中核政策ニュース

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  • ソウル市革新事例が米国のスタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビューに紹介される

    SMG 296
  • [スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(SSIR)2017年春号の表紙]

     

    ソウル市の行政革新事例が、スタンフォード大学が発行する「スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(Stanford Social Innovation Review)」の2017年春号東アジア特別版に紹介された。今回発行された特別版は、英語圏の読者を対象に韓国など4ヶ国の社会イノベーション事例を紹介し、東アジア社会において各事例が持つ意味と展望、そしてそのような革新を必要とする各国の社会問題と構造的な環境が理解できるように制作された。

    その中でソウル市が推進する地方公共団体の代表的な革新事例として紹介されたものは「オルペミバス」と呼ばれる深夜運行バスだ。「オルペミバス」は施行を始めた2013年 には一日あたり6,000人が利用し、乗客はタクシーを利用する時より6,000ウォン(5ドル)の交通費を節約できた。政策実施後、夜間タクシーの乗車拒否が減ったことや、女性の夜間活動を安全にするものとして、2013年の政策のうち、ソウル市民が最も高く評価した政策だ。

    ※ スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(SSIR:Stanford Social Innovation Review): 米国のスタンフォード大学の「フィランソロピーと市民社会センター」が2003年から発行している社会革新と非営利分野の媒体。社会革新、社会的企業、社会的企業家精神、非営利組職、慈善活動などを主に取り扱い、現在400を超えるオフライン販売網とオンライン媒体を運営している。

    同特別版では、ソウルの共有経済についても掲載しており、ソウル市が推進している共有都市事業は使用者と資源を連結させることで社会革新を促進するとともに、社会革新を目的とした健全な生態系を構築・拡大するのに寄与していると紹介した。

    また、他の政府組職と異なる点として中間支援組職を紹介している。▲社会的企業及び組合を支援する社会的経済センター、▲若い創業者に生産的な「遊び場」を提供する青年ハブ、▲地域共同体を再活性化させる支援組織のソウル市町の共同体総合支援センター、▲共有経済及びベンチャー企業を支援する共有ハブ、▲単に場所を提供するだけでなく、革新家・市民・関係者などが集まるプラットフォームとしての役割をする社会革新パークなどを紹介した。さらに、予算はソウル市が支援するものの、独立性を保障し話し合いによって政策を企画して実行していると説明している。

    ソウル市は駐車場の不足や環境汚染のような各種都市問題の解決法として「共有経済」を考案し、2012年から先制的に政策に導入し、現在まで82のスタートアップ企業及び団体を支援している。

    このようなソウル市の革新事例は世界の関心を集め、アメリカの経済専門誌フォーブス(Forbes)やLAタイムズ(LA Times)、イギリスの大手新聞社であるガーディアン(The guardian)などの海外主要メディアでも紹介された。ガーディアンは2016年3月、「持続可能な世界7大都市」でもソウル市を紹介している。さらに持続可能な未来のために貢献した個人や組織に与えられるスウェーデンの「ヨーテボリ持続可能発展賞」の2016年受賞者としてソウル市長が選定されるなど、全世界が注目している。

    ※記事リンク: https://ssir.org/supplement/social_innovation_and_socail_transition_in_east_asia