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  • ソウル市民(20~60代)の文化享受に関する実態調査

    SMG 997
  • 20代は、年平均の文化芸術観覧(映画、演劇など)回数と文化的活動にかける費用が他の世代よりも多い「文化熱狂族」ですが、生活満足度は最低であることがわかりました。

    30代は、既婚か未婚かによって、文化享受に惜しまずお金をかける「華やかな独身女性」と、文化生活よりも育児が楽しくて仕方がない「育児ママ」に文化生活のパターンがはっきり分かれました。

    50代は教育、60代は同好会活動を活発に行い、20代に劣らず文化生活を楽しんでいます。

    ソウル文化財団は、20代~60代の2,905人を対象に結婚や出産、育児、定年退職などライフサイクルによって異なる文化享受と消費スタイルについて調査する「ソウル市民の文化享受に関する実態調査」を実施、その結果を1月30日に発表しました。

    男女の構成は男性876人、女性2,029人で、各世代の回答者は、▲20代756人(27.0%) ▲30代997人(34.3%) ▲40代728人(25.1%) ▲50代315人(10.8%) ▲60代以上109人(3.8%)です。.

    ソウル文化財団は、年齢層、既婚・未婚、子どもの有無を基に、文化的欲求度や文化的活動への参加度・参加方式、文化生活において支障となることなどを分析し、8つのグループに分類しました。

    < 文化的活動の特性を分類した8グループ >

    世代 特性要約
    20代 - 現実に対する不安を文化的活動で取り除こうとする.「文化熱狂族」
    30代 - 惜しまずに文化的活動にお金をかける「華やかな独身女性」
    - 育児が楽しくて仕方がなく、文化的活動からかけ離れてしまった「育児ママ」
    40代 – 育ち盛りの子どもと家の近くで遊びたい「フレンディ 」
    - 自分は文化に疎いが、子どものために文化を求める「カルチャーママ 」
    – 30代のように華やかだが、やや寂しくくたびれている「ブルーな独身女性」
    50代 - 育児から解放され、文化講座に熱中する「ロマン族」
    60代 - 文化的活動に対する満足が生活満足に直結し、幸せに暮らす「アクティブ・シニア 」
    1. 1. 友だちのような父親(Friendy=Friend+Daddy)
    2. 2. 自分と子どものために文化的欲求が強い新米ママ(culture mom)
    3. 3. 定年退職後も消費と余暇を楽しみ、社会活動にも積極的に参加する50~60代(Active senior)

    5世代区分 8グループ区分 文化芸術に対する関心度(点) 文化芸術の重要度(点) 文化芸術観覧回数(年平均) 文化芸術にかける費用(年平均) 文化芸術の経験に対する全般的な満足度 (点) ソウル市の文化環境に対する満足度(点) 居住地の文化環境に対する満足度 (点) 生活満足度 (点) 余暇活動のパートナー (1位)
    30代 華やかな独身女性 93.3 78.1 44.0 821.262 68.1 58.0 50.1 69.2 友人(48.2%) *2位:一人で(36.8%)
    育児ママ 87.1 57.0 24.4 364.625 68.6 61.6 54.8 77.2 家族(94.1%)

    5世代区分 8グループ区分 文化芸術に対する関心度(点) 文化芸術の重要度(点) 文化芸術観覧回数(年平均) 文化芸術にかける費用(年平均) 文化芸術の経験に対する全般的な満足度 (点) ソウル市の文化環境に対する満足度(点) 居住地の文化環境に対する満足度 (点) 生活満足度 (点) 余暇活動のパートナー (1位)
    40代 フレンディ 86.5 61.5 23.8 402.655 64.6 59.5 52.7 72.1 家族(78.8%)
    カルチャーママ 84.7 57.1 20.8 337.693 69.5 63.0 56.5 74.4 家族(85.3%)
    ブルー独身女性 90.6 75.3 46.8 755.992 68.0 60.4 49.7 69.7 友人(42.7%) *2位:一人で(39.6%)


    20代の「文化熱狂族」は、文化芸術への関心度(93点)と文化芸術の重要度(77.1点)は最も高い一方、生活満足度は最も低く(70.1点/全体平均71.3点)、不安で辛い日々の暮らしを文化的活動で癒していると分析されます。20代の「居住地の文化的環境に対する満足度」は49.3点(全体平均51.4点)で、特性グループの中で最低でしたが、「ソウル市の文化環境に対する満足度」は63.1点(全体平均60.4点)と最も高く、居住地に関係なく文化的に「ヒップ(hip)」な場所を求めてソウル市全域を探し回っていることがわかりました。映画・演劇鑑賞は月に一回、展示会鑑賞は二カ月に一回程度で、文化的活動にかける費用は年間69万4,281ウォンと、全世代の中で最高でした。余暇活動のパートナーは、主に「友人」(53.9%)か一人(35.5%)でした。

