希望日記

A A
  •  今日ソウル市では「障害者の日」を記念して
    [朴元淳の希望日記149]

    SMG 749
  •  

        今日ソウル市では障害者の日を記念して「希望ソウル・ヌリフェスティバル」が開かれました。私がその記念式でスピーチした内容です。ちょっと長いですが、でも障害者の日は特別な日ですから全文をご紹介します。

        *************

    市民の皆さん、ソウル特別市長の朴元淳(パク・ウォンスン)です。
    このように晴れ晴れとした美しい春の日に「障害者の日」を迎え、「2013年希望ソウル・ヌリフェスティバル」が開かれますことを大変嬉しく思います。また今日ここにお集まりの皆様を心より歓迎いたします。

        皆さん、皆さんはヘレン・ケラーをご存知だと思います。
    ヘレン・ケラーは見ることも、聞くこともできない、それに言語障害まであった重度・重複障害者でした。しかし涙ぐましい苦しみや痛みを忍耐し、後には非障害者でも真似できない偉大な業績を残しました。世界中の人々に希望を与えました。
    ヘレン・ケラーは「希望」についてこのように語っています。
    「希望は見えないものを見えるようにし、触れることのできないものを感じるようにし、不可能なことを可能にします」と。
    今日開かれる「希望ソウル・ヌリフェスティバル」が障害者、非障害者の皆さんすべてに不可能を可能にしてくれる希望の祭りになってほしいと思っています。

        皆さん、今日のフェスティバルを準備するため、いろいろご尽力いただいた方々がいらっしゃいます。
    イ・ギュダル組職委員長をはじめ、関係者の皆様、そしてボランティアの皆様、本当にありがとうございます。
    また大変な環境の中、いつも積極的に生活してこられた障害者の皆様、共に生きるという連帯と同行の精神で、障害者の福祉増進のために努力してこられた皆様にも感謝の意を表します。そして今日、障害者部門でソウル市福祉賞を受賞された皆様には心から祝い申し上げます。ソウル市は去年の今頃、計画を立てる段階から障害者の方々の意見を積極的に取り入れた「障害者希望ソウル総合計画」を樹立し発表しました。

        ソウル市は、入札の際に障害者を雇用した民間企業に優待の加算点を与え、詳細事業の推進状況や進度率を四半期ごとに評価し、その結果を市民に公開してきました。「重度障害者自立生活支援センター」も2012年より9ヵ所多い34ヵ所のセンターを運営しています。このように障害者の自立支援をより強化してきました。そして今後も最大限の支援を行っていく予定です。これは障害者の実質的な自立基盤を造成するための努力でした。今現在もこの計画は着実に進められています。

        ソウル市と16の投資・支援機関、そして25の自治区では、購入製品のうちの70%を障害者企業など社会的弱者企業から購入しています。そして公園のバリアフリー化、障害者の居住環境の改善、地下鉄の移動便宜施設の拡充、重度障害者1人1趣味活動支援の強化、家族支援サービス体制の確立などインフラも整えました。障害者用コールタクシーも増車して2012年には計360台、今年はさらに60台を追加して利用者の不便を解消するため努力しています。

        しかし皆さん、まだ社会には見えないたくさんの壁があります。障害者の完全な社会参加、所得と医療保障の達成、障害者に対する対等な教育、そして就職など、真の障害者福祉を実現するためにはまだまだやらなければならないことが山ほどあるのが現状です。ところがいくらそうだとしても一つ一つ着実に解決していけば、決して不可能なことではないと思うのです。
    ソウル市は、今年の新規採用公務員の10%を障害者から採用することで障害者の雇用を拡充して権益保障を強化していきます。また障害者の社会参加に対する欲求が高まっていることに伴い、障害者権益保障と力量を強化させる障害者専用空間の建設計画を樹立し、2016年までに完成させる計画です。

        さらに「脱施設」という障害者福祉の基調に基づき、ソウル市は2009年から、全国の自治団体では初めて「自立生活体験ホーム」及び「自立生活家庭」(計52ヵ所)を運営してきました。居住施設から地域社会に出て自立したいと願っている障害者の方たちに、自立した生活が体験できる空間と住居を提供してきました。今後このような障害者の方たちが社会に出て安定した生活を送るために必ず必要なのは住宅です。
    それで同市では、「賃貸住宅支援事業」を拡大し、公共機関が分譲する住宅に、より多くの障害者が選定されるよう努力します。

        特に発達障害者及び精神障害者に対する支援は、社会的な特別な関心と配慮が必要です。現在「発達障害者への支援及び権利保障に関する法律案」が国会で審議中だそうですが、まだこのような障害者に対する支援は初期段階だと思います。そのような意味から今回のイベント期間中に「発達障害者の権利擁護のための政策支援フォーラム」を開きました。お忙しい中、大勢の方たちが参加してくださいました。この場をお借りしてお礼申し上げます。さらに精神障害者の人権問題はかなり以前から扱われてきた問題ですが、これまで障害者に関する議題の中でも深い関心を持たれなかったというのが現状です。

        ソウル市は今後、精神障害者の方たちが社会に復帰し、地域社会で安定した生活ができるよう自立生活の基盤を造成するため努力します。
    そして「障害者希望ソウル総合計画」の課題がちゃんと履行されているか、より綿密に検討し、障害者政策がより確実に推進されるよう努力します。また同市は、市の障害者政策が障害者の立場から、「障害者の、障害者のための、障害者による」政策となるよう努力します。障害者とその家族の皆さんが幸せで健康に暮らせる「福祉特別市ソウル」を作っていきます。そして今後ソウル市からも希望のヘレン・ケラーのような方々をたくさん輩出できよう最善を尽くします。

        尊敬する市民の皆さん!
    ソウル市は障害者団体と共同で「希望ソウル・ヌリフェスティバル」を企画しながら、障害者の方たちはもちろん、ソウル市民の皆さんにも何かを感じながら楽しめる多彩なプログラムを準備しました。障害市民と非障害市民が共に楽しい時間を過ごしながら、障害者に対して再認識できるよい機会となることを願います。今日「障害者の日」を迎え、障害者に対する考えや思いやりが今日一日で終わるのでなく、1年365日が「障害者の日」となるよう、皆さんのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

        各関係者の皆さん、そしてボランティアの皆さん、平素より障害者福祉のためにご尽力いただき、重ねて感謝申し上げます。
    最後になりましたが、今日ここにお集まりの皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。
    ご清聴ありがとうございました。