[2012] 市長挨拶

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  • 図書館都市ソウルを通じて市民の力を育てます

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    「図書館・読書文化活性化総合対策」記者説明会

    月日:2012年7月16日
    会場:ソウル市庁西小門庁舎ブリーフィングルーム

    これまで数多くの会議を通じてソウル市の公務員と関係機関、教育庁、読書文化に関心を持つ各団体と共に取り組んできました。他の様々な政策もそうですが、市民の参加、市民団体との持続的関係がなければ、完全な政策は出てこないし、持続することもできないと思います。市民が提案し、市民と共に悩み、共につくったのです。

    都市の品格を決めるのは何でしょうか?皆さんに聞いてみたいと思います。摩天楼も重要で、交通も重要でしょう。公園も重要でしょう。けれども、都市の品格をよく表すものは図書館ではないかと思います。「その都市の過去を見たければ博物館に行き、未来を見たければ図書館に行きなさい」という言葉があります。その都市の常識と価値をつくる仕事だと思います。常識と価値が尊重される社会こそ、品格ある社会です。

    日本には皆が連合した研究所があります。市民力を育てよう、市民の力を育てよう。 世界の多くの国の市民に対して知的な力をテストしたら、果たして何位になるだろうか。そのようなものが私は図書館だと考えています。実際、これまでソウル市には、図書館政策がなかったと言えます。教育庁がソウル市から分離していく時に図書館も一緒に切り離されました。ただし、ソウル市として推進したものに、8個の区域に分けて拠点中心図書館をつくろうという施策がありました。

    私は市民生活の隅々に密着した図書館をつくるべきだと考えています。有名な国際都市の古本屋の地図を描いてみろと言われれば描けるほどです。ワシントン、ニューヨーク、ロンドンなど…どこに何があるか、大体分かります。あまりにも古本をたくさん買うので、仲介商かと聞かれたこともあります。なぜなら、その国の人は本をたくさん買いません。近くに図書館があるので本を買う必要がないのです。

    自治区の複数の図書館がネットワークしてコミュニケーションを図れる密着型図書館をつくることが重要です。五つの目標があります。第一に、徒歩10分圏内に図書館をつくるのです。ソウル市公共図書館を880万人が利用しなければならない状況です。小さい図書館も748カ所ありますが、主に住民センターや婦女会が運営していて、まず支援もあまり受けられず、専門性も低いのが現実です。 家から10分の距離にちょっと出かけるように図書館に行ければどれくらい良いでしょうか? 外観が華やかでなくて、小さくても中身が充実した図書館になるようにします。2030年をめどに1372カ所に拡大します。もちろん遠い未来かもしれませんが、遠い目標に向かって今から歩き始めてこそ到達できると思います。

    二番目は、市民が本を読むようにすることです。33%、10人中3人が本を一冊も読まないという統計があります。このままでは未来がありません。2007年度には12.7冊だったのにかえって減りました。もちろんスマートフォンなどができましたが、私は読書が人間を成長させて価値をつくるのだと考えています。私がブラジルのクリチバ市に行った時、「知識の灯台」を写真に撮りました。所得格差が深刻化すると、クリチバは図書館をつくり始めました。古代エジプトのファロスの灯台に影響を受けてつくったそうです。この図書館が運営するプログラムです。封筒があって中にはある詩人の詩がたくさん入っています。その詩人について全て理解できるようになっているのです。詩の同好会をつくって互いに交流もしています。詩を読む市民がそれこそ品格ある市民だと思います。クリチバはこうした多様なプログラムが100個以上運営されています。公共学校、文化学校の役割を担い、貧民層の教育もしています。

    ソウル市も年齢別、階層別に多様なプログラムをつくって提供するようにします。ホームレス、高齢者など疎外されている弱者のためのプログラムも用意します。点字本も提供します。そして図書館に行ったのに読みたい本がなくて戸惑ったことがあると思いますが、これからはそうしたことがないようにします。公共図書館の蔵書を市民一人当たり2冊以上になるソウルをつくります。

    四番目に、図書館で地域特性を生かしたオーダーメード型地域プログラムをつくって提供します。 子どもたちの保育プログラム、若者の就職プログラム、社会人の再教育プログラムなど、多様なプログラムを準備します。

    最後に、一度利用した市民が図書館を再び訪れるようにする、再訪する図書館をつくります。今は満足度が66.5%ですが、これを90%まで引き上げます。不満を早期に修正して満足度を高めるようにします。

    これを具体化して実行する実行方法を申し上げます。まず、図書館を活性化するために、専門知識を持った司書を拡充します。公共図書館と小さい図書館のコンソーシアムを構成して活性化します。二番目に町の図書館を拡充します。市費を拡大して、毎年公共図書館を8カ所以上増設し、特に低所得層が密集する地域に図書館を建設する場合には、現在の40%から50%に市費支援を引き上げます。寄贈による小さい図書館を活性化し、図書停留所を実施します。ご存じのように、私は5万冊の本を使用できるようにスウォン(水原)市に寄贈しました。私がソウル市長になると知っていたらもちろんソウル市に寄贈したでしょうが、既に、ソウル市長になる前に約束していたことなので、水原市に寄贈しました。鉄鋼王カーネギーも図書館を寄贈しました。名士による小さい図書館、旅行する図書館は本を寄贈してくだされば、移動して運営する図書館とする計画です。第1号名士図書館の主人公はどなたになるでしょうか?

    そして読書文化を活性化するために、ブックフェスティバル、多様な学術活動なども進める計画です。ゆりかごから墓に入るまで本を読む文化をつくることが重要でしょう。それで人生初の証明証は図書館の会員証になるようにします。私も貧しい田舎で図書館部に属していました。それが今の私をつくったと思います。

    こういう多様な意見を取りまとめて運営する運営組織が必要ですが、そのためにソウル代表図書館を運営する計画です。ソウル図書館ネットワークを構成し、協力諮問を求めて、教育庁ともネットワークして、自治区の図書館ネットワークも活性化していきます。

    そのための予算を今年160億ウォン配分し、来年には210億、2015年には310億まで増やします。今後ソウルの図書館政策はソウル代表図書館がリードしていくでしょう。ソウルの情報の中心、また、図書館の中心図書館となるでしょう。ソウル市図書館整備サービス委員会を構成して運営します。

    ソウル代表図書館は今年の秋に開館予定です。地域の公共図書館を総括し、支援協力する機能を遂行し、特化した専門情報・資料の支援機能を遂行して、公共図書館の基本機能も遂行します。ソウル代表図書館を通じてソウル市民の皆さんが本を読む自負心を高められるようにします。

    ビル・ゲイツは「私をあらしめたのは公共図書館だった」と話しました。町の公共図書館が一人の人間をどう変えていくのか、如実に示しています。図書館都市ソウルを通じて、市民の力を育てます。