    30代の「華やかな独身女性」は、文化芸術にかける費用が年間82万1,262ウォン(全体平均55万9,632ウォン)と、8グループの中で最高でした。相対的に観覧料が高額な演劇と展示会の観覧も多く、高いお金を払っても文化を楽しみたい文化愛好家が多いことがわかりました。文化芸術への関心度(93.3点)と重要度(78.1点)も最も高く、文化芸術観覧回数も年平均44.0回と、20代(40.3回)に比べて高いことがわかりました。生活満足度(69.2点)とソウル市の文化環境に対する満足度(58.0点)は8グループの中で最低でした。

    30代の「育児ママ」は、文化芸術への関心、文化芸術観覧回数、生活に占める文化芸術の重要性ともに非常に低いことがわかりました。「育児ママ」は、「華やかな独身女性」と比べ、文化芸術への関心度87.1点(93.3点)、文化芸術観覧回数24.4回(44.0回)、文化芸術の重要度57点(78.1点)、文化芸術にかける費用36万4,625ウォン(82万1,262ウォン)と、どれも相対的に低いです。文化生活において支障となることは、「子どもを預ける場所がない」は回答率が9.6%でした。「育児ママ」は、文化芸術への参加度は低いですが、生活満足度(77.2点)は8グループの中で最も高く、文化芸術よりも育児といった他の要因が暮らしにより大きな影響を与えていると分析されます。

    子どものいる40代の男性グループ「フレンディ」は、余暇活動のパートナーで最も多かったのが「家族」(78.8%)です。余暇活動の形態で最も多かったのは旅行・外出(69.0%)ですが、一番したい余暇活動は文化芸術観覧(40.7%)でした。中学生の子どもを持つ「フレンディ」の20.8%が「文化芸術は非常に大切」と答えたのに対し、小学生の子どもを持つ「フレンディ」の回答率は10.4%で、子どもが中学生になると親は文化芸術の中に自分の人生を見出すのではないかと分析されます。

    子どものいる「カルチャーママ」は、文化芸術への関心度(84.7点)と文化芸術観覧回数(20.8回)が最も低く、文化芸術の重要度(57.1点)、文化芸術にかける費用(33万7.693ウォン)も低い一方、1回当たりの演劇観覧料は平均7万8,536ウォンと、30代(5万960ウォン)よりも多く、子どもと一緒に公演を楽しむ「カルチャーママ」の特徴が反映されています。子どもが高校生になると文化生活を積極的に楽しみ、中学生の子どものいる「カルチャーママ」の7.6%が「文化芸術は非常に大切」と答えたのに対し、高校生の子どものいる「カルチャーママ」は24.1%でした。

    「ブルー独身女性」といわれる40代の独身女性は、文化芸術観覧回数が46.8回と、8グループの中で最も多く、文化芸術にかける費用も75万5,992ウォンと、「華やかな独身女性」に次いで豊かな文化生活を楽しんでいることがわかりました。また、余暇生活を一人で楽しむと答えた人の割合(39.6%)は8グループの中で最高でした。

    50代の「ロマン族」は、育児から解放され、しぼんでいた文化芸術に対する関心が再び高まり、文化芸術教育を受けた経験が71.9%と、全世代の中で最高でした。文化芸術の経験に対する全般的な満足度は71.4点(全体平均68.5点)と、特性グループの中で最も高く、同好会活動にも積極的に参加していることがわかりました(56.6%/全体平均35.4%)。

    60代は、年平均の文化芸術観覧回数が30代とほぼ同水準で、生活満足度(74.4点)は全世代の中で最高でした。文化芸術で幸せな老後を送る「アクティブ・シニア(Active Senior)」といえます。

    年平均の文化芸術観覧回数は38.6回で、40代(30.1回)と50代(31.6回)はもとより、30代(37.3回)よりも多く、文化芸術にかける費用は28万3,768ウォンと、最も低い反面、文化芸術同好会参加率(66.2%)、創作的趣味活動(44.6%)、居住地の文化環境に対する満足度(55.4点)は最高でした。

    今回の「ソウル市民の文化享受に関する実態調査」の結果から、文化生活に対する満足度は量より質に左右され、住居地の文化環境に対する満足度が高いほど文化的活動に積極的に参加し、文化生活に対する満足度と生活満足度も高いことがわかりました。文化生活において支障となることは、費用(72.3%)が最も高く、「自己満足型」は時間と情報不足、「家族幸福型」は交通と育児でした。