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市長動静

  • ソウルの防疫の成功が、韓国の防疫の成功へつながります!

  • ソウル市総合ニュース SMG 475

    – ソウル型防疫モデルの構築及び災害時における医療システムの強化 –


    (日時:2020年5月20日(火) 11:00)

    ソウル市、ソウル型防疫モデルを構築し、災害時における医療システムを強化する

    本日、私はソウル市がこれまでの120日間新型コロナウイルス感染症との戦いで最前線に立って対応してきた過程で考え、準備してきた「ソウル型防疫モデルの構築及び災害時における医療システムの強化」策について、申し上げたいと思います。

    ソウル市は5年前、MERS(中東呼吸器症候群)という新種の感染症を経験し、克服しました。その経験に基づき、公共医療への投資に積極的に取り組んできました。それが功を奏し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況で、地域での大規模感染を防ぐことができ、同時に致死率をかなり抑えることができました。一千万人のメガシティでそれが実現できたのは、積極的にご協力くださった偉大な市民の皆さんの努力の賜物です。その結果、「K-防疫」といわれ、韓国とソウルの対応方法がグローバルスタンダードとなりつつあります。
    - 一千万人の都市・ソウルの感染者数 741人(0.008%)、死亡者数 4人(0.53%) ※5月18日現在
    - 人口の中の感染率0.008%、致死率0.53%という、世界主要都市に比べ著しく低い水準

    しかし、これからも険しい道のりが我々を待っています。いつ訪れるか分からない第2波、第3波に備え、これまで以上に緻密に準備しなければなりません。ソウル市は今まで中長期の観点で、災害時における医療システムの強化策を練り、議論してきました。ソウル市の緊急分析によりますと、感染症への対応システムはさらに精巧に整える必要があり、公共医療は拡大しなければならず、防疫のための備蓄物品を確保することが急務だという結論に至りました。

    ソウル市は万全な準備を整えてまいります。感染症への対応力とソウルの保健医療システムを画期的に強化することで、より一層安全なソウルづくりに取り組みます。

    ソウル型防疫モデルを構築するための計画は、3つにまとめることができます。地方自治体レベルでの感染症への対応基盤を強化し、医療分野の防疫資源を確保するとともに、第2波に備えた対応システムを構築することです。2015年にMERS(中東呼吸器症候群)を克服したのと同様、2020年には新型コロナウイルス感染症を克服し、「K-防疫」をリードしているソウル市ですが、これからはさらに万全な準備を整えることで、「感染症対応におけるグローバルスタンダード都市・ソウル」を作り上げます。

    <1. ソウル型感染症対応段階の「7段階」を構築>
    そのためにはまず、ソウル市は感染症への対応段階を、「7段階」に細分化します。

    中央政府による感染症への対応段階は、「関心」-「注意」-「警戒」-「深刻」の4段階に分けられています。

    ソウル市は地方自治体の現実と状況に寄り添って柔軟に素早く対処するため、「警戒」と「深刻」をさらに二段階ずつ分け、「警戒第1段階」と「警戒第2段階」、「深刻第1段階」と「深刻第2段階」、そして「回復期」を設けるなど、細分化します。

    <2. 地方自治体初の「感染症研究センター」と「疫学調査室」を新設>
    第二に、ソウル市は感染症対応のコントロールタワー機能を強化します。ソウル市は地方自治体ではじめて「感染症研究センター」と「疫学調査室」を新設します。

    今回、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の成功要因は、地方自治体が現場を確認して対応を策定すると、それを中央政府が積極的に受け入れ、速やかに全国へと広めたことにあります。具体的には、感染者の動線など透明性のある情報開示、ドライブスルー選別診療所、匿名検査などです。

    ソウル市独自の「感染症研究センター」と「疫学調査室」が運営されれば、感染症対応における地方自治体のコントロールタワー機能を強化することとなり、現場を指揮するにあたって大きな役割を果たすとともに、中央政府とさらに緊密に協力できるシステムが整えられます。

    まず、「感染症研究センター」は、2020年の下半期までに感染症専門家により組織し、感染拡大の予測と対策を研究します。また、迅速かつ専門的な疫学調査を担当する「疫学調査室」を新設することで、今回の新型コロナウイルス感染症の対応において、輝かしい功績を挙げた「迅速対応チーム」と「自治区疫学調査官」の能力を、格段に強化します。

    ひいては、「生活の中の距離確保」の心得及びマニュアルの作成、防疫のための備蓄物品の確保‧普及など、常時防疫を管理する「防疫管理チーム」を新設し、公共医療における感染症など災害への対応能力の強化と調整の役割を果たすため、公共保健医療財団内に「市立病院運営革新センター」を設立します。

    このような組織の新設や強化により、感染症の研究から政策の実行まで一元化するとともに、地方自治体の独自のコントロールタワー機能を強化します。

    <3. 各圏域の公共医療機関の拡充と官民協力システムの構築>
    第三に、テグ(大邱)・キョンブク(慶北)でのような、大規模な市中感染が、たとえソウルで発生しても克服できるように、公共医療システムを大幅に強化します。感染症が発生した場合、公共医療部門が責任をもって最大限防御しなければなりません。

