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ソウル政策ストーリーテリング

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  • ソウルの新しい心臓部「ソウル路7017」、市民の胸も高鳴る ソウル都心の新たな活力「ソウル路7017」

  • SMG 1119
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    ソウルの新しい心臓部「ソウル路7017」、市民の胸も高鳴る
    ソウル都心の新たな活力「ソウル路7017」

    – 1970年に建てられた車用道路、2017年1,024mの歩行路に再建「ソウル路7017」へと大変貌
    – コンクリート構造物から自然が宿る生命の場所へ
    – 市民や観光客が歴史と自然を感じながら散策できる新しいソウルのアイコンに
    – 都市再生、歩行権が確保された創造性に富んだ都心開発の革新事例


    植物園を歩くような気分、歩きながら楽しむ都市ソウル

    城市生活的人们平时行走的时间很少,有时天气很好,想出去走走,就没有地方可行走。

    都市部に住む人々は一日の歩行時間がとても短く、天気が良い日に外を歩きたくても、楽しく安心して歩ける場所がなかなか無いのが現状です。

    世界の様々な都市の事例を見ると、国連の「世界幸福度報告書」で世界一の幸福国に選ばれたデンマークのコペンハーゲンは世界で一番歩きやすい都市1位でもあり、米オレゴン州のポートランドは都市成長境界線(UGB)を定め、自然にやさしい街づくりに取り組んでいます。英ロンドンは森や公園を造成し、最近では、市民らが一緒に歩いて通退勤する集まりも増えています。また、日本の東京では散歩が習慣化され、散策をテーマにした番組が放送されるなど、様々な試みが実施されています。

    このように、大都市であっても歩行者を最優先に考えた都市計画が、デンマーク、米国、英国、フランスのパリ、スペインのバルセロナなど全世界に広がっており、歩きやすい都市づくりのための様々なアイディアが各国から発信されています。スムーズに走行できる広い車道が都市競争力の決め手だった昔とは違って、今は人々が快適かつ安全に歩ける環境がいかに整っているかが、人々に受け入れられる新しい都市の魅力を高める基準になっている時代だといえます。つまり、「歩行者にやさしい都市化(Walkable Urbanism)」がグローバルスタンダードになっているのです。

    韓国の首都ソウルも数年前から「歩きたい街」づくりに励んでおり、これを通じて多方面にわたる都市再生事業を打ち出しています。「新しい都市ブランド」確立の一環として、パク・ウォンスン市長はソウルを「歩きたい都市、ソウル」としてブランド化すべく、力を注いでいます。

    「歩きたい都市、ソウル」をつくるための大きな一歩となる「ソウル路7017」の空中歩行路が、5月20日、いよいよ市民に一般公開されます。過去45年間、自動車専用道路としての役割を果たしてきた延べ1,024mのソウル駅高架橋は、ソウル市によって歩行者専用の「ソウル路7017」として生まれ変わります。

    Seoullo 7017

    ソウル駅は、一日平均39万人が利用するソウルの玄関口ですが、その周辺は車が往来する道路に囲まれ、島のように孤立していました。大都市の真ん中に位置しているにもかかわらず、光化門や龍山、麻浦などの周辺地域に比べ発展が立ち遅れており、住居の老朽化やインフラ施設の不足により地域住民は長い間不便を強いられてきました。

    しかし、「ソウル路7017」プロジェクトにより、老朽化の問題を抱えていたソウル駅の高架橋を撤去・再建することで、ソウル駅高架は市民の歩行権を確保した都市再生につながる歩行路へと変貌を遂げました。こうして生まれ変わった高架橋は、孤立していたこの地域を名実共に交通の中心地として活性化させ、崇礼門、漢陽都城、明洞、南大門市場など近隣の観光スポットとつなげることで、断絶されていた周辺地域との架け橋となり、都市再生の第一歩を踏み出す大きな役割を果たすでしょう。

