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[2015] 市長挨拶

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  • 労働尊重特別市、ソウル

  • SMG 132
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    「労働政策基本計画樹立」発表記者説明会

    日付 2015年4月29日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

    こんにちは。今回125周年世界労働節を迎え、ソウル労働政策基本計画である「労働尊重特別市、ソウル」を発表することになりました。ソウル市政で、「労働」という言葉はまだ馴染みのない難しいテーマです。それにもかかわらず、ソウル市民の労働権を保護し労働政策を展開することは、ソウル市長の私とソウル市政にとって非常に重要な責務だと思っております。

    それでは労働の現状と労働推進戦略、ソウルの未来についてお話しさせていただきます。まず、今の私たちの姿です。皆様、労働者は誰でしょうか?私たちの周辺をご覧ください。皆様を含めて全員が労働者です。私の家族も、友達も、記者の皆様も、代弁人室の職員たちも全員が労働者です。

    私たちはこの後昼食に行く時にも多くの労働者に出会います。まさにこれが、ソウル市が労働環境を振り返って見なければならない理由です。また多くの専門家が、労働の質を高めることは長期的な観点から労働者の福祉はもちろん、何よりも経済の生産性を高めることに寄与すると指摘しています。その一方、労働環境の現状に対しては否定的な診断をしています。それでは、現在のソウルの労働市場の状況はどうでしょう。まず、女性や高齢者など社会的弱者の雇用がとても不安定です。また、恒常的な長時間の労働慣行、解決されない雇用不安などが私たちの生活の足かせとなっています。賃金構造の格差が大きく、産業構造を見ても零細事業場の比率が過度に高いのが現状です。真面目に働いても生活が豊かにならないとすれば? 行政は何をすべきでしょうか。ソウル市の労働政策に対する悩みは、これらの問題認識から始まりました。この悩みからできた基本計画は、次のような4つの大きな方向性を持っています。

    まずは、選択と集中を通じてソウルならではの労働政策モデルを策定することであり、第2は、両大労働組合総連盟、使用者団体、市議会、学界など労・社・民・政がともに協力して推進することです。第3は、ソウル市も使用者として模範的に実践し社会的協議を通じて広げていくことであり、第4は、ソウル市が労働政策のコントロールタワーとして政策を持続的に推進していく必要があるということです。

    これまでもソウル市は、本日労働政策基本計画を発表する前にできるものと必ずすべきものを中心に労働尊重の道を少しずつ作ってくました。2012年から公共部門において非正規雇用労働者を正社員に転換し続けており、同年9月には全国の地方自治体では初めて「労働政策課」を施設しました。今年は、広域自治体では初めて生活賃金制を導入しました。広域センターである「ソウル労働権益センター」もオープンし、勤労者権益保護委員会もつい先日構成されました。ここまでは「労働とともに歩んできた段階」と言えます。本日からはこれまでのソウル市の労働尊重の試みを統合し、発展させて労働と共存するという労働とともに成長するソウルを期待しています。

    基本的にソウル市の労働政策基本計画は「ソウル市勤労者権利保護及び増進のための条例」に基づいてつくられました。「労働政策課」が新設された後、できるだけ多くの方々と疎通しながら約2年半に渡って努力した成果です。全8回にわたる専門家諮問TFを通じてソウル市の労働政策の方向及び推進戦略などの基礎をつくり、2013年6月から現在まで全15回にわたって労働団体や専門家団体など各界各層の意見を集めました。

    特に、今年3月の聴策討論会を経て4月10日には民主労総をはじめ、両大労働組合総連盟・使用者団体・青年・女性・学界・中央政府までが参加する第1回勤労者権利保護委員会を開催しました。そして、今回の労働政策基本計画を諮問し審議しました。「労働尊重特別市、ソウル」はこのような協力の成果であり、私はこの点が最も意義深いと思っております。

    ここからは、「労働尊重特別市、ソウル」を実践するための基本政策戦略についてご説明させていただきます。ソウル市の労働政策基本計画は、まず「労働尊重特別市、ソウル」という最終的な目標の下、労働者の権益保護、模範的使用者としての先導という「2大政策目標」と11の革新課題を中心としています。61の細部単位課題があり、これをまとめると「社会的弱者を中心に、実際に役に立つより良い生活に向けた労働尊重の文化及び政策を具現」することです。

    労働政策基本計画の11の核心課題を、サッカー選手に例えてご紹介させていただきますと、まず今回の最前方のフォワードの起用の核心は、ソウル市が最も自信があり必ず実現すべき政策課題をツートップに配置することでした。労働に対する権利を市民たちに積極的に伝え、困った時には相談しながら解決方法を教えること、格差社会で労働弱者を積極的に保護して支援すること、これがツートップだと言えます。

    このようなツートップにボールを供給するミッドフィールダー陣は全部で5つの核心事業を担当します。雇用安定、適正賃金、生活の質の改善、安全な労働環境、労社相互尊重は労働尊重特別市をつくる要です。

    また、サッカー界では、「前後半の最初の5分と最後の5分を集中してやろう」という言葉があります。守備組織力の重要性を指摘する言葉ですが、私たちもガバナンス、政策ネットワーク、労働尊重認識の拡散という堅固たる守備陣を構築する予定です。これを通じてツートップと5つの核心事業を支援していきます。最後にゴールキーパーの役割は「ソウル市の行政組織」が担当します。「労働尊重特別市、ソウル」を守る最後の砦として努力していきます。

