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[2014] 市長挨拶

  • 平和と繁栄の韓半島時代を勢い良く開いて行く時

  • [2014] 市長挨拶 SMG 1,225

    10・4南北共同宣言7周年記念行事 記念辞
    日付 2014年10月4日 場所 63ビルディング グランドボールルーム

    皆様、こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。尊敬するノ・ムヒョン財団のイ・ヘチャン理事長、そしてお越し頂きましたご来賓の皆様!ご多忙のところ皆様に盛り上げて頂きまして感謝申し上げます。

    来年は光復70周年を迎えます。その間我々は大変長い間、分断による分裂と反目、脅威と不安の冷戦体制の中で生きてきました。しかし、2000年6月15日の南北首脳会談では、南北関係が平和と協力の体制へと転換することができるという歴史を見せてくれました。7年前の10月4日、南北首脳宣言は韓半島の対立の構図を終息し、恒久的な平和体制の構築可能性の歴史を再確認してくれました。

    しかし、2010年の天安沈没事件以降、南北関係は再び一寸先を見通すことも困難な状況になり、冷え込んだ関係が続いています。非常に残念なことです。南北統一は韓半島の平和と未来のための民族的、歴史的、時代的な使命です。

     統一は突然訪れるものではありません。南北が非政治的、非軍事的次元で持続的に対話をし、交流と信頼の土台を一つずつ重ねていくうちに訪れるものです。私はこれからは地方政府が積極的に北朝鮮と交流しなければならないと思います。私はNGO活動とソウル市政を通じて、政府と民間の協力を強調し続けてきました。私は相変わらず外交、安保、南北統一分野でも中央政府だけでなく、地方政府と民間が共に三頭立ての馬車になり、前進していかなければならないという信念に変わりはありません。

     多数の人々がドイツの統一を我々の教訓と考えています。またドイツの統一が突然実現されたものと思っています。しかし、私はそう思いません。ドイツは政権交代後も変わらず東方政策を実施し、一貫した政策と交流、協力を通じた信頼蓄積で、「法的統一」の前に「事実の統一」を実現しました。これは東西ベルリンをはじめ、都市間の交流政策の効果があったためです。

     1985年、東ドイツホーネッカー首相の故郷である西ドイツのザールラントの州知事が、東ドイツを訪問したことを契機に東西ドイツ間の姉妹関係が初めて結ばれ、その後62都市間の姉妹関係が結ばれました。都市間の交通、住宅、環境汚染等、都市問題から体育、文化行事に至るまで西ドイツと東ドイツは相互交流し、協力しました。それが重ねた結果、4年後の1989年、ついにベルリンの壁が崩壊されました。

     これからは我々も南北関係を取り扱う地方政府の外交、安保的役割に対する根本的なパラダイムの転換が必要な時です。ドイツの統一に地方政府とNGO団体の役割が非常に大きかった事実を鑑みると、我が地方政府も北朝鮮に対する交流、協力事業の堂々たる一員にならなければなりません。平和と統一への道を構築するために与野党が協力し、また中央政府と地方政府も協力していかなければならないです。私は地方政府間の幅広い交流と協力が韓半島の平和の定着に寄与すると信じます。私は2011年ソウル市長に就任してから、日帝強占期にサッカーを通して我が民族の熱い同胞愛を呼び起こした「京平サッカー」の復活と、南北間の文化交流のための「ソウル市響のピョンヤン(平壌)共演」を持続的に提案してきました。また共同歴史研究と都市計画協力、ケソン(開城)工業団地をモデルにした都市間経済協力事業等、様々な交流事業を提案してきました。

     ソウルとピョンヤン(平壌)の市民たちが共に参加し、交流しながら互いの生活の空間を理解し、相互認定できる信頼の土台が堅固になれば、統一は一歩近づいてくると確信します。ソウル市はこれを礎とし、統一以降南北の共同発展の展望を樹立し、実行できるようソウル市の役割に最善を尽くしていきます。

     10・4宣言から生まれた南北間の相互信頼、平和体制を再構築するまでには、我々の前にはまだ超えるべき山が数多くあります。7年前に南北首脳が約束した相互尊重と信頼、一つの民族として相互に理解し、譲歩する10・4宣言の精神に復帰するまで、多くの努力と忍耐が必要です。

     6・15宣言の主役だったキム・デジュン元大統領、そして10・4宣言の主役だったノ・ムヒョン元大統領は今この席にいらっしゃらないです。しかし、お二方と共に平和と和解の時代を確かに目撃し、経験した私たちは今もその感激と喜びの希望を記憶しています。「自由が川の水のように流れ、民主主義がより一層咲き誇り、統一への夢が虹のように咲く国を作る」と言ったキム・デジュン元大統領の堅固たる信念を、我々は憶えています。徒歩で軍事分界線を越える前に「私は今回、大統領として禁断の線を超えます。私が戻ってくれば、もっと多くの人々が行き来することができる。そうすればついにこの禁断の線も、だんだん消えていくことでしょう」と言ったノ・ムヒョン元大統領の決然とした意志を我々は忘れていません。

     来年は光復70周年になります。長い間分断で南北間の同質性は悪化し、異質性は深まっていきます。我が国の歴史を見ると、常に機会がありました。南北関係を改善し、統一を実現するために残された時間は決して多くないことを認識しなければなりません。今こそ我々共に10・4南北共同宣言の意味と精神を蘇らせ、平和と繁栄の韓半島時代を勢い良く開いて行く時です。我々共に前進していきましょう。ありがとうございました。

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