    「ソウル路7017」という名前には、1970年に建てられ2017年に生まれ変わる歴史的な高架という意味と、新しくつながる17の連結路、高さ17mの高架という意味が込められています。再生事業にあたっては、韓国人としては初めて弘益大・パリ国立高等装飾美術学校を卒業したオ・ジュンシクVJOクリエイティブディレクターを総括デザイナーとして委嘱しました。「ソウル路7017」というブランドアイデンティティも、彼のプロボノによって名付けられたネーミングです。

    Seoullo 7017

    ソウル駅7017プロジェクトは「歴史の記憶のない美は存在し得ない」という考えに基づいており、市民と共に少しずつ歩んできた発展過程を共有し、地域住民が実感できる都市発展に向かうための第一歩です。やみくもな開発ではなく、再生を通じてソウルの記憶と歴史を保存したいというソウルの思いが込められています。

    ソウル市は、ソウル路7017プロジェクトを実施するために、2015年1月から国際懸賞設計公募を開催し、同じ年の5月13日、ヴィニー・マース(Winy Mass)の作品が当選しました。

    ヴィニー氏は2004年アムステルダム芸術大賞を受賞したほか、バルセロナのMaquinnext(2012年)、ロッテルダムのMarket Hall(2014年)で有名な世界の第一線で活躍する建築家です。

    彼は「ソウル駅高架は非常に独特だ。ニューヨークのハイラインパークとよく比較されるが、色々な面で違っている。まず規模が違う。一番の都心にあり、違った高さ、多様なコンテンツでつながっている。一層興味深いプロジェクトだと思う。ソウル駅高架を再活用し、空間として利用するというのは良いアイディアだ」と評価しました。

    「ソウル路7017」は、ソウル駅高架を大きな一本の木に見立てたコンセプトで設計され、随所に遊び心が散りばめられています。退渓路から中林洞にかけて樹木を植え、ランプを枝に例えることで、17の連結歩行路を網の目のように張りめぐらせ、鉄路によって途切れていたソウル駅一帯を有機的につなげました。また、自然と触れ合える空間を造ることでコンクリート構造物を生命力あふれる場所へと一変させたビジョンと戦略は、未来志向的で革新的だと高く評価されています。

    *17の連結歩行路:①退渓路 ②南大門市場 ③会賢洞 ④崇礼門 ⑤漢陽都城 ⑥デウ財団ビル ⑦ホテル・マヌ ⑧世宗大路 ⑨地下鉄(ソウル駅4号線) ⑩ソウル駅バス乗換センター ⑪ソウル駅広場 ⑫空港ターミナル ⑬青坡洞 ⑭萬里洞 ⑮ソン・キジョン体育公園 ○16中林洞 ○17西小門公園

    Seoullo 7017

    「ソウル路7017」から眺めるソウル駅一帯の風景はソウル観光の新たなアイコンになるでしょう。「ソウル路7017」へと続く漢陽都城ギルやソウルトゥルレギルがつながれば、ソウルは名実ともに、都心を歩きながら歴史と自然を一緒に感じられる都市に様変わりします。

    「ソウル路7017」には、ソウルに生息する緑陰樹、多年生植物の草花類など人工地盤でも生育できる樹木50科228種、24,085株の多様な植物を植栽しました。そしてカフェ、図書館、野外ステージ、花屋など18の便宜施設のほか、植木鉢ベンチ、バラの舞台、モクレン舞台をはじめ様々な憩いの場を設け、ソウル市民や観光客皆が楽しめる都心の中の空中休息地を提供します。

    また、ソウルの心臓部をパノラマで眺望できる最高17mの展望バルコニー4か所(ソウル駅、崇礼門、中林洞、青坡洞方向)と、足元に行き交う電車や車を見下ろすスリルを体験できる直径60cmの強化ガラスの床板が3か所に設置され、歩く楽しみも倍増します。

    ソウル駅高架下にある清掃車庫と交通島を統合し新しく造成する萬里洞広場には、18か所にベンチや水飲み場などを設置し、橋梁上部の景観を心置き無く楽しめるようになっています。さらに、ソウルではなかなか見られなかった一押しの特色を生かした異色な空間を演出します。

