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希望日記

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  •  ソウルのランドマークは?
    [朴元淳の希望日記127]

  • SMG 966

     

        ソウルのランドマークをご存じの方、いらっしゃいますか?

    多くの人々が「ソウルに高層ビルを建ててほしい」とか、「オペラハウスを作ってほしい」と要請しています。

    そのようなものも確かに必要ですね。

    しかしそれらは、ソウルのランドマークにはなれません。

        
    ソウルにはすでに「国立公園」「北漢山(プッカンサン)」「道峰山(トボンサン)」「漢江(ハンガン)」などがあり、さらに600年の歴史を誇る都としての名声に相応しいソウル城郭などの歴史的な遺産がたくさんあります。かつてさまざまな理由で捨てたり、壊したりしたことを考えると本当に残念でなりません。

        それで私の任期中には、貴重な宝物を大切に保存するとともに、一つ一つ修復しようと考えています。

        その中の一つが栗谷路(ユルゴクロ) 一帯です。
    栗谷路は、昔は宗廟(チョンミョ)と昌慶宮(チャンギョングン)と垣根を境に青々と茂る森の道へとつながっていました。

    しかし1931年 、日本帝国が垣根を壊して栗谷路を造ったため、以前の姿は陰も形もなくなってしまいました。

    ソウル市は日本帝国が壊した垣根498mを来年の末までに修復します。

    約83年ぶりに元の姿に戻るのです。1931年に発刊された『朝鮮古跡図』及び1907年に制作された『東闕図』を基にして修復していきます。

        
    ソウル市は当初文化財庁(2012年4月)が許可したとおり、垣根の基礎石80.3m のうち16mの区間は 4.3m の高さに修復する予定でした。

    しかし技術面において多角度に研究・努力した結果、トンネルの構造を変更することで垣根の全区間を元の姿に修復できるようになりました。

    このような結果が得られるまで、文化財庁・文化財史蹟文化委員・構造専門家など、分野別の専門家たちとの諮問会議及び検討を数え切れないほど何度も行いました。

    また地盤の高さを昔と同じ高さにする一方、復元区間のうち300m区間にトンネルを設置して地下車道を造り、トンネルの上部は土で覆って緑地を造成する計画です。

    特にトンネルの上部にはクヌギ類・エゾノウワミズザクラ・コゴメウツギ・ツツジなど昌慶宮や宗廟の樹林に分布している固有樹種を植えて多層構造の伝統森林として修復する予定です。

    トンネル内部の両端には歩道兼自転車道も設置します。

        また、王が非公式で宗廟を訪れる際に利用していた北神門(プクシンムン)も、1931年に日本帝国が昌慶宮と宗廟を引き離した際、それを連結する日本式歩道橋を造るために取り壊しましたが、今回修復します。

        それからもう一つ!
    栗谷路の昌慶宮前の道路構造改善工事も実施します。

    これまで文化財保護のために道路を拡張できなかった昌徳宮の敦化門(トンファムン)から苑南(ウォンナム)十字路までの約690mのボトルネック区間を4車線から6車線に拡張します。これでこの一帯の慢性的な渋滞も解消されるものと期待しています。

    文化財も修復し、交通渋滞も解消できるわけです。

        今回のように、日本の植民地時代に損傷を受けた文化遺産が本来の姿を取り戻せば、600年の歴史を誇る都・ソウルの威信はさらに高まり、市民もより高いプライドを持つことができると思います。

    このようにソウルは、少しずつ魅力的な都市に生まれ変わって行くのです。