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[2012] 市長挨拶

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  • あなたは大韓民国の誇りです。

  • SMG 696
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    報勲記者説明会

    日付:2012年8月14日
    場所:白凡金九(ペクポムキムグ)記念館

    ご来場いただいた光復会の愛国志士の皆様、朝鮮戦争、ベトナム戦争に参加された元兵士の皆様、そして軍人、警察、民主化運動に参加された国家有功者(国のために尽くした人)の皆様、お越しいただき、誠にありがとうございます。

    私は本日、ソウル市の報勲総合計画(報勲:国のために尽くした者の功績を称え、報いること)を発表する予定です。もともと報勲政策は中央政府の仕事であり、自治体の主な業務ではありませんでした。にもかかわらず、ソウル市が本日この場を設けたことには特別な理由があります。

    私は今年6月、顕忠日(戦没者追悼の記念日)を迎え、本日この場にもお越しいただいた愛国志士ソ・サンギョさんのお宅にお邪魔させていただきました。その日、私は非常に恥ずかしい思いをしました。ソ・サンギョさんは、光復会の初代会員として、我が身を顧みず国の独立のために尽されました。ソウル市にはソさんのほかにも43名の愛国志士の方がいらっしゃいます。その方々のご献身のおかげで、今の韓国があるはずなのに、我々はその方たちのご功績を長らく忘れかけていました。ベトナム戦争への参加から40年余りが経った今でも、枯葉剤の後遺症に苦しんでいらっしゃるカン・ムングさんのお宅にも伺いました。月18万ウォンの国家有功者年金が支給されているという理由から、基礎生活受給者の対象から外れ、厳しい生活を余儀なくされていました。とても心苦しい思いでした。

    危機に瀕している国を救うため、己の犠牲も厭わず戦ってくださった国家有功者の皆様。国は今その方々にどんな形で補償しているのでしょうか。私たちはあまりにも長くその方々のことを忘れてはいないでしょうか。彼らの犠牲や献身を、遠く過ぎ去った歴史の一ページに過ぎないと思ってきたのではないでしょうか。

    とても恥ずかしくてなりませんでした。そして本当に申し訳なく思いました。そこでソウル市はその方々のご功績に報いるために動き出しました。国を守り、現在に至る韓国の歴史を紡いでくださった方々へ恩返しをすることに、中央政府もソウル市も積極的に取り組むべきだと思います。ソウル市の財政は厳しいですが、国家有功者の方々に恩返しをして生活を支えることは、私たちが当然すべきことであり、さらには未来の世代にしっかりした価値観に基づいた愛国心を植え付けさせる近道だと思いました。

    皆様は韓国の誇りです。日本の植民地時代から朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして民主化運動に至るまで、社会のために己の命をも惜しまなかったあなた方がまさに今の韓国を作ったといえます。ソウル市の報勲総合計画は、こうした方々のために設けたものです。ソ・サンギョさんをはじめ植民地時代の愛国志士や遺族の皆様、18歳の若さで朝鮮戦争に参加されたにもかかわらず、今は月18万ウォンの「参戦名誉手当」で生活していらっしゃるパク・ウォンビンさんら参戦有功者の皆様、17歳に学徒兵として入隊、北朝鮮軍と中国軍に対抗して戦ったイ・ギュテさんや武功勲章の受章者の皆様、ベトナム戦争に参加されたソン・ソンヨンさんのほか、枯葉剤の被害者、傷痍軍警(戦闘や公務中にケガをした軍人や警察官のこと)の皆様、そして波乱に富んだ韓国現代史において民主化のために戦ってきた皆様に至るまで、韓国の今を築き上げた主役である皆様のために、この「報勲総合計画」は作られました。

    現在、ソウル市にはこの誇らしい方々、国家報勲の対象者が128,175人もいらっしゃいます。本日発表するソウル市の報勲総合計画はこうした方々へ、感謝の気持ちを込めて、そしていつまでもそのご功労を絶対に忘れないという気持ちを込めて、ソウル市民が差し上げる心の勲章です。

    この報勲政策は未来の世代のためのものでもあります。「報勲についてどう思うか」というアンケート調査をしたところ、若い世代ほど関心が低く、よく知らないことが分かりました。若者たちが韓国の歴史を正しく知り、国家有功者への感謝の気持ちを持つことは、韓国の未来を準備することです。

    私たちの無関心の中で、ソウル市の報勲家族のうち1,029人は、生計を立てるのが難しいほど経済的な困難を強いられています。その人たちを助けることは、韓国の社会的弱者を助ける、もう一つの福祉政策です。

    だからこそ、よりよい計画を作るために、皆で一所懸命悩み、一所懸命考えました。今年の顕忠日に、私が有功者のご自宅や病院を訪れてから、ソウル市は報勲団体支部長や国家有功者、報勲関連専門家など243人の方々と32回にわたる話し合いを行いました。7月17日の制憲節(憲法記念日)には、ちょうどこの場所で「聴策(市民の意見に耳を傾け、それを政策に反映すること)ワークショップ」も開きました。皆さん、覚えていらっしゃいますか。国家有功者ご本人や報勲団体のご意見を受け入れ、こうした方々には政策の恩恵の対象者だけではなく、政策を提案し、実行する主体として参加していただきました。たくさんのご意見を承り、それを踏まえて、ソウル市で初めての報勲総合計画を策定するに至りました。

