生活安全

A A


資料基準日:2017年1月2日

2014水害安全対策

  • ソウル市は気象異変に備え、市民参加に基づいて現場の行政機関を中心に災難対応体系を強化するとともに、サダン(舎堂)・カンナム(江南)・トリムチョン(道林川)・カンナム駅など浸水に脆弱な地域それぞれの問題に対する徹底した水害安全対策を練っています。さらに、小規模の浸水防止施設を低地帯の地下住宅・商店街・工場において、2013年までに41,084世帯に設置を完了し、2014年にも追加で4,750世帯に設置する計画です。
  • 昨年、地下住宅が密集する地域のサダン駅周辺では、ボタンを押すだけで押し寄せてくる雨水を防ぐことのできる「自動道路雨除け板」を裏通りの入口4カ所に、ソウル市においてはじめて設置しました。また、その周辺には6万トンの貯留空間を造成することによって低地帯住宅の雨水浸水の被害を最小限に抑えました。今年もこれらの方法を積極的に活用していきます。
  • 2011年に河川の氾濫による浸水被害が発生したクァナク(冠岳)のトリムチョンの被害を防ぐため、ソウル大学の校内に2.5万トンの貯留槽を2014年4月に造成を完了する計画であり、ソウル大学正門前に4万トン規模の貯留空間の造成を行っています(2015年5月完了予定)。これは校内に雨水貯留槽を造成するはじめてのケースです。トリムチョンの正常な流れをせき止めていたシンリム(新林)3橋の橋梁を撤去・再設置(2013年11月)し、2014年の雨季の前に下流の流れに障害となっていた忠武橋も撤去し、川の流れを円滑にする計画です。
  • さらに、下水管渠の水位や河川周辺の緊急避難状況をリアルタイムでモニタリングし、主要地域に設置された固定式監視カメラと移動式撮影装置を同時に活用することにより、現場の状況に対しリアルタイムで対応できるシステムを整えました。2014年の雨季になる前、ソウルに隣接した京畿地域に降雨量計(22カ所)を、山頂における降雨量計の追加設置(13カ所)を、雨水貯留槽統合システムの構築(17カ所)を、漢江六閘門(32カ所)統合管理システムの高度化を行い、防災への対応能力を強化する計画です。
  • ソウル市はこのような内容を骨子とする「2014ソウル市水害安全対策」を雨季の前まで市民とともに推進し、気象異変に積極的に取り組むと発表しました。
1. 地下住宅の密集地域・サダン:「自動道路雨除け板」をはじめて設置。6万トンの貯留空間を造成
サダン地域は大雨の時、牛眠山・冠岳山などからの雨水が低地帯の舎堂駅一帯に同時に集まり、浸水の被害が頻繁に発生します。これを最小限に抑えるため、ソウル市ではじめて「自動雨除け板」を設置し、大規模な貯留空間も造成しました。
地下住宅の密集地域・サダン:「自動道路雨除け板」をはじめて設置。6万トンの貯留空間を造成
2. 冠岳山・トリムチョン:ソウル大学の3カ所に6.5万トンの貯留空間を造成するとともにシンリム3橋の撤去を推進
  • 2011年、冠岳山一帯は大雨でトリムチョン上流の急カーブのソリムドン(西林洞)一帯において河川の氾濫が発生しました。トリムチョン治水対策を練るにあたって地域住民や市民団体、利害当事者のソウル大学が貯留槽の位置選定のために候補地を巡って激論を交わしました。その結果、ソウル大学正門前に6万トン(第1次4万トン)、ソウル大学校内2.5万トンの貯留施設を設置することに合意しました。
  • 現在、ソウル大学校内のポドゥルゴルと工科大学の滝2カ所に2.5万トン(2014年5月に完了)とソウル大学正門前に4万トン(2015年5月に完了)の貯留空間を造成しています。
  • さらに、2013年7月には道林川における最大のボトルネックに位置する新林3橋を撤去し、交通の利便性を高めると同時に水の流れる区域を広めるなど、改善を図りました。
ソウル大学正門前
ソウル大学正門前
ソウル大学ポドゥルゴル
ソウル大学ポドゥルゴル
3. カンナム駅一帯:チンフンアパートの浸水予防貯留槽の設置および流域分割の下水管渠の設計中
カンナム駅一帯は最も低地帯に位置するチンフンアパート十字路の浸水被害が多いですが、この地域において車両ほどの高さにまで満ちる路面の水を処理するため、1.5万トンのヨンホリ雨水貯留槽を大雨の際に稼働します。
さらに、専門家による熟議など綿密な検討を経てカンナム駅一帯の浸水問題を解決するための方案を確定するとともに、精密調査を経てカンナム駅周辺に集まる下水の流れを変えるため、最適案を検討・設計・施行し、工事を進める計画です。
4. クァンファムン : 防災の目標水準を確保するため、下水管路の改善事業を推進。治水対策と水の環境改善対策を合わせた環境治水事業を持続的に施行
  • 国家重要施設が密集する地域であるクァンファムン(光化門)地域は、その一帯を流れるペグンドンチョン(白雲洞川)の下水管路の通水能力の不足などにより、浸水が発生しています。とくに、クァンファムン駅および景福宮駅の十字路に位置する「コ」の字型管路は、構造的な不良のため、浸水問題をより深刻化させています。
  • ソウル市は2011年~2012年に、クァンファムン十字路における「コ」の字型下水管路の通水空間を追加で確保するため、140mの下水管路を埋設し、2013年にはキョンボッグン駅における十字路「コ」の字型の下水管路の負担を軽減させるために、上流流出量を排除するための流路変更管路260mを新設しました。
    さらに2014年、ペグンドンチョン下水管路の通水能力を確保するための下水管路改善事業を検討し、2016年まで事業を推進することにより、光化門地域の防災の目標水準(幹線管路、95mm/hr)を達成する計画です。
  • 一方、都市空間の水環境を回復するため、治水対策と同時に雨水管理施設の設置事業を進めており、公共敷地の雨水を貯留・浸透させることにより、下流の下水管路の負担を軽減させます。さらに、水の循環を回復させるため、’13年に試験的に導入したグリーン・ブルーループ、レインガーデン、浸透型雨受けなどを持続的に拡大していく計画です。
グリーン-ブルールーフ
グリーン-ブルールーフ
レインガーデン
レインガーデン
浸透型雨受け
浸透型雨受け
5. シヌォル地域:韓国初、長さ3.6km・直径7.5mの雨水貯留・排水施設を設置
ソウル市はモクドン(木洞)ポンプ場まで続く幹線下水管渠の高さが非常に足りないシヌォル(新月)地域の慢性的な浸水問題を解消するため、本線トンネルの長さ3.6km(直径7.5m)と誘導トンネル1.97km(直径4.0m)の雨水貯留・排水施設を韓国ではじめて設置します。本工事は、優先的に施工する流出水止器具を2013年5月に着工し、2016年の雨季の前に完了させることにより、シヌォル地域の地下住宅4,700世帯と商店街・工場1,300カ所の浸水の恐れがなくなると期待しています。