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[2011] 市長挨拶

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  • 市民が市長です。

  • SMG 721
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    就任挨拶

    日付:2011年11月16日
    場所:ソウル市庁・西小門(ソソムン)別館の市長執務室

    市民が市長です
    ―ソウル市民に捧げる第35代ソウル市長、朴元淳(パク・ウォンスン)の就任挨拶―

    親愛なるソウル市民の皆様!ソウル特別市長、朴元淳でございます。私がソウル市長として市政をお預かりしてから本日で21日目となります。ソウル市長という肩書にはまだまだなれませんが、その一方では既に数ヶ月は経ったような気がするのも事実です。自ら市政に携わってみますと、ソウル市は一筋縄ではいかない複雑な問題をたくさん抱えていることが分かりました。何よりも、多くの市民が自分たちの生活の拠り所としている住居から退去を余儀なくされるいわゆる「ニュータウン事業」は、私の一番の悩みの種です。深刻化しつつあるチョンセ(家主にまとまった保証金を預けて入居する制度)やウォルセ(毎月決められた額の家賃を払う制度)と呼ばれる形態の賃貸物件の減少や、雇用機会の減少、そして活気を失いつつある伝統市場や商店街、競争力が低下する自営業や中小企業、増えつつある非正規雇用など。いずれも新しい解決策が求められています。 

    それだけではありません。冬の豪雪、夏の豪雨や土砂崩れが今から心配です。ただでさえ膨大な借金を抱えているソウル市ですが、予算を投入すべきところはまだたくさんあります。こうした状況の中で「就任式どころじゃないだろう」と自分自身に問いかけてみました。しかし、考え直しました。私、朴元淳の就任式ではなく、市民の皆様の就任式が必要ではないかと。ソウル市が直面している厳しい現実についてはもちろんのこと、ソウルの明るい未来についても共に話し合う時間が必要ではないかと思いました。

    親愛なるソウル市民の皆様!今ソウル市が抱える問題は決して簡単なものではなく、甘くもありません。我々の前に立ちはだかるこれらの問題がいかに深刻かをしっかりと認識し、認めることこそが、解決に至る近道だと私は考えます。

    何よりも、新しい時代を切り開くために最も重要なのは、新たな価値観を確立することです。1%の人が99%の人を支配する社会、一部の勝者が利益を独占し多数の人が不幸になる社会は、決して望ましい社会ではありません。過度な競争により、全ての人が疲弊してしまうようでは、公正な世の中とは言えなくなります。むやみな開発で環境を破壊し、次世代にツケを残すような社会は持続可能な社会ではありません。ソウルが全国自治体のモデルとなり、地方が共に豊かになる、そういう市政を行っていきたいと思います。ソウルと地方、地方とソウルは一つです。

    親愛なるソウル市民の皆様!私は何よりも福祉に力を注ぐ「福祉市長」になりたいと思います。人間味あふれる都市ソウルを目指して努力してまいります。江南(漢江の南側)と江北(漢江の北側)、どちらに住んでも均等な暮らしの質、最低限必要な福祉サービスを享受することができるよう尽力してまいります。環境配慮型給食(環境に優しい食材で作る給食)の無償化実施に続き、国公立保育施設の拡大、女性と障害者の地位向上、高齢者の生活保護や雇用提供は、もはや一個人の問題ではありません。今年の冬、ソウルにお腹をすかせた人、暖房の効いていない寒い部屋で過ごす人がいないように努力することをお約束します。

    福祉というのはタダではありません。だからといって(税金の)無駄遣いでもありません。福祉は人間に対する最も高利の貯蓄であり、高い収益が期待できる未来への投資です。福祉か成長かという二分法はもはや通用しません。ここ十数年間、必ずしも成長が福祉を充実させるとは限らない、ということが如実に証明されました。むしろ、福祉が成長を支える時代になりました。何よりも韓国は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で福祉水準が最も低い国という汚名を返上しなければなりません。福祉は施しではなく、市民の権利であることを強調したいと思います。

    私はソウル市長として、新しいソウルを夢見ています。貧乏であろうが金持ちであろうが、みんなが共に支え合いながら生きていく共同体、自然そのままの生態系が息づく都市、 文化と芸術が暮らしの中に宿る空間、悠久の歴史に古き良き思い出の蘇る、故郷のような都市ソウルを夢見ています。声高に主張せずとも輝く都市、飾り立てずとも美しい都市、決して華やかではないが基本がしっかりしていて、素朴で地味でも安全な都市、そういうソウルを夢見ています。

    親愛なるソウル市民の皆様!私はネガティブ思考よりはポジティブ思考で、葛藤や対立よりは協力と調整で、市政を進めていきたいと思います。現場の声に耳を傾け、コミュニケーションや共感を通じて、市民の皆様の生活を応援します。市政の全ての段階や分野において、皆様のご要望やご意見に耳を傾ける、市民に開かれたソウル市を目指します。ソウル市民の皆様は、私、朴元淳が乗ったソウルという大きな船の船長であり、航海士であり、そして舵取りであります。「ソウル号」が進むべきこの新しい歴史の流れを共に作っていこうではありませんか。

    市長こそが市民であり、市民こそが市長です。本日は、どうもありがとうございました。