    では、本格的に選手をご紹介させていただきます。まず、ツートップの中で「積極的労働教育・相談事業」ですが、記者の皆様、私たちは人生の大半を労働に費やしながらも労働に対する教育や相談を受けたことはそれほど多くはないと思います。なので、ソウル市が始めていきます。まず、ソウル市の公務員をはじめ、労働教育が必須な青少年や大学生はもちろん、市民のために訪問する労働教育を大幅に拡大します。また、仕事中に不当な扱いを受けた市民の皆様のために、公認労務者で構成された「市民名誉労働オンブズマン」活動を一層強化していきたいと思います。

    労働弱者層の保護において私が理解する「弱者」というのは、相対的なものです。多くの方々が様々な問題に直面していると思いますが、ソウル市はまず生活が最も困難な方々から優先的に支援していきます。

    私たちの身近なところで働いている郵便配達員や代理運転手のような特殊雇用労働者、そして社会的に大きなイシューとなった「感情労働者」や「熱情ペイ」など、悲しい新造語が作られましたが、ソウル市は未来の希望である青年労働者の問題をまず解決していきます。

    各政策別に労働者のニーズに合わせて、労働権益保護で死角地帯が存在しないよう努めていきます。市民の安定した生活に向けて、肝心なのは雇用安定です。

    ソウル市は非正規雇用労働者を正社員に転換し、雇用生態系の保護を積極的に展開していきます。多くの方々から支持を受けていますが、それに満足せず一層取り組んでいきます。

    賃金は、生活を支えてくれる命綱のようなものです。全国の広域自治体では初めで施行した「ソウル型生活賃金」を通じて、所得優先の好循環経済環境まで考慮します。特に、生活賃金の普及にもっと力を入れるとともに、その良い趣旨と効果が幅広く伝えられるよう取り組んでいきます。

    「仕事・睡眠・飲酒」という堂々巡りのような生活から脱皮し、家族とともに過ごす「夕方のある人生」を市民の皆様が享受できるよう努めます。「労働尊重特別市、ソウル」は、ソウル市民の生活に合う労働時間短縮のモデルを開発する、貴重な実験を試みてみたいと思います。

    「安全不感症」という言葉は、ソウルの労働現場から消えなければなりません。いくら強調してもしすぎることのない「労働安全」に対する認識を、ソウル市民の普遍的価値として提案します。特に、ソウル市発注の工事現場で「心理相談」を実施し、労働安全を守るための先導的な役割を果たしていきます。

    労使問題を解決できる根本的な方法は、信頼と相互尊重です。そのためソウルならではの参加型労使関係のモデルを確立し、労使民政協議会をソウル市の労働政策を普及する実質的な窓口として利用します。真の労働現場の声を反映する、協力政治の模範をつくっていきます。

    広域機能を行うソウル労働権益センターをコントロールタワーとして、4つの自治区の労働福祉センターとともに現場の声を聞いていきます。また、ソウル市勤労者権益保護委員会をもう一つの実質的な労使民政協議体として強化させ、労働政策推進の官民ガバナンスとして模範的モデルを作っていきます。

    容易なことでも、お互いに協力すれば一層たやすくなります。労働政策の量と質、そして実行力を強化するために25の自治区や教育庁、中央政府と緊密に協力し、そのシナジー効果を上げていきたいと思います。例えば、さっそく青少年労働人権教育から教育庁と協力して推進していきます。労働に対する責任感と実践倫理を誰でも理解して活用できるように、「ソウル労働権利章典」という労働総合マニュアルをまとめます。特に、モバイルアプリやSNSを通じたアクセスも補強し、有効性及び労働懸案に対する市民たちの関心を強化していきます。

    これらの貴重な政策が順調に推進されるためには、実行力が確保されなければなりません。定期的な履行点検および評価体系や「勤労者権益保護委員会」による事後モニタリング体系も確立します。労働政策推進組織も強化して、自治区もまとめていきます。

    最後に、今後の予算について説明させていただきます。11の核心課題とこれに関連する61の細部事業課題を推進するために必要な費用は、2019年までの5年間で約2,819億ウォンに達します。

    もちろん、市の財政状況は厳しいです。この予算は「人間が人間を人間らしく扱うために必要な、最小限の費用」です。ソウル市の財政能力を最大限に発揮して、意義深く使用されるように努めていきます。

    「労働尊重特別市、ソウル」を通じて描くことができるソウルの未来像です。ソウルの労働の未来についてより理解していただくために労働尊重特別市の未来を指標にしたものです。

    これからソウル市が迎える未来は、働く人が尊重され、公正に扱われることで市民がともに幸せな共同体です。真面目に働く人たちが安定した雇用と適正な賃金をもらって家族とともに余裕のある生活を送る都市、憲法で保障された労働基本権が優先的に守られ、労使がお互い理解しながら協力する都市、このような労働尊重特別市のために労使民政が協力し、私を含むソウル市の公務員たちが熱心に働く都市、私たちが協力すれば決して不可能ではない身近な未来です。

    最後に、この場にお越しくださった記者の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。時間の関係上、この2年間に準備した内容すべてをお見せすることはできませんでしたが、労働の尊さを実践する労働尊重特別市ソウルを築くために、一歩ずつ前進していきます。その全過程を市民の皆様とともに築いていきます。ありがとうございました。