文化観光

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  • ソウルに行ったら見逃せないもの6(ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(SICAF))

    SMG 813
    • 韓国、1970~80年代の米国・日本に次ぐ世界3位のアニメ立国
    • 世界5大アニメ映画祭の一つ「ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(SICAF)」…毎年1千本以上出品、来場者数30万人以上
    • ソウル広場、ミョンドン一帯で開催…アニメ映画祭、漫画展示、イベント、カンファレンスなど

    今も覚めやらぬ韓流ブーム。韓流の中心である韓国ドラマは多くの国でヒットした。中でも、サラリーマンの苦悩と哀歓と挫折を描いた「未生(ミセン)」は、多くの人の涙を誘い、爆発的なヒットを呼んだ。

    この漫画は10~30代を中心に大きな人気を呼び、ドラマ化され、多くの国に輸出されるまでになった。

    1970~80年代までアニメの売上高が米国、日本に次いで世界3位だった伝統的なアニメ立国の韓国。かつては低賃金に依存した下請産業が主流だったが、現在は企画力と技術力を基盤に自主制作したキャラクターとストーリーでアニメ制作を行っている。国内はもとより海外でも大きな事業成果を上げている。特に、「ポロロ」というキャラクターは、「韓国のミッキーマウス」と呼ばれるほど長きにわたって韓国の子どもたちに親しまれている(韓国の子どもたちに及ぼす影響力は大統領並みとされ、「ポ統領」とも呼ばれている)。他にも、「ロボコップ・ポリー」や「ちびっこバス・タヨ」「ラーヴァ」「トボット」などに加え、このところ人気上昇中の「ターニング・メカード」まで、数多くのヒット作を生み出し、キャラクター・グッズなどによって莫大な商業的成功を収めた。

    そうした韓国の漫画文化を広く発信すべく、毎年5月の6日間にわたりソウルで開催されている漫画・アニメの祭典が「ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(Seoul International Cartoon&Animation Festival)」。

    このイベントは、韓国の漫画作家や出版社、アニメスタジオ、アニメーター、漫画アニメ学科の教授ら、韓国の漫画アニメ産業従事者が一堂に会する韓国最大の漫画・アニメフェスティバルである。

    ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバルは、アニメ映画祭や漫画展示、イベント、カンファレンスなどで構成されている。特に、世界の5大アニメ映画祭であるSICAFアニメ映画祭は、毎年1千本以上の作品が出品されている。1995年に始まり今年で19回目となったソウル国際漫画アニメーション・フェスティバルは、昨年に続き2年連続で30万人以上を動員し、ソウルを代表するイベントとして定着した。

    ソウル市政の中心であるソウル市庁前「ソウル広場」と観光文化の中心地である「ミョンドン(明洞)」一帯で開かれる。広大な芝の円形広場にメインステージ、企業ブース、イベントステージが設置され、それぞれの場所でイベントが繰り広げられる。中でも目玉は、メインステージで行われる漫画家によるトークショーやイベントステージで行われる漫画家によるサイン会とアイテム・オークションイベント、人気漫画家によるライブ・ドローイングショーなど。

    それだけではない。世界各国のレベルの高いアニメが一堂に集まるのはSICAFアニメ映画祭ならではの魅力。各国の文化と思想、そして芸術観が作品に表れている。誰とでも共有できるテーマとストーリーを通じ、世界の多くの人々の共感を呼んでいる。

    また、米国や日本で制作されている商業目的のアニメではなく、アニメ本来の創造力と様々な制作技法を通じて私たち人間の無限の想像力が刺激を受けることはとても貴重な体験となる。「ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル」は、韓国のアニメのレベルを推し量る良い機会となるだろう。