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プレスリリース

  • ソウル市、3.1運動を世界に報じたアルバート・テイラーの家 「ディルクシャ」が展示館として復元

  • プレスリリース SMG 555
    • 3.1独立運動の独立宣言書を世界に報じたアルバート・テイラーの家、3月1日に市民に開放
    • アルバート・テイラー強制追放から80年ぶりに復元、当時の独立への思いを伝える歴史展示館に
    • 1~2階の部屋は当時の様子をそのままに再現、韓国の生活様式や言論活動に光を当てた6つの展示室
    • 西大門刑務所一帯を抗日独立運動に関連する施設や跡地をつなぐクラスターに、事前予約し解説観覧

    1919年3月1日、熾烈を極めた独立運動の現場と日本帝国主義の蛮行を世界に知らしめるうえで決定的な役割を果たした人物がいる。日本植民地時代、米AP通信(Associated Press)の臨時特派員で3.1独立運動の独立宣言書を海外に最初に伝えたアルバート・テイラー(Albert Wilder Taylor)が、その人だ。 ソウル市は、アルバート・テイラーがソウルに建てて暮らした家「ディルクシャ」を復元し、当日の独立に対する熱い機運を今に伝える歴史展示館として、3月1日の独立運動記念日に合わせて市民に開放する。1942年、アルバート・テイラーが日本によって強制追放されて以降放置され続け、約80年経った今、蘇る。 鐘路(チョンノ)区杏村(ヘンチョン)洞に位置する地下1階、地上2階建ての茶色いレンガ造りの家「ディルクシャ」は、アメリカ人のアルバート・テイラー(1875~1948)が1923年、韓国に住んでいた頃に建てた西洋式家屋だ。2017年8月、国の登録文化財第687号(ソウル アルバート・テイラーの家、DILKUSHA)に指定された。「ディルクシャ」とは、「喜びの宮殿」という意味のサンスクリット語で、テイラーの妻マリー・テイラー(Mary Linley Taylor)が名付けた。 ディルクシャの家主だったアルバート・テイラーは、1896年(高宗33年)に朝鮮を訪れ、平安(ピョンアン)道雲山(ウンサン)の金鉱の監督官を務めた後、忠清(チュンチョン)道稷山(チクサン)の金鉱を運営した実業家だった。また、AP通信の臨時特派員(special correspondent)でもあり、3.1独立や堤岩里(チェアムニ)事件を海外に報じるなど、日本帝国主義の蛮行を国際社会に知らしめることに貢献した。 ソウル市は、ディルクシャの復元に向け、2016年、関係機関(ソウル市・企画財政部・文化財庁・鐘路区)と覚書を交わした。2017年から本格的に考証を開始し、2018年、復元工事に着手、2020年12月、「ディルクシャ展示館」として工事を完了した。 「ディルクシャ展示館」は総面積623.78(地下1階~地上2階)の建物で、1階と2階の部屋はテイラー夫妻が暮らしていた当時の様子をそのままに再現し、残る部屋などはテイラー家の韓国での生活像やアルバート・テイラーの記者としての活動などに焦点を当てる6つの展示室となっている。 – 1・2階の部屋:テイラー夫妻の1920年代の当時の暮らしぶりを再現 – 1階展示室:テイラー夫妻の生活像を展示 – 2階展示室:アルバート・テイラーの記者としての活動やディルクシャ復元の過程を紹介 また、「ディルクシャ」は1920年~1930年代の韓国国内での西洋式建築技法と生活様式を伝える代表的な建物でもあり、レンガを立てて積み上げていくフランス式「クェッタ積(rat-trap bond)」という独特な組積造方式が使われ、韓国の近代建築史としても意味がある。 3月1日(月)から市民に公開される「ディルクシャ」の運営時間は、毎週火曜日から日曜日、午前9時から午後6時まで。入場料は無料で、オンラインでの事前予約を行い、解説を聞きながら観覧することができる。 1日4回観覧が行われ、1回当たりの観覧可能人数は20人だ。事前観覧予約は「ソウル市公共サービス予約(yeyak.seoul.go.kr)」から申請可能。 アルバート・テイラーの孫娘であり、ディルクシャを寄贈したジェニファー・レイラーは、「ディルクシャを復元し、展示館として蘇らせてくれたソウル市に心から感謝する」としながら、「今回の開館により、韓国の独立闘争に賛同した西洋人の独立有功者が再認識される機会になれば」と語った。 ソウル市のソ・ジョンヒョプ市長権限代行は、「ディルクシャの復元は単純に1つの家の復元を超え、近代建築の復元であり、抗日民族精神の復元として大きな意味を持つ」としながら、「3.1独立運動記念日にディルクシャが展示館として市民に開放されれば、『希望・理想郷』という意味を持つディルクシャの名の通り、希望のある今に息づく歴史教育の場として大いに活用されるだろう。さらには西大門(ソデムン)刑務所や京橋荘(キョンギョジャン)など、ディルクシャ展示館一帯の抗日運動関連施設をつなげる抗日独立運動クラスターができ、独立のため身を捧げたすべての方を記憶し、その精神を受け継いでいきたい」と語った。

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