[2012] 市長挨拶

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  • 皆様の生の声を聞くことができてよかったです。

    SMG 346
  • 「聴策」を積み重ねる

    日付:2012年6月5日
    場所:ソウル市庁・西小門別館大会議室 

    「聴策(市民の意見に耳を傾け、それを政策に反映すること)ワークショップ」は、これまでの市政運営の現況を、市庁のすべての室や局、政策パートナーらと共有し、自由に意見交換をすることで問題点を見つけ出し、発展方策を模索する場でした。

    皆様のお話を聞くと、とても重要な政策的アイデアがたくさん出てきます。このような機会がなかったら、私がどうやって現場の生の声や専門家の話、そして市民の苦しみについて聞くことができたでしょうか。ここで全て聞けますから、私にとっては本当に有意義な場だと思います。もちろん、全ての人の話を全部聞くことは不可能です。一言でも言いたい気持ちは誰にでもあるはずなのに、それができなくてやむを得ず、ただ人の話を聞いて帰るしかない方もいます。でも、それはまだ始まりの段階に過ぎず、そうやって持続的に議論を積み重ねるからこそ、一つの政策が完成します。たぶん、公務員の立場からすると、とても大変だったとは思います。こういう仕事は今まではしなかったからです。ただ、机に向かって仕事するだけにとどまると、いくら頑張っても後でその政策が発表されると、現場の人たち、専門家、そして市民にとってはピンと来ないのです。それは当然な結果かもしれません。そういう人たちの意見が反映されていないから、その政策は実効性に欠けるものになってしまいます。今問題となっている政策はまさにそうして作られたからです。政策がうまく完成できるためには、結局このようにやるしかありませんし、またその実効性を保障するためにはそうなるしかないですが、ソウル市の公務員の皆様がそのことに気付いて、いままさにそれを学んでいる段階にあると思います。

    先ほど図書館政策について伺いましたが、実は、障害者政策や非正規雇用問題などは、すべて現場の声と専門家や市民団体の意見にずっと耳を傾け続けてきたからこそ、関連政策が発表されると、周囲からお褒めの言葉をたくさん頂戴するわけです。そして、政策が発表されたからといってすべてが解決できたわけではありません。結局、その新しいガバナンス体制が構築されることで、その政策をこまめにチェックし続け、もっと発展させていく過程を経ていくわけです。図書館ネットワークが作られたのも、こういう観点から見ると、ユン課長がとても素晴らしいことを成し遂げたと言えます。なぜなら、そのネットワークをこれからずっと築き上げていくことになるからです。

    私は、良き行政とはまさにこんなことを言うのではないかと思います。また、先ほどフィードバックがきちんと行われていない、という指摘もありましたが、実際に私も聴策ワークショップが終わると、そこから出た意見やアイデアを忘れてはいけないと思って、関連実務者たちに私がメモしたことや感じたことをできるだけ伝えようと心がけます。私はいつも職員たちに「いつまでも抱え込まないで、早く進めなさい」と言っています。 一人で抱え込んでいると、3か月いや1年経っても進みません。必ずしなければならないことなのに、どうすればいいのかわからない、だから、また別の聴策ワークショップを開いて再び話を聞いて、またそれを上司に渡してはフィードバックしてもらう。そういう過程の繰り返しだと思います。一度で終わることではなく、私は聴策ワークショップが終わると、またもう一度そのワークショップを開きます。それが実践できるかどうか、短期的な課題か、長期的な課題か、それを検討していくうちにフィードバックの時期はやや遅れることもあります。先ほど区長がおっしゃったように、できるだけ早く進める。遅れたら検討中だということでも話してくれたほうが良い、ということです。一つの問題が完全に解決できてから、それを発表するのではなく、初期段階、中間段階というように、すべての段階で報告し続ける、そういうシステムが定着すればと思います。

    先ほど、イ・ウンエ代表が本当に重要なことを話してくださったと思います。「聴策ワークショップ」をソウル市庁が主導して行うより草の根レベルで行い、その過程で担当公務員を招いて一緒に話し合うと、もっと実現できる可能性が高くなるのではないかと思います。その時は私も感動を受けました。終始すごい盛り上がりを見せました。私がその時、恩平(ウンピョン)消防署にお任せしたいと話したはずです。なぜなら、これほど一所懸命に頑張っている人たちがたくさんいらっしゃる地域で、こういうことを一つ任せると、どんどん広がると思ったからです。本当にうまくいくと思います。

    先ほど、「直接民主主義」という表現を使われましたが、実は簡単なことではありません。ソウルという一千万人もの人が住む都市にとっては、このようなことが時にはムダだと思われがちだからです。しかし、私はこのような過程が形式的なものに終わるのではなく、実質的に役に立つのですから必要なことだと思うのです。本日、皆様からいただいた貴重なご意見は、私たちがしっかり受け入れて、改善すべきところは改善して下半期にはもっとうまくいくよう最善を尽くします。ご清聴、ありがとうございました。