    ソウル市は今まで、毎年1千億ウォンの赤字を出していたにもかかわらず、市立病院のインフラや陰圧病床、面会室、出入管理システムなど公共医療システムに果敢な投資を行ってきました。これは、MERS(中東呼吸器症候群)の流行で学んだ教訓を活かし、今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を成功させたのにも、重要な役割を果たしました。

    しかし、中国の武漢、テグ(大邱)の宗教団体「新天地」でのような感染爆発が、ソウルで発生しないという保証はどこにもありません。したがって、ソウル市は一日の感染者が、例えば1000人に上る最悪の状況を迎えても、医療崩壊させず、十分な病床が確保できるよう、徹底して準備します。

    ただ、大規模な市中感染が発生した場合、公共医療システムだけでは対応しきれません。ソウル市は、民間病院との協力を強化することで、官民災害医療システムを先制的に構築します。ソウルに所在する約50以上の総合病院との緊密な協力関係を通じて、危機の段階において官民の医療資源を直ちに動員することができる「災害医療システム」を備えておきます。

    <4. 公共医療人材の拡充>
    第四に、感染症への対応及び公共医療サービスのための人材を拡充します。

    感染症に迅速に対応するためには、公共医療部門における人材の拡充は必要不可欠です。ソウル市は感染症への対応力を強化するために、2020年の下半期までに、各保健所に自治区の感染症専門医を1名ずつ配置する計画です。 また、2021年には、市立病院・感染内科、呼吸器内科医を、13人増員するなど、順次公共医療部門の人材を拡充していく計画です。これに関する財政は、補正予算に反映する予定です。

    ひいては、安定した公共医療部門の人材の拡充と、既存の医学部システムでは人材の確保が難しい緊急外傷、感染性疾患の疫学調査、ホスピスなど、公益性の高い特殊分野の人材を育成するために、ソウル市は全国で初めて地方自治体レベルの公設の医科大学を設立する予定です。

    今まで、公共医療部門の人材を養成すべく公設の医科大学の設立を進めてきましたが、様々な利害関係が絡んで反対にぶつかり、その都度挫折してきました。しかし、これ以上先延ばしするわけにはいきません。私たちには、より多くの、公共医療部門を担当する専門的な人材が必要です。新型コロナウイルス感染症により、すべての国民が公共医療部門の人材養成の必要性を肌で感じている今こそ、公設の医科大学を設立する絶好の時期であり、これは時代の要請であると同時に、市民の命令だと思っております。

    そのためにソウル市は、政府や他の地方自治体と緊密な協議を重ね、公設の医科大学の設立を進めて参ります。必要であれば、他の地方自治体と共同で医科大学を設立する方案も、可能性の一つとして考慮し、話し合うこともできるでしょう。

    この前の総選挙で与党は、公共医療部門の拡充のために感染症専門病院の指定と、医科大学の定員拡大をマニフェストに掲げました。地方自治体の公共医療部門の人材養成についてさらに緊密な話し合いを行い、方法を模索していきます。

    <5. 「ソウルの箱舟」を準備します>
    第五に、防疫のための備蓄物品をソウル市が準備し、感染症の再流行にしっかり備えるための「ソウル市災害管理資源統合備蓄倉庫」、又の名「ソウルの箱舟」をつくります。今回の新型コロナウイルス感染症のように、急な感染拡大により防疫物品の需給に支障をきたすことが二度と起きないよう、医療防疫のための物品をソウル市レベルで確保し、管理と準備を怠らないようにします。

    感染拡大の際に使うマスクや手指消毒剤はもちろん、簡易陰圧装置、陰圧テント、陰圧救急車などの装置、ワクチンや防護服など主な医療防疫のための物品を安定的に確保することで、今後の危機的状況に徹底的に備えます。

    <6. 第2波に備え、システムを整える>
    多くの感染症専門家が、2020年の冬に第2波が訪れる可能性を予測しています。第2波に万全の準備を整えます。

    そのためには、無症状の感染者による静かな伝播を事前にチェックして防ぐことが、最重要課題です。

    さらにソウル市では、新型コロナウイルス感染症について、先制検査を行います。今日開かれる第一回「先制検査委員会」を通じて、先制検査の対象集団の選定方法など、実質的な運営の方向を議論する予定です。

    また、第2波発生時に即時対応ができるよう、公共選別診療所を拡充し、その機能を強化していきます。このため、公共選別診療所を今の46か所から100か所以上に拡大し、体の不自由な介護施設の入所者や重度障害者などを対象に、移動検体採取チームも拡大運営する予定です。

    <終わりに>
    これがポストコロナ時代に向けて、ソウル市が準備している防疫モデルの構築計画です。

    ソウル市は、MERS(中東呼吸器症候群)でのノウハウと新型コロナウイルスの対応で示した迅速かつ透明で革新的な防疫システムや市民参加による防疫システムをさらに強化し、これからも「感染症対応におけるグローバルスタンダード都市」として世界をリードし、偉大なソウル市民とともに大胆に前進してまいります。

    ソウルが危うくなれば、韓国も危うくなります。
    ソウルの防疫の成功が、韓国の防疫の成功につながります。
    ソウル市は常に新型コロナウイルス感染症との戦争の最前線で戦います。
    ソウル市のワクチンはいつまでも、市民の皆様です。