    ソウル市は報勲家族や市民、皆が幸せになる希望にあふれた都市、ソウルを作っていきます。報勲家族が、その名誉にふさわしい待遇を受けられる市、暮らしやすい市、心身ともに健康に生きられる市、ともに幸せになる市を目指します。この4つの目標を達成するため、ソウル市では15の主要課題と21の事業を選び、進めていきます。それでは、各目標ごとの主要事業計画を具体的に説明させていただきます。

    今、最初に行うべきことは、国家有功者と家族の名誉を高めることだと思います。ソウル市には現在およそ12万人もの国家有功者が暮らしています。この中で、韓国戦争とベトナム戦争に参加された方が5万6千人余りと、全体に占める割合は44%です。この方々の名誉を高めることにソウル市が率先して取り組みます。

    これまでソウル市は戦争に参加された有功者のうち、65歳以上の方に月3万ウォンの参戦名誉手当を支給してきました。国のために献身され犠牲になられた方への待遇としてはあまりにも少ない金額です。中央政府から支給される年金にソウル市が補助する形でした。ソウル市はこの年金を2014年までに段階的に5万ウォンに引き上げます。そのために、2013年には現在より72億ウォン増の252億ウォン、2014年には336億ウォンの予算が必要です。その後にも持続的に年金を引き上げることができるよう、努力いたします。

    また、ソウル市には日本の植民地時代に独立運動に参加された愛国志士の方も44人いらっしゃいます。時間は誰も待ってくれません。すでに多くの方々が歴史の彼方へ去られました。これ以上手遅れになる前に始めなければなりません。平均年齢が90歳の愛国志士の方々のために「報勲礼遇手当」を新たに設けました。月10万ウォンの手当を支給し、亡くなられた時には弔慰金を支払います。ご希望の方にはソウル市民からの尊敬の念を込めた「愛国志士宅」という表札をつけさせていただきます。普段愛国というものに興味を持たない青少年をはじめとする市民に、もっと関心を持っていただければと思います。

    ソウル市は毎年記念日になると、報勲家族をお見舞いしてきました。今年は18,800人の報勲家族をお見舞いしました。来年からはこの規模をさらに拡大し、毎年2千人ずつ増やします。また、報勲団体の活性化に向け努められた方や、地域社会に貢献された方、報勲家族に助けの手を差し伸べてくださった方々などに、感謝の気持ちをお伝えします。

    報勲家族の生活の質を高めることにも努力を注ぎます。低所得の報勲家族には来年から毎年およそ80人の方に韓国国内旅行を無償で楽しめるよう支援します。自治区の報勲会館にソウル市立交響楽団などの文化芸術団体を招待し、文化を身近に触れることができるようにします。まず、来月の9月には報勲家族およそ300人を南山(ナムサン)国楽堂にお招きし、パンソリ(韓国の伝統的民俗芸能)や伝統踊りなど韓国の伝統公演を思う存分楽しんでいただければと思います。

    次に、報勲家族が暮らしやすいソウルを作っていきます。国家有功者の皆様はほとんどがご高齢の方なので、一番の心配がご自分の健康ではないかと思われます。特に体の不自由な方々は江東(カンドン)区遁村洞(トゥンチョンドン)にある中央報勲病院を利用するために病院の近くにお住まいの方が多いです。その近隣にソウル市SH公社が建設中の高徳江一(コドクカンイル)、梧琴(オグム)、慰礼(ウィレ)新都市のポグムジャリ住宅(庶民の住居安定を目指し、韓国政府が供給する安い物件)がありますが、国家有功者の方々に物件の最大10%、755戸を特別供給します。現在、地区計画案の承認を行っている段階であり、2014年上半期から供給が始まる予定です。また、報勲病院がソウルの東端に位置しているため、ここから遠く離れて住んでいらっしゃる方や地方から上京して治療を受ける方にとっては不便だという声を聞いております。ソウル市はこうした方々のために臨時居住用賃貸住宅である「報勲の家」を用意し、そこに居住しながら治療が受けられるようにします。まず、2013年に2世帯(5人)、2014年には4世帯(10人)と、需要に応じて増やしていく考えです。

    今、独立有功者の平均年齢はおよそ90歳になり、その遺族もかなりのご高齢です。こうした方々が無料で利用できる病院を、5つの指定市立病院以外に、近所の病院にまで拡大してほしいという意見がありました。ソウル市はこの意見を前向きに受け入れ、まず来年からご近所の25の保健所と4つの市立病院を指定病院に拡大し、計34の医療機関が利用できるようにしました。これからもさらに増やせるよう、引き続き努力いたします。

