[2011] 市長挨拶

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  • 市民と共に生きていく、希望に満ちたソウル

    SMG 446
  • ソウルに駐在する外信記者クラブ招請の基調演説

    日付:2011年11月9日
    場所:韓国プレスセンター・ソウル外信記者クラブ

    外信記者の皆様!お会いできて嬉しいです。ソウル市長、朴元淳でございます。
    本日、私は皆様の貴重なご意見を伺い、ソウル市政について皆様と共に有意義な意見交換をさせていただくために、この場に参りました。まず、本日このような貴重な場を設けてくださったソウル外信記者クラブの伊藤良司会長をはじめ、外信記者の皆様に深く感謝申し上げます。

    この2ヶ月間にわたる選挙運動期間中に、本当にたくさんの市民の皆様に直接お会いしました。私はその時、ほとんどの市民の皆様が変化を強く願っていることがわかりました。その中でも政治の変化、コミュニケーションの変化への熱望がとても強いことを感じました。

    しかし、振り返ってみますと、その変化への熱望は昨日今日に始まったことではありません。歴史は常に新しい何かを求めて前進し、私たちは毎日新たな歴史の1ページを創っているからです。その過程において確信ができなかったなら、決心できなかったことだと思います。立候補を決心したときから本日この場に立つまで、市民に対する信頼、歴史に対する信頼がなかったら、たった一歩も踏み出せなかったはずです。

    私はその信頼をこれからは皆様にお返ししようと思います。先の選挙期間中に、私は市民の暮らしを変える初めての市長になると、ソウル市民の皆様にお約束しました。だから、これから私がその約束をきちんと守るかどうかを、ここにお集まりの外信記者の皆様にぜひ最後まで見届けていただければと思います。

    私は、愛してやまないソウルとソウル市民の皆様に、未来に向けてより大きな夢を描いていただけるよう変化の土台を築き上げます。必ず実現することをお約束します。

    外信記者の皆様、市長というポストは市民の夢と希望を政策として実現する役割を果たすものだと思います。そのために、私は厳しい生活を余儀なくされる市民の皆様に、微力ながら慰めと励ましになり、市民の皆様が生活の中で感じる痛みや苦しみは何かを見つけることから始めたいと思います。

    「市民が幸せになるソウル市づくり」や「市民と福祉が中心となる市政運営」を通じて、「世界に愛される都市ソウル」になるよう全力をあげて取り組みたいと考えております。また、ソウル市の自治組織はもちろん、市民とつながる横のネットワークを強化します。こうした努力を通じて、市民の自発的な市政への参加や、双方向性コミュニケーションによる協力を導き出すよう頑張ります。即ち、これから市民はソウル市の主役として、市政の全ての過程に参加することになります。

    そのために、ソウル市と私は市民団体や有識者グループなどとのネットワーク構築を行い、それによる協治(ガバナンス)体制を整えてまいります。さらに、それに先立ち、私はいつも現場の中で市民と共に行動する現場主義を徹底します。市民の声に耳を傾け、それを市政の中に取り入れることを怠らないよう心がけます。

    尊敬する外信記者の皆様、私はソウル市民と共にお互い支え合いながら生きていく、希望に満ちたソウルをつくるために人を中心にすることにソウル市政の焦点を当ててまいります。見せ掛けのためのバラマキ型事業として土木建築事業に投入されていた財源を、これからは福祉、環境、教育など市民の生活を支え、暮らしの質を高める分野に投資します。また、ソウル市に住む子どもたち全てに、温かい学校給食が提供できるよう頑張ります。

    それだけではありません。若者やお年寄り、そして主婦たちも働く場所がなく、非常に厳しい状況に置かれています。ソウル市はまず、創造力豊かな若者によるベンチャー企業1万社の育成を目指しています。また「社会投資基金」を設立し、質の高い持続可能な雇用の創出にもより一層力を注ぎます。

