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[2015] 市長挨拶

  • 人文学、 人間化の時代を開く尖兵

  • [2015] 市長挨拶 SMG 465

    ソウル人文フォーラム

    日付 2015年1月14日 | 場所 シンラ(新羅)ホテル迎賓館

    こんにちは。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。明けましておめでとうございます。ソウル人文フォーラムに参加してくださった皆様にお会いできて、とても嬉しいです。国内外の世界的な碩学や識者たちが集まって議論する、意味深い場に招待してくださったぺ・ヤンスク委員長と、最高水準の人文学フォーラムを準備してくださった「水曜フォーラム・人文の森」の関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。

    私は、ソウル市長になる前から人文学に関心が高く、様々な席に参加して討論や特別講義を行い、本も出したりしました。市長になってからは人文学に対する関心と情熱、愛はもっと大きくなったのですが、それは「人が中心のソウル」を作りたかったからです。人・歴史・文化などの人文学的要素をビジョンとして「2030ソウル都市計画」を策定し、人文学中心の生涯学習教育をする「ソウル市民大学」の再編、ソウル市人材開発院に人文学特別講座を開設するなど、ソウル市政に人文学を融合するために多くの努力を傾けています。

    皆様、何よりも今、韓国社会では盲目的な競争と成功一辺倒の人生観が広がっています。韓国が経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で自殺率が最も高く、出生率は最も低い国であることは、皆様もよくご存知だと思います。「自分だけが豊かに暮らせればいい」という誤った価値観は、私たちの社会を配慮とコミュニケーション、人間味のない冷たい社会にし、また、私たちの生活を荒廃という奈落の底に落としています。

    これから私たちは、新しい価値を尊重する、新しい時代の扉を開かなければなりません。世界で類を見ないほど最も早い産業化と民主化を実現しましたが、これからはそこに止まらずに、新たな価値を創出しなければなりません。ともに幸せに生きていく「人間化」の時代に進まなければなりません。

    人間の価値を大切にし、人間らしい暮らしを守りながらともに生きていく、共同体の生活を享受しなければなりません。その土台は、まさに人文学です。人文学が人間化の時代を開く尖兵となる必要があります。これが、人文学が存在する理由であり、私が人文学を愛する理由です。

    そのためソウル市は、すべての市民が危険から保護され、すべての市民が人間的な差別を受けず、すべての市民が人間らしい幸せを享受する、人間化の都市を切り開いていこうと思います。皆様も協力してくだされば、本当に大きな力となります。力を貸していただけませんか?

    本日、この意味深い「ソウル人文フォーラム」が、人文学に対する社会的認識と関心をさらに広げる契機になることを願います。今年一年、皆様と皆様のご家族のご多幸を心よりお祈り申し上げます。良い一年をお過ごしください。ありがとうございました。

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