    国家有功者の生活環境づくりにも気を配ります。低所得の国家有功者を対象に民間資源と連携し、合計約2,000世帯の生活に役立つよう支援を行います。低所得の国家有功者500世帯を対象に毎年6月の「護国報勲の月」にソウル社会福祉協議会の「希望馬車(希望をお届けする馬車)」と連携し、生活必需品を提供します。さらに500世帯を対象に、来年1月から「基礎フードマーケット」と連携し、食品などの支援を続けます。今年の冬、キムジャン(越冬するためにキムチを大量に漬け込む韓国の伝統文化)をする時は、私も手伝いに行きます。

    こうした支援だけでなく、自立を望む方も多くいらっしゃいます。働きたい国家有功者の方々にはソウル市の公共雇用創出事業や高齢者雇用創出事業と連携し、適切な仕事の場を提供できるように支援します。例えば、報勲関連施設の報勲解説員、環境整理、独立運動史の教育講師など、まず来年には約1,000の新たな雇用を掘り起こし、提供いたします。

    ソウル市は報勲家族の皆様の心強いサポーターとして、フォローアップします。まず、独立有功者の高貴なる志と精神を称えることに力を入れます。ドイツのベルリンには、ナチスの非人道的な行為を伝え、ユダヤ人犠牲者を追悼するホロコースト記念館があります。日本の場合も広島平和記念公園を建設して原爆犠牲者を弔い、平和の大切さを広く伝え訴えています。韓国にも独立有功者の犠牲と献身を称える場所が必要です。長年の悲願だった、西大門(ソデムン)独立公園内に「名誉の殿堂(仮称)」をソウル市が設立する予定です。今年の下半期に、ソウル市や国家報勲処、光復会、市民団体などと連携して「名誉の殿堂設立推進委員会(仮称)」を立ち上げ、踏み込んだ検討を行い、望ましい方向へ進めます。

    また、ソウル市の公法報勲団体会員の悲願の事業であるソウル市報勲会館の設立を行います。現在ばらばらになっているソウル市9つの報勲団体がすべてこちらに入居できるようにします。新しい報勲会館には、基本的なオフィスのほか、報勲の歴史が一目で分かる報勲展示館や、報勲家族なら誰でも気軽に利用できるレストランやカフェなどを設け、複合文化施設を目指します。

    報勲家族の生活安定や福祉向上を図り、報勲団体育成を支援するため、報勲基金の設立を行います。同基金は、現在運用中の社会福祉基金に組み入れて運用する予定であり、今後社会福祉共同募金会と市民募金などについて話し合い、進めていきます。

    尹奉吉(ユンボンギル)公園、少年学徒兵通りなど、ソウル市にこういうところができたらどうでしょうか。護国報勲の歴史性や象徴性を広く発信できる地域を選定し、報勲テーマ通りをつくります。さらに、公園や道路などの公共施設に報勲関連の名前を与えることも進めます。まず、尹奉吉記念館のある瑞草(ソチョ)区良才洞(ヤンジェドン)の「市民の森公園」を尹奉吉公園に名前を変更する作業を行います。新しくつくられる公園や道路に報勲にちなんだ名前をつけることについて、より積極的な検討を行うため、関連専門家をソウル市地名委員として迎え入れる予定です。

    報勲家族と共に生き、共に享受できるソウル市を目指します。公法報勲団体の中には、いまだオフィスがなくて苦労しているところもあると伺っております。オフィスがない特殊任務有功者会とベトナム戦争参戦者会のオフィスを来年には用意することをお約束します。それに加え、オフィスの運用費も支援いたします。ソウル地域で活動している9つの報勲団体を積極的にサポートします。また、報勲団体が「社会的弱者企業」の対象に含まれるよう推進します。

    傷痍軍警の皆様にも格別な配慮をいたします。特に、傷痍軍警福祉館への支援を拡充します。一日約1,600人の方、昼食の時間に限ると約400人の方が食事をしますが、給食費の支援を受けられず困難を強いられる方が大勢いらっしゃると伺っております。そうした方々が安心して食事ができるよう、来年に4,000万ウォン、2014年には8,000万ウォンを支援します。また、老朽化した建物の増築とリフォームにも支援いたします。

    ソウル市報勲家族のための予算も拡大します。現在203億ウォンに及ぶ報勲関連予算を、2014年までに360億ウォンに増やします。

    日本の植民地時代から朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして民主化運動に至るまで、国のために命を惜しまなかった国家有功者の皆様、皆様こそが韓国の誇りです。ソウル市は皆様のご功労を永遠に忘れません。そして敬意の意を表します。

    国のために犠牲を厭わず献身された国家有功者の方々に恩返しをするため、本日ソウル市がその一歩を踏み出しました。始めたばかりなので、まだまだ不十分な点が多々あるかと思います。しかし、国家有功者への尊敬の念を抱き、その高貴なる志を称えるためのソウル市の歩みは、これからも絶えることなく進めて行きます。国のために尽くされた国家有功者の皆様には、ただただ頭が下がるばかりです。改めて心より感謝申し上げます。