中核政策ニュース

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  • 「需要のあるところに政策を」ビッグデータ本格活用

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  • 2013年4月に2つの路線で運行を開始し、市民から好評を受け、現在9つの路線でソウル市の夜の街を走行する「ふくろうバス」。市民が選ぶ2013年の10大ニュースの1位にランクされるなど、名実ともにソウル市を代表する市民型政策と位置づけられている。

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    市民の利用度が高そうな路線を選定できたカギは、30億件に上る通話量を「ビッグデータ」の分析に活用したことだ。

    ソウル市は、市の政策に関するビッグデータの活用を強化し、科学的な分析手法によって、市民一人ひとりに合わせた行政サービスを提供するとともに、行政のムダを最小限に抑える計画だ。

    ソウル市は、①高齢者余暇福祉施設の立地分析と ②市政情報伝達に適した位置検索にもビッグデータの分析手法を導入する計画だ。それには、▲約100億件以上の通信統計データによって加工された時間帯別・曜日別の流動人口のほか ▲居住人口データ ▲所得推定情報 ▲高齢者施設情報 ▲徒歩・車両ネットワーク ▲サラリーマン人口データ、などが活用された。

    まず、高齢者余暇福祉施設の立地分析は、▲各自治区ごとの60歳以上の高齢者の特性 ▲分布現況と需要・供給分析 ▲利用形態などを分析し、来年度の高齢者余暇福祉施設の拡充計画に活用する予定だ。例えば、高齢者の10人に9人(89%)は居住する自治区内の施設を利用しており、2つ以上の施設を利用する高齢者は4.5%に過ぎない。また、利用者全体の63.6%は歩いて16~17分の距離にある近くの施設を利用し、約20%は遠くても設備の整った大規模な施設を好むことがわかった。

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    また、市政情報伝達に適した位置検索は、従来のエクセル(表)で管理してきた広報媒体をシステムに転換した。市全体を小さい区域に分け、各区域ごとに性別・時間帯別・年齢別の流動人口情報はもとより、居住人口、施設情報を蓄積・管理している。

    これにより、特定の年齢層の市民がどこに多く住み、どこによく行くのかを分析し、市政情報の案内資料を該当地域の特性に合わせて適材適所に配置する計画だ。

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    他にも、市はタクシーを待つ人の密集場所に関するデータと乗客の乗車・下車情報を分析し、乗客を探すタクシー運転手と空車を探す市民をつなぐ「タクシー・マッチメーキング・プロジェクト」を推進中だ。また、交通事故多発地域の分析を通じ、交通事故削減・予防政策を立てるなど、市民の安全はもとより、行政の意思決定手段としてビッグデータを活用することで、市民とコミュニケーションをとり、市民が暮らしの中で肌で感じられる政策を施すよう取り組む計画だ。