    漢江(ハンガン)を自然そのままの形を残して復元し、異常気象による災害に備える安全な都市づくりも推進します。そして、不動産産業の構造が変わりつつある今現在、市民にとって最も大きな悩みの一つとして台頭しているのがチョンセ(家主にまとまった保証金を預けて入居する制度)と呼ばれる形態の賃貸物件の減少です。ソウル市はその問題を解消するために具体的な対策をつくり、最善を尽くします。再建築や再開発のペースを調整して、多くの居住地が一気に消えることを防ぎ、庶民に役立つ住居政策を展開します。

    私は市民の皆様を信じて、市民が中心となる市政を行い、市民と共に歩んでいきます。新しい変化のための道を切り拓きます。庶民の苦しみを分かち合う友達のような市長になります。

    外信記者の皆様、皆様もご存知のことと思いますが、家計をやりくりする時に、たくさんの借金を抱えたり、無駄遣いをする状況の中では、家庭の未来を描いたり、幸せな家庭をつくることは不可能だと思います。ソウル市の財政運営も同じです。支出構造の改革に向け、現在進められているあらゆる事業が、本当に市民にとって必要な事業であるか、多くの市民が望んでいる事業なのかなどを細かく検討し直します。必要性と妥当性に欠ける事業、市民の反応が芳しくない行事などは、大胆に減らすか無くして節約できるところはできるだけ節約するよう努力します。将来的にはニーズが増えるかもしれませんが、今のところはまだ需要が少ない事業は先送りにして、後になって必要と判断されればそのときに再び推進することもあると思います。

    これからソウル市は、財政運営の効率性をさらに高めてまいります。特に、見直しが求められる事業については、推進すべきかどうかを懸案事業調整会議で迅速に決定し、事業が企画段階で取り消された場合は葛藤調整役を設け、市政における対立要素や解決策について分析し、予め準備して対応できるようにします。

    さらに、市の財政運営状況を市民がひと目で分かるよう、市が現在保有している資産や、負債などに関する財政健全性指標を作り、これを隠さず公開することで市政の信頼度を高めていくことをお約束します。

    外信記者の皆様、よく「記者は人より一歩先を見据える」といわれます。私は、皆様が書かれた新聞記事や番組を拝読、拝見して発展していくソウルの姿を目にし、またこれから歩むべき道を模索してきました。これからも引き続き、マスコミでソウル市についてどんどん取り上げてください。マスコミの批判や指摘こそ、民意のみならず全世界の人たちにとっての判断材料になるからです。

    市民の側に立ってコミュニケーションを図ることを約束して市長になりましたので、国内のメディアのみならず、海外のメディアなど全てのメディアにオープンな姿勢で、コミュニケーションをとっていきたいと思います。これから市政を運営していくにあたり、外信記者の皆様には私の心強いアドバイザー、良きパートナーになっていただければと思います。また、これまで皆様は、最も客観的な視点でソウルの変化した姿や魅力を全世界に紹介してくださったことと存じております。特に、あまりにも日常的過ぎて、ソウル市民の観点ではなかなか気付きにくい些細なところまで驚異的なもの新鮮なものとして紹介してくださいました。おかげさまで、世界中のたくさんの人たちがソウルについて関心を持ってくださるようになり、数多くの外国人観光客がソウルを訪れるようになりました。こうしたことがソウルの好感度を高め、ソウルという都市のブランド価値とイメージを高めることにつながったと思います。

    世界中の人々にとって、訪れたい都市、投資したい都市、そして住みたい都市になれるよう、外信記者の皆様にはこれからも引き続きご協力をお願い申し上げます。ソウル市が人とのコミュニケーションを大切にし、新たな共同体精神を基に生まれ変わることができるよう、今後とも変わらぬご関心ご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。

    今後も外信記者の皆様の貴重なご意見をお聞かせいただく機会をなるべく多く設けたいと思います。間違ったことをしたときは厳しく叱り、良いことをしたときは広くお伝えください。

    最後までご清聴いただきました伊藤良司会長をはじめ、全ての外信記者の皆様には改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。