    パク・ウォンスンソウル市長は「ソウル路7017は、車用道路としての役目を終えた高架を撤去する代わりに歩行路として再利用し、そこから生まれた活力で立ち遅れたソウル駅とその一帯を活性化させるための試み」とし、「単に高架を再生するだけでなく、人が集まり、そこで発生したエネルギーが周辺地域の再生や復興の呼び水となるよう、最善を尽くして推進したい」と話しています。

    ソウル市が企画する「ソウル路7017」のオープニングセレモニーは、「市民と地域住民が一体となる祭りの場」を基本哲学とし、「再生と歩行」というソウル路の価値を市民に十分感じてもらえるような充実のプログラムで開催されます。

    より詳しい情報は下記のURLをご参考ください。

    http://seoullo7017.seoul.go.kr

    ソウル駅7017プロジェクトの意味
    Seoullo 7017

    ソウル徒歩観光ネットワーク
    Seoullo 7017

    ソウル路7017設計者、ヴィニー・マース(Winy Mass)
    Seoullo 7017

    ソウル路のネーミングおよびデザインをプロボノで提供したオ・ジュンシク
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    ソウルの主な歩行路(Green Trails)

    1. ソウル四大門内25kmの徒歩観光路

      四大門内の徒歩観光路は「ソウル路7017」から出発し、大韓帝国時代のものをはじめ多様な近現代の建築物が並ぶ貞洞を通り、仁寺洞と興仁之門、そして明洞から再びソウル駅に戻るルートを循環する歩行路です。

      特に、「近代遺産1番地」と言われる貞洞は、米国公使館が初めて建てられた後、西洋の外交街へと変貌を遂げ、教会や教育施設、医療施設などが次々と立ち並びました。70年代にはデートコースの代名詞となった貞洞ギルは、1998年アスファルト舗装を取り除き、「歩きたい街」として注目を浴びています。

      また、韓国を代表する伝統文化の街として有名な仁寺洞は、2002年に韓国で初めて「文化地区」に指定され、多くの外国人観光客が訪問する場所となっています。

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    2. 歩いてソウルを一周、「ソウルトゥルレギル」

      ソウル市民に人気の「ソウルトゥルレギル」は、歩きながらソウルの魅力の全てを体験できるトレッキングコースとして有名です。2009年に着工し、ソウルの歴史、文化、自然生態を探訪できるソウルの代表的な道で、南山、洛山、北岳山など内四山と四大門、漢陽都城をつなぐ内四山トゥルレギル(漢陽都城ギル18.6km)と、冠岳山、北漢山、水落山、峨嵯山などをつなぐソウル外郭の外四山トゥルレギル(157km)で構成されています。

      ソウルトゥルレギルは合わせて157kmの8つのコースからなり、一日8時間歩けば10日で回ることができます。遊歩道は大きく森の道(85km)、河川の道(40km)、村の道(32km)に分かれています。ソウルトゥルレギルの人気の理由は、出発地点と到着地点が地下鉄の駅と直結しているためで、間の各コースも地下鉄でつながっており、いつどこからでも簡単に訪問できます。さらに、ソウルの美しい自然はもちろん、寺など35か所の歴史文化資源もあり、ソウルの景観だけでなく歴史と文化が経験できます。

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    3. みんなが元気に歩ける、バリアフリー・フォレスト

      バリアフリー・フォレストは2013年5月、冠岳山に初めて造成されたもので、全区間の傾斜を8%未満(障がい者施設設置基準)とし、車いすやベビーカーも楽に移動できるようにした森の中の遊歩道を意味します。このバリアフリー・フォレストの代表例は、西大門区安山のチャラクギル(すその道)と銅雀区ソダル山のチャラクギルですが、安山のチャラクギルは韓国初の循環型バリアフリー・フォレストとして、アカシアの森、メタセコイアの森、エゾマツの森などが7kmにわたって続いており、凛とした森の香りやフィトンチッドの効果で体も心も癒される森の道です。また、仁王山や北漢山、遠く漢江まで様々な景色を眺めることができ、春には桜とアカシアが咲き乱れる美しい散策路です。銅雀区ソダル山のチャラクギルは、漢江を一望できる森の道で、周辺には国立ソウル顕忠院や長い歴史を誇る達摩寺などがあり、チョウセンマツの道とフィトンチッドの森が造成されています。

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