープランの策定、フィジビリティスタディ(実現可能性調査)、政策諮問、モデル事業、能力の強化など 〇事業の目的:開発途上国における都市問題を解決することで途上国の都市における持続可能な発展を実現する 〇対象事業:ソウル市の優秀政策を活かして都市問題を解決する事業 □申請資格及び方法 〇申請資格:開発途上国(DAC援助受取国)の地方政府 -開発途上国の地方政府、又は地方政府に所属する公共機関に限る 〇申請期間:2024年3月6日-4月5日 〇申請書類:当該都市の市長・州知事の書簡、事業申請書 〇提出方法:代表メールアドレス(SeoulODA@seoul.go.kr)宛てにオンラインで提出 □推進スケジュール 事業の公告・募集(2024年3月) 事業対象の選定(2024年4月) 現地調査(2024年5~6月) 用役の発注(2024年7~8月) 事業の実施(2024年9月) 政府開発援助(ODA)チャレンジ事業の公告(英文)