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希望日記

  • 軽重は、量ってみなくても分かります
    [朴元淳の市政日記7]

  • 希望日記 SMG 1260

         いつも通り、私の業務スケジュールは朝食会から始まります。朝食まで仕事に含まれるのかと、最初のうちはうんざりしましたが、今はそれにもかなり慣れてきました。月曜日だからこそなおのこと、新たな気持ちで臨みました。

         忙しく仕事をしていると、いつの間にか私のお腹がそろそろお昼だよと報せてきたのです。ですが重要なイベントが待ち構えていましたので、どうやら空腹は当分満たされそうもありません。

         昼食は駐韓ヨーロッパ代表部の大使の方々といっしょに取ることになりました。コズロフスキー駐韓EU代表部の大使をはじめとし、22名の方々が出席しました。優雅な料理が出され、通訳や警護の人も少し緊張している様子でした。しかし、高級な食事が出されたことや外国の要人をお迎えしての緊張は、本質的なことではありません。本当に大事なことは、「我々がこの時間、お互いのためにどのようなことをするのか」という問題なのです。様々なことを話し合いました。国際都市、自由貿易都市としてのソウル、福祉都市ソウルの原動力、北朝鮮との関係などなど。大使の方々は、我々が現在抱えている問題と未来の青写真について、驚くほど詳しくご存じでした。歴史的背景ももちろん熟知しておられました。質問に対しては誠心誠意お答えし、私も色々と助力をお願いしました。宣言だけに終わるような形式的な交流ではなく、実質的な交流を望んでいるとお伝えしました。事業を具体的に進めるための意味のある話し合いができたことは、とても有意義な時間でした。

         あっという間に時間が過ぎ、次の場所へ移動する時がきました。イベント会場を離れ、車に乗っていると、まもなくソウル広場が目に入りました。市庁広場ではスケートリンクの撤去作業の最中でした。その時、ふと確認しておきたい事が頭に浮かびました。「スケートリンクを撤去したら、すぐ芝生を敷くのか」、「仮にそうなら、そのようなやり方は正しいのか」、「もし撤去作業と芝生を敷く作業をいっぺんに行ったら、予算が減らせるのではないか」、「芝生の他に、何か他のアイデアはないのか」、「芝生には木を何本植えるのか」、「ソウル市民はどのような広場を望むのか」等々の疑問です。

         ひと息つく間もなく、秘書にこのようなことを口早に話します。「昼ごはんもろくに食べていないはずなのに、やり過ぎなのかな」と思いながらも、私は仕事を保留できない性格なのですから仕方がありません。それに、「事の軽重を秤に掛けること」はできるでしょうか。「大使たちとの午餐と市民のための広場」、この二つのことに甲乙を付けることができるでしょうか。いいえ、できるはずはありません。ここで私が広場に関する考えを十分練っておかないと、これからの広場に関する話し合いは進まなくなりますから。しかも、要らないコストが発生するかも知れません。市民の大切な意見が十分集められないかも知れません。だから、秘書も疲れているでしょうが、彼にメモを取ってくれるよう、お願いするのです。

         車はいつの間にか市庁に着きました。面談する方がすでにお待ちなのです。大使たちの顔と広場の青い芝生がオーバーラップして頭をよぎります。広場には冬の痕跡が残っていて、まだ